牛のカルシウムは何からできる?

マクロビオティック

一般的に「骨を丈夫にするにはカルシウムをたっぷり摂れ!」といわれますが、はたして本当にそうでしょうか?残念ながら市販されているカルシウム剤を飲んでも、人間の腸は十分吸収できません。それらは牛の骨や牡蠣の貝殻などを細かく砕いているだけなのです。すでに固まってしまった骨や貝殻のカルシウムをさらに細かく砕いたところで、年取ってお古になったカルシウムゆえ、吸収が困難なのです。

牛は何を食べている?

では、あの体格が大きくて骨太に見える牛は何を食べて大きくなったのでしょう?また、あのように硬い殻をもった貝は何を食べて硬い貝殻をこさえたのでしょう?

牛は草や穀物の皮を食べています。草の中にはこれから骨に変わるカルシウムの赤ちゃんが含まれています。そのような草や穀物の皮といった植物性の成分が、やがて腸の中で元素転換を起こしてカルシウムへと変化していくのです。それがやがて牛乳となり、牛肉となるわけなのです。カルシウム剤を飲んでいる牛なんてあまり聞きません。乳を出すために牛乳を飲んでいる牛の噂も聞きません。からだを大きくしようとして牛肉を食べているという牛の噂もまったく聞きません。代わりに、同じ哺乳動物である羊の死体を食べさせて狂牛病という恐ろしい病気が発生した事実は、以前ニュースで世界的に報道されました。

骨を丈夫にしようと思えば、お手本は牛や馬。両方とも骨格がしっかりしていて体格も大きく立派です。彼らはカルシウム剤なんてものは摂らずに枯れ草や干し草を食べて自分であれだけ丈夫な骨を造っているのです。私たち人間も牛馬と同じ哺乳動物です。なのに人間だけは動物と異なるものを食べろというのは少しおかしいように感じます。

現代栄養学の盲点

肉をつくるには肉を食べろ!脂肪も必要だ!やれ、カルシウムが足りない!やれ、ミネラルだ!現代栄養学はこのようにいいますが、牛や馬は草や穀物の皮だけであれだけ丈夫なからだをつくっているのです。それはなぜなのか?

それは、草の緑色したクロロフィルが体内で元素転換されて、赤い血液のヘモグロビンになるからです。そしてその血液が、骨・筋肉などの組織をつくる体細胞の原料となるのです。もちろん現代栄養学は優れた部分も多く、私たちはその恩恵を今までたくさん享受してきましたが、実は矛盾も多くあるのです。それは私たちのからだの内部の働き、つまりは生理的機能の中にはまだまだ科学では解明されていないことが多くあるからです。

貝は何を食べている?

丈夫な殻をもつ貝は何を食べているのでしょう?貝の栄養は海水です。海水の中にこれからカルシウムになる赤ちゃんのカルシウムが沢山含まれているのです。だとすると、重要なのは「水の成分と質」ということになります。これは私たち人間にもいえることです。一番に強調すべきは、日常的に摂取する水が 「生き水」であることなのです。自然の中で収穫された新鮮な野菜と穀物、そして良い水がベースにあれば、私たち人間も体内で良いカルシウムを合成し、丈夫な骨とからだをつくることができるのです。

熱海の断食道場

昔、日本初のSNSであるmixiが登場した頃、偶然知り合って交流させていただいた食養指導家の牧内泰道さん(故人)という方がいました。彼は熱海で半断食の道場を主宰されていて、そこでは参加者に全く動物性食品を提供せずに体質改善を行っていました。現在栄養学的には栄養不足といわれてもおかしくないような食事でありながら、参加された病人さんは次々に病を改善して社会に復帰されるということで有名になりました。

牧内さんいわく「ほとんどの病気は動物性タンパク質と白砂糖の摂取過剰が原因なんだ」とのこと。私もそれには同感です。牧内さんがその考えに至ったのは、彼自身が現代的な食事をしてストレスの多い生活をしていたことでがんを発症し、それを自身の食事療法で完治させた経験があったからです。

道場では、穀物と根菜類が基本で、マクロビオティックに沿った食事が提供されていました。無農薬で栽培された土の栄養いっぱいの玄米ごはんと、自然栽培による根っこの野菜、それに山から摘んできた野草たちが主役です。

やわらかで丈夫なからだを創るには?

健康な人のからだというのは、骨が丈夫なことはもとより、筋肉に柔軟性があります。それは微細な波長がそうさせるのでしょう。締まるべき時には締まり、緩むべき時には緩む。このバランスが実に良いのです。そのためには、曲げる、反る、捻るの運動が必要です。そのコツが何かというと「呼吸」にあります。これらの動きを呼吸とともに行うのです。

そうした柔軟なからだをつくろうと思えば、やはり日常の食事を穀物菜食をベースにするのが良いでしょう。これは何も肉を食べるなということではありません。摂っても構いませんが、できるだけ多くなりすぎないようにバランス良く摂るべきなのです。もともと仏教の影響を強く受けた日本人は昔から肉食ではありませんでした。お米が穫れる四季のはっきりした風土ゆえ、穀物採集菜食民族としての歴史が長く続いてきたのです。牧内さんは「ミ・ネ・ハ・メ」が大事とおっしゃっていました。「ミ・ネ・ハ・メ」とは「実・根・葉・芽」であり、植物の各パーツを指します。つまりは部分食ではなく全体を食べろということです。

食事こそ健康の原点です。牛も馬も草と穀物の皮だけで、あれだけ立派なからだをつくるのです。人間さまだけが「カルシウムが」「タンパク質が」「脂肪が」と特別に思っているところに間違いがあるかも知れない…、そう思って世の中を眺めてみると、また違った風景が見えてくるはずです。

 

⭐️ 玄米ごはんがからだに良いといわれるのは、排泄作用が優れているから。フィチン酸という坑有害成分が米に含まれ、それが有害物質と結合して排泄を促すのです。でも、食べ方には注意が必要!体内の有害物質が排泄される時にカルシウムが消費されるのです。そのためカルシウムたっぷりのごま塩を玄米ごはんにかけていただくとバランスが取れるのです。また玄米に含まれる食物繊維質とフィチン酸はカルシウム吸収を低下させるので、玄米ごはんだけ食べるとミネラル不足になる場合もあります。それを知って美味しく賢く食べれば玄米ごはんは大変素晴らしい食品です。あなたもぜひごま塩をかけて召し上がれ!

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