
アロマオイルがブームとなってしばらく経ちます。
アロマセラピー自体は、80年代に日本で紹介され、その後、急速に広まって今では、愛好者が30万人以上とも40万人以上ともいわれています。
現在では、化粧品や入浴剤にもアロマと名のついた商品が氾濫し、アロマそのものは、ずいぶんと市民権を得た感があります。しかし、どれだけの人が本当にアロマのことを正しく知り、理解して使われているでしょう。ブームとなったわりには、その数は案外少ないのではないでしょうか。
ポプリやハーブティーのように健康的で自然派なイメージだけで、アロマセラピーを捉える人が多いのはもったいないことです。気分転換や心身のリラックスに役立つということだけで認識している人がことのほか多いのです。まるで、気分が落ち込んだ時に部屋に香水をまくがごとくに、ひとつの気休め的なものとして使う人が多いのです。
確かに精油は、人の精神や心にも作用はします。精油の種類によっては、気分を高揚させたり沈静化させる働きはあります。しかし、本当はそんな気休め的な効果以上のものが、アロマの精油にはちゃんとあるのです。
精油は、呼吸にともなって、鼻や口、皮膚を通り、私たちの血管に入り、脳や、さまざまな内臓器官の細胞に作用することが化学的に解明されています。
例えば、昔は、たとえ何かを皮膚に塗ったところで、その成分は体内までは届かないと以前、多くの医師は考えていました。ところが、例えば、「にんにく灸」といって、にんにくを薄くスライスし、それを肌の上に載せ、その上にもぐさを立てて、お灸をすると、しばらくしてから、おしっこからにんにくの臭いがするのです。それは、にんにくの成分が体内に入ったことを意味します。
精油は、芳香分子という物質でできています。アロマセラピーでは、いろいろな方法で、精油の香りを立たせて、それらを嗅いだり、薄めた精油を直接肌につけてマッサージしたりします。こうして、精油の成分は体内に吸収され、血液に回って、内臓器官の細胞に確実に作用するのです。
実はアロマセラピーは、「痛み」や「かゆみ」などの症状に非常に即効性があります。
精油は、炎症を抑える「消炎作用」や痛みを抑える「麻酔作用」、それを皮膚に塗ってマッサージすることにより得られる「痛みの信号が脳に伝わりにくくする作用」など、多くの優れた効果が期待できる成分を豊富に含んでいるのです。
例えば、痛みに対してはその傷めた部位によっても若干異なりますが、基本的には「鎮静作用」がある精油を用います。ティーツリーやタイムなどの精油に多く含まれているP-シメンという成分がありますが、これは神経を一時的に麻痺させて鎮痛効果を発揮します。症状がある部分に薄めて直接塗ってマッサージして使います。
ヒリヒリとした感じの痛みは、痛みを止めれば治ります。そうした腰椎の変形や椎間板ヘルニアなどによる痛みは、血流を増やしてやることにより、痛みが緩和します。血流の促進には、レモン、スウィートオレンジ、グレープフルーツなどに含まれるリモネンという成分が有効です。
また、筋肉のコリからくる痛みは、筋肉弛緩作用のあるカンファーという成分を含んだローズマリーの精油が効果を発揮します。
私がアロマオイルについての知識を得る上で参考にさせて頂いているのは、医師でクリニックを開業されている川端一永(かわばた・かずなが)先生という方です。

川端先生は、大阪で牧岡病院というペイン・クリニックの理事長をなさっています。
実は、今から14年以上前、娘さんの通われていた小学校で児童殺傷事件が起こりました。
楽しい学びの場である小学校が、一瞬にして悲しい惨劇の場となってしまったのです。先生は心傷ついた子供たちや教職員たちのために何ができるだろうかと考えました。その結果、自ら治療に取り入れていたアロマセラピーを試してみることを学校側に提案されたのです。
トイレや保健室、職員室に精油の拡散器を置いて、ラベンダーやオレンジスウィートの精油を噴霧してみたところ、事件のストレスから不眠が続いていた教師や生徒の症状が改善されるなど、確実に効果を上げられました。
以来、他の医師たちと協力して、さまざまな臨床データを取り、「アロマセラピーがカラダにどう効くのか」「なぜ、香りがカラダを癒すのか」「どうすればさらに効果が上がるのか」それらを実践、研究されています。
こうした民間療法的な分野に現役の医師が関わり、専門的な立場から考察されて得られた情報には、たいへん役立つものが多く、私も大いに活用させて頂いています。
★医師も認めるその効果。医療の現場のデータをもとに専門的に使えるアロマを学ぶなら、川端先生の本が助けになります。
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