2023-06-19

暮らし

動物歩行術〜からだに良い歩き方と悪い歩き方

歩き方を見ればその人が見える! 私のマクロビオティックの師匠である久司道夫先生(故人)は、若い頃、世界平和を実現するためにはまず人間を正すことが大切と考え、多種多様な人間のクセを見比べるために、ニューヨーク・マンハッタンの街角に立ち、行き交う人々の歩き方やしぐさ、そして一人ひとりの体質や健康状態をじっと観察するという研究を続けられました。 その話を聞いた若い頃の私も、「これは真似せねば!」と街に繰り出し、札幌パルコに当時あった「サラトガ」というカフェの窓側の席を陣取り、交差点を行き交う人々を、コーヒー1杯で長時間眺め続けたものです。そこでわかったのは、一見同じに見える人間も、人それぞれにクセを持っているということでした。 特に気になったのは「歩き方」。古い言葉に「行くに身動かざれば財を積みて万あり」という言葉があります。つまり、「丹田(たんでん)」に力を込めて腰骨をいつも伸ばして歩く習慣をつけると、下半身は安定して身は重く、足は軽くなって、人相も良くなり、財運がついてきますよ、ということです。