食と健康

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油について知ってほしいこと

安価な油で良いのでしょうか? 基本的な調味料の中でも、特に重要であり、かつ選ぶのに難しいのが「油」。スーパーの特売日には、価格300円を切るような信じられないくらい安価な食用油が飛ぶように売れていきます。長引く不況でどこの家庭もやりくりが難しいのはわかります。少しでも安いものを手に入れたい、その気持ちも痛いほどわかります。 が、しかし、あなたは安物の油を手にいれる代わりに、あなた自身の健康さえも安売りしていやしませんか?そう私は問いたいのです。サラダ油、キャノーラ油、米油、菜種油、コーン油、綿実油、ゴマ油…、油にゃ色々あるけれど、それらの製油の工程を気にして買う人は少ないはず。多くの人の関心は「価格」一択。そんなふうに見えてしまうのです。
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塩について知ってほしいこと

『水戸黄門』にも登場した塩屋の話 塩といえば、黄門さま。黄門さまといえば、塩。って勝手に思ってます(笑)。テレビの人気シリーズ『水戸黄門』にこんな話があります。 石巻に着いた黄門さま一行は、仇討ちの現場に出くわした。対決する二人は、滝沢十右衛門と片瀬小次郎。十右衛門は髭づらの豪傑。小一郎は弱々しい若者。助さんと格さんは、危うくなった小一郎を助けようとするが、十右衛門を討とうともせず、小一郎はなぜか逃げ出してしまった。 十右衛門から事情を聞くと、十右衛門が小一郎を仇と狙っていたことが分かる。黄門さまたちは見かけで二人の立場を間違えてしまったのだ。十右衛門の兄は酒の上の争いから小一郎に斬られた。以来十年、十右衛門は小一郎を追っていたのだった。 その十右衛門を小一郎の母、志保が訪ねて来た。志保は小一郎を逃がしたのは自分なので、自分を斬り、小一郎を許して欲しいと命乞いをする。それでは、今度は小一郎が十右衛門を仇と狙わなければならなくなる。侍のしきたりの難しさには黄門さまも頭が痛い。 一方、小一郎は石巻で製塩業を営む塩屋に新しい製塩法を伝えようとしていた。作業は順調に進み、新製法の塩も完成しようとしていた。そこに藩重役の原口と御用商人の島屋が目を付ける。その塩を横流ししてひと儲けを企んだのだ。しかし、塩屋は首を縦に振らない。小一郎が仇と狙われていることを知った原口たちは、その弱みにつけ込もうとするのだが…。 製塩はたいへんな作業 この話からわかるように、古来、日本人は塩を海水から製塩して作っていたのです。「四方を海に囲まれているから簡単でしょ?」そう思ったら大間違い。実はとても大変なことなのです。理由は海水の塩分濃度はたった3%しかないから。たった30gの塩を取るのに1リットル近い水分を蒸発させなければならないのですから大変なことです。
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糖について知ってほしいこと

調味料について考える これから3回にわたって、普段私たちが暮らしの中で欠かすことのできない調味料について書いてみたいと思います。まずはトップバッターは「砂糖」について。 甘いものって魅力的ですよね。何を隠そう私自身、昔はかなりのチョコレート中毒でした。板チョコ一枚買うと、もう10分もたないのです(笑)。理由はすぐに全部食べちゃうから。チョコって油と砂糖の塊みたいなもの。食べすぎていいわけありません。けれど、マクロビオティックと出会って、その功罪を知り、上手につきあえるようになりました。 多くの人は、砂糖について「甘いものは摂りすぎると太っちゃうなー」程度に思っていることでしょう。砂糖は甘いものの代表選手ではあるけれど、知っているようでいて知らないことが多い食品です。砂糖はアリが寄ってきたり、虫がたかるばかりではなく、良くも悪くも心身に大きな影響を与える調味料です。
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正しいお刺身の選び方

お刺身が美味しい季節です! 焼き鳥について書いた先日の投稿が思いのほか評判良かったため、今回は「魚の刺身」について書きます。魚だけに二匹目のドジョウを狙ってます(笑)。 疑惑と欺瞞に満ちている世の中で真実の道を行くのはとても骨の折れること。がしかし、真実を見分ける目はもちたい、そう思うわけであります。暑い夏を乗り切ろうと思うなら積極的に摂りたいのが魚です。夏が旬の魚は夏バテを予防する栄養がいっぱいですからね。今が旬の魚介類といえば、アジやサバ、穴子、イワシなんかがあげられます。 お刺身を選ぶ際のこだわりポイント4つ ちなみに幼少期に農村部で育った私は海への憧れが強く、大の魚好き。ゆえに刺身をスーパーで購入する際のこだわりがあります。そのこだわりというのは次の4つ。 ①鮮度の良いものを選ぶ ②養殖魚は買わない ③怪しい盛り合わせは買わない ④ネギトロなど加工品は買わない
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正しい焼き鳥の見分け方

地鶏か?それともブロイラーか? もう8月。夏祭りが開催される時期。縁日や出店で手をベタベタにしながら美味しそうに焼さき鳥を頬張る家族連れを目にする季節。焼き鳥は美味しい。けれど焼き上がるまでには人間の手がかかっています。 比較的リーズナブルな食肉として知られる鶏肉ですが、安価になったのは大量飼育が可能になった戦後になってからのこと。最近では健康ブームも追い風となって高タンパク低カロリーの鶏肉は注目度が急上昇しています。実はボクが子供の頃に育った実家も治療院をしながらの兼業農家だったため、鶏を20羽ほど飼っていました。なので食べる卵は有精卵。歳をとって死んでしまった鶏はありがたく食用としていただいていましたが、これがいわゆる「地鶏」です。 地鶏の手羽先は肉も多く、身が引き締まって美味しいものですが、今や鳥料理の専門店以外で出される手羽先は、大半がタイ、アメリカ、ブラジルから輸入された安物のブロイラーがほとんどです。ブロイラーは狭いスペースにすし詰めにされて飼育されるため大変病気になりやすく、餌に抗生物質を入れて予防する必要があります。これが食肉に残り、耐性菌を生む恐れがあるなど健康上の懸念が指摘されています。
暮らし

ドクダミ礼賛

原爆投下直後、広島では被ばくの影響により、次々と命が失われていきました。情報も医薬品も充分でない時代、対処法なんて誰も知るよしがありません。人類史上初めてもたらされた一発の原子爆弾によって、焼け野原になった広島は、「75年間は草木も生えない」と言われました。  そんな広島の地に芽吹いた最初の植物が「ドクダミ」だったのです。
食と健康

キウイ その知られざる効能

ヒットソングと中原めいこ 夏になると思い出すヒットソングがあります。中原めいこの歌う「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね」。この曲がヒットした昭和の時代、トロピカルフルーツは、まだ珍しい食べ物でした。私がキウイを知ったのもこの曲を聴いたから。 当時、国内の化粧品メーカー各社が競い合い、毎年夏になると新製品のキャンペーンをテレビCMで大々的に宣伝するのが通例で、それには必ずタイアップ曲がセットになっていました。この曲もカネボウのキャンペーンソングとして一世を風靡したのです。 シンガーソングライター中原めいこには、デビュー時、所属レコード会社の期待から「第2のユーミン」というキャッチフレーズがつけられました。本人はこれをたいそう嫌がっていたとか。 これわかります。「第2の」なんて言われたって、なんだかばったもんみたいで嬉しいわけがない。「第2の宇多田ヒカル」といわれた倉木麻衣や、「第3のカリフラワー」といわれたロマネスコの気持ちなんか、きっとレコード会社の社員の皆さん、わかってないんだと思います。 このコミックソングみたいな曲名も広告代理店が要望したらしいですが、中原はこれを「日差しを浴びて色とりどりに輝く女性をイメージしたもの」と捉え、得意のラテン・テイストなポップソングに仕上げたのです。耳に残るメロディとユニークな言葉を紡ぎ出すセンス。中原めいこという人には大いに才能を感じたものです。しかし、大ヒットをきっかけに世に知られることとなった中原は、あまりの多忙さゆえ心身をすり減らし、活動は徐々に減少。その後は目立った活動もなく、やがて表舞台から姿を消してしまいました。 市民権を得たキウイ そんな彼女とは対照的に、現在キウイは市民権を得て、スーパーではあって当たり前の常備フルーツとなりました。私もこのキウイが大好きでスーパーで見かけると思わず買い物カゴに入れてしまいます。なんといってもあのデザインが良い。半分に切ると真ん中に黒ごまみたいなツブツブが点在しているのがキッチュで可愛らしい。 しかしこのフルーツ、決してあなどれません!見かけ以上に凄い効能を沢山もってるんです。
食と健康

食べ物があなたの人生を左右する!

食が血となり、血が肉となり、健全なる肉体には健全なる精神が宿ります。つまりは、心のあり方や思いのあり方、想念すらも食べものによって決まるということです。心が不正な人は、結局その原因は、その人の間違った食べものにあります。運命の展開を望むなら、先ず日常の食べものを改めることが先です。 自由自在に食を選べる現代日本 食べることについて、私たち日本人は本当に自由です。お腹が空いたら食べたいものを好きなだけ食べられます。お金さえ払えば、日本にいながらにして世界中のどんな料理でも食べられるのです。 「今日のお昼は何を食べようかな?」と街を見渡せば、ハンバーガー店や牛丼チェーン店、ファミリーレストランがいくらでもあります。お金に余裕があるなら、おしゃれなイタリアンやフレンチ、高級寿司店など、世界中のグルメを楽しむことができます。
マクロビオティック

牛のカルシウムは何からできる?

一般的に「骨を丈夫にするにはカルシウムを摂れ!」といわれますが、はたして本当にそうでしょうか?残念ながら市販されているカルシウム剤を飲んでも、人間の腸は十分吸収できません。牛の骨や牡蠣の貝殻などを細かく砕いているだけなのです。すでに固まってしまった骨や貝殻のカルシウムをさらに細かく砕いたところで、それは年取ってお古になったカルシウムゆえ、吸収が困難なのです。 牛は何を食べている? では、あの体格が大きくて骨太に見える牛は何を食べて大きくなったのでしょう?また、あのように硬い殻をもった貝は何を食べて硬い貝殻をこさえたのでしょう? 牛は草や穀物の皮を食べています。草の中にはこれから骨に変わるカルシウムの赤ちゃんが含まれています。そのような草や穀物の皮といった植物性の成分が、やがて腸の中で元素転換を起こしてカルシウムへと変化していくのです。それが牛乳となり、牛肉となるわけなのです。カルシウム剤を飲んでいる牛なんてあまり聞きません。乳を出すために牛乳を飲んでいる牛の噂も聞きません。からだを大きくしようとして牛肉を食べているという牛の噂も聞きません。代わりに、同じ哺乳動物である羊の死体を食べさせて狂牛病という恐ろしい病気が発生した事実は、以前ニュースで世界的に報道されました。
食と健康

元気な内臓をつくるための「3つの食い改め」

誰もが、健康を考える上で内臓が大切な役割をもっていることは十分わかっていることと思います。しかし、ちょっと周りを見回してみれば内科の看板はいたるところ目にしますし、ドラッグストアに入れば胃腸薬や咳止めや解熱剤などありとあらゆる薬が陳列棚に並...
腸について

良い血液は腸で造られる

「私たちのからだの中で最も重要な液体とは何か?」そう訊かれて、さてあなたは何と答えるでしょう?重要な液体、それは血液涙、汗、唾液、精液など体液にも色々あれど、これなくしては生命が存続できないほど重要な液体といえば、そうまず筆頭にあげられるの...
マクロビオティック

思い立ったら玄米を食べよう

すでに玄米が健康に良い穀物として日本でも市民権を得たように感じています。白い食品を食べ続けると栄養不足になるという考えも少しづつ浸透してきました。昔から玄米を主食として育てられてきた私にとって、それはとても嬉しいことです。今でも1日2食を心...
食と健康

塩を知らずに命は語れない!〜日本人が知るべき塩の隠された歴史①

青菜に塩。痛む上に塩を塗る。河童に塩をあつらえる。切り目に塩。塩辛食おうとて水を飲む。…さて、これらの表現に共通するキーワードがあります。それはいったい何でしょう?そう、その答えは「塩」。塩ほど私たち日本人にとって馴染みの深い、そして重要な...
健康への道

食べ物がエネルギーに変わるプロセス

生物をはじめ、この世の中にある「動くもの」というのは、何らかのエネルギーなしには動くことができません。例えば、電化製品であれば電気エネルギーが働いてファンが回ったり、灯りがともったりするように、私たち人間も動くからには、そこにエネルギーが存...
マクロビオティック

マクロビオティックスにおける食べる時の5つの心得

この世に存在するどんな宗教も思想活動も、それを行うのが人間である以上、日々の暮らしの中で人が食べ物を食し、それを排泄して生命を維持するという原則は変わりません。マクロビオティックスでは、物質的、精神的環境を含むあらゆる環境の本質に「食物」が...
マクロビオティック

心とカラダを創る食べ物

前回、私たちの食べ物には2つの種類があるとお伝えしました。それは「物質的食物」と「精神的食物」。物質的植物には、穀物、野菜、肉、魚介類、乳製品、それに水や空気などが含まれます。そして、精神的食物には、宇宙から届く宇宙線や光線、放射能などの振...
冷えとり

北海道に群生するセイタカアワダチソウの効能はすごいぞ!

有り余るほど多様な人工物に囲まれた現代社会にあって、昔からあった自然物の効能の素晴らしさが忘れらています。中でも普段私たちが目にする何気ない植物たちの中には、人体にとって想像を遥かに超える良き効能を発揮するものも少なくありません。近年、「ハ...
薬草ハーブ

クランベリーで本当に尿路感染症は防げるのか?

植物が私たち人間の健康にとって欠かすことのできない存在であることは、世界中、様々な地域に長く伝わる食生活や手当て法をみてもわかります。現在、最先端の科学技術によって食物の栄養成分について細かく分析できるようになってからは、それらの豊富なデー...
食と健康

人間は肉を食べるべきか?食べざるべきか?

食生活について考えた時、動物性食品は全く必要ないと言う人と、健康にとって動物性タンパク質は必要なものだから欠かしてはいけないと言う人と両方がいます。果たしてどちらの考えをとったら良いのでしょう。私としては、どちらも正しいと思います。必要かそ...
現代栄養学

マリネ・ドレッシングで若肌を取り戻す

悲しいかな、万物はすべからく放っておくと酸化していきます。リンゴの皮をむいた後、褐色化したその切り口を見てあなたも悲しみを感じたことがあるでしょう。桃だって変色します。プラムだって変色します。また果実によらず、銀でできたネックレスだってスプ...