元気な内臓をつくるための「3つの食い改め」

食と健康

誰もが、健康を考える上で内臓が大切な役割をもっていることは十分わかっていることと思います。しかし、ちょっと周りを見回してみれば内科の看板はいたるところ目にしますし、ドラッグストアに入れば胃腸薬や咳止めや解熱剤などありとあらゆる薬が陳列棚に並べられています。これだけ医療に関わる産業が華やかであるということは、日本人の内臓が丈夫でないことのうらっ返しなのではないでしょうか?

これからの時代、大切なのは自分で自分の健康をしっかり管理できること。特に内臓の健康維持・増進はとても重要なテーマになります。そこで今回は元気な内臓をつくるための、悔い改めならぬ「3つの食い改め」をご紹介したいと思います。これは私が長年多くのクライアントさんを診させていただいてきて感じた内臓強化のためのポイントであり、日常生活においてこれらを気をつけ、意識することで内臓が元気になるに違いないと確信する選りすぐりの項目となっていますので、ぜひあなたにもご活用いただきたいと思います。

「人」を「良くする」と書いて「食」

内臓は何のために存在するのかといえば、それは人間が健康に生活できるように働くためです。ではその内臓が働くためのエネルギーがどこからやって来るのかといえば、それは「口」を通じて、つまりは消化器から食物を通じて取り込まれるわけです。ゆえに食物との関わり方が健康を考える上では大変重要になってくるのです。

よく言われることですが、「食」という字は「人」を「良くする」と書きます。人の心身の状態を良くし、健康を樹立しようと思うなら、やはりまず第一に食事の内容や関わり方を考えなくてはなりません。そこで目標として掲げたいのが次の3つの食い改めなのです。

<3つの食い改め>

①新鮮でエネルギーのある食物を食べる

②食物をよく噛む

③少食に努める

いかがでしょうか。大変シンプルでどれも今すぐ始められるものではないでしょうか?それぞれの項目について少し補足をしましょう。

①新鮮でエネルギーのある食物を食べる

エネルギーのある食物とは何かといえば、それは生命力に満ちたできるだけ新鮮な食物ということです。良い食物は良い血液を作る原料となります。

あなたがスーパーで買い物をする時に心がけていることは何ですか?値段ですか?見てくれですか?それとも産地でしょうか?お買い得品は逃さないとか、レシピ本通りに使える食材を揃えるとか、お気に入りのブランドを選ぶことにしているとか、お財布と相談しながら美味しい食物も選びたいという気持ちもおありだと思いますが、それ以上にこのからだを創り、血液を作っているのが食であることをどうか忘れないでください。

「医食同源」という言葉があります。医は食なり、食こそ医なりという意味です。血液の食べ物となるエネルギー豊かで新鮮な食物であるかどうかが決め手なのです。もしこれ以上の食物があるとしたなら、それは仙人の食べるカスミ以外にありません。自然穀菜この上なし。どうか内容の良い食材を求めるようにしてみてください。内臓だって元気になります!

②食物をよく噛む

ともかく食物をよく噛むことです。噛めば唾が出ますが、この唾液こそが実は薬なのです。

昭和の時代、私が子どもの頃には、ちょっとしたケガには「ツバをつけておきなさい。そのうち治るから」と周囲の大人によく言われたものでした。何だか迷信みたいと思われる人もいるかも知れませんが、あながち嘘ではないのです。実は唾液には多くの働きがあり、口内環境を正常に保つために働くだけでなく、全身の健康にも欠かせない要素となるのです。

唾液は口内の傷や歯の脱灰を修復したり、あらゆる病原菌の侵入・感染を防いだりする重要な役割を担うため多くの成分が含まれています。健康なからだづくりを目指すには、唾液の分泌量を意識することが重要。それには食物をよく噛むことなのです。

③少食に努める

内臓を元気にする上で考えなければならない大切なポイントの最後は極力内臓を疲れさせないことです。いつも過食・過飲をしていたのでは決して健康で長生きなどできはしません。 内臓を酷使してしまうような食べ方や食品をとってはいけません。また過食・過飲に輪をかけて運動しないことが肥満を招き、臓器を疲労させる原因です。多くの病気の始まりは内臓の疲労から。できるだけ少食を心がけて、もう病気はやめにしましょう。

食べ物は「気」と「成分」の物心一如なり。気流れて、血流るる。良き血液は良き細胞を育み、やがてそれが良き内臓を形成し、人体の流動・活動化をはかり、私たちに元気な行動を起こさせる源泉となるのです。食を選び慎んで、元気いっぱいの人生を送ろうではありませんか!

 

 

⭐️ 森美智代さんは食べない鍼灸師。20代のころ脊髄小脳変性症を患い、歩行困難となるも断食療法で有名な甲田光雄先生のもとで治療し、以来1日に青汁1杯で生活して健康になった。ドキュメンタリー映画『不食の時代』が撮影されるなどして注目を集めている。世界には彼女のような食べない人が少しずつ増えている。やがて人類は他の生命を殺さずとも生きていける種に変化する時が来るだろうと私は思っている。その予行演習としてぜひ今回提案した「3つの食い改め」を実行していただけたらと思う。

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