「痛み」・・・ああ、このなんと悩ましいテーマ。
世の中に一部の方を除いて(中には痛くされるのが趣味という方もいます)、一般的に痛みが好きな人はそう多くいません。痛みって一体何なのでしょう?
痛みは感情にも左右されます。気分によってすごく痛く感じたり、逆にあまり痛くなかったりした経験はありませんか?
痛みは絶対的なものではありません。心の状態と深く関係しているのです。そんな痛みについてのあれやこれやをお話ししたいと思います。
痛みの刺激は、感覚神経を通って脊髄に伝わり、そこから脳へと伝えられます。ところが同じ刺激でも痛みを強く感じたり、全く感じないことがあったりするのはなぜでしょう?
頭ををぶつけて痛くてたまらなかったにもかかわらず、目の前をイケメンや美女が通りかかって、その姿に見とれているうちにすっかり痛みを忘れていたという経験はありませんか?
しかし、彼らが通り過ぎてしまった後、再びズキズキと痛み出したりとか(笑)。
人間は、強いストレスにさらされた状態においては、痛みのコントロール機能がうまく働かなくなってしまいます。痛いがゆえ、痛みそのものが新たなストレスの種となり、さらに新たな痛みを作り出します。まさに痛みの負の連鎖です。
このような状態だと、普通は痛くない刺激であっても、脳には痛みとして刺激の情報が伝わってしまうことがあります。 クライアントさんを治療していて、触ると痛いかなと思っても本人はそう痛く感じてなかったり、それほど筋肉も張っていないしバランスだって悪くないのに、本人は痛みを感じているということがあるのはそのためです。
ほんの軽く触っただけで強く痛みを感じるという人は、たいてい強いストレスにさらされて心理的にも緊張状態にあります。その不安や緊張が緩和されると、その場で痛みが改善するということがよくあるのです。
「神経痛」とは、人間のカラダにおいてさまざまな原因により、末梢神経が刺激されることにより起こる痛みのことです。人によっては、重苦しい、電気が走る、感覚がおかしいなど症状の出方も様々です。
中でも、痛くて歩くのも困難な坐骨神経痛のクライアントさんは、病院へ行ってもはっきりした原因もわからず、治療法もなく、不安がいっぱいで強いストレス状態にあります。
しかし、そうした神経痛の原因について整理面や心理面から説明したり、普段の生活の中でできることや食事についてお伝えすると、安心感からそれだけで痛みが軽減してしまうこともままあります。中には、クライアントさんの悩みをじっくり聴いてあげるだけでそれまでのひどい頭痛がなくなったり、不快な症状が消えてしまう例も少なくありません。
前述したような現象は、「ゲートコントロール学説」という学説で説明がつきます。
これは、抹消神経から脊髄神経へと痛みが伝わる時に、脊髄に痛みをコントロールするゲート=門があって、痛みの情報を脳へ伝えるかどうか調節しているというものです。
ゲートが開いている時には、痛みはとても痛く感じ、ゲートが閉じている時には、あまり痛みを感じないわけです。こうしたゲートの開閉は、色々な要因により調節されているのですが、気分や感情によっても影響を受けます。気分の良い時、安心している時、気持ちが穏やかな時には、ゲートは閉じられているのです。逆に、不安な時、強いストレスがある時、悲しい気持ちの時などは、このゲートが開かれます。
また、感覚神経には太い神経と細い神経があり、ともに痛みの情報を伝えますが、太い神経の場合、振動や触覚なども伝えます。そしてこの太い神経を伝わる情報が痛みのゲートを閉じるように働くことがあります。例えば、カラダのどこかをぶつけた時、あなたは思わず患部に手を当てますよね。この時、手を当てた刺激が痛みのゲートを閉じる方向へと働くのです。
さらに、脳が痛みを感じると、脳から脊髄に対してゲートを閉じるように命令がいく場合もあります。痛くて泣く子供がいますが、これは泣くことで、ゲートが閉じるように働くのです。
他にも脳内のホルモンや、神経伝達物質によって痛みが軽くなることが知られています。カラダに備わったそれらの痛みの抑制システムに、なんらかの形で心の状態が関係しています。
カラダの痛みは心の痛みでもあります。我慢や葛藤などにより心の痛みを抑圧し続けた結果、それがカラダの痛みとして表現されている場合もあります。
それを克服するにはどうしたら良いのでしょうか?
健康で長生きしている人というのは、必ずと言ってよいほど「感謝」の言葉を口にしています。周りの人に対する感謝。食べ物に対する感謝。そして今日一日を生かされていることに対する感謝。
感謝しながら不安がる人はいません。感謝しながら怒る人はいません。感謝しながら罵る人はいません。人が感謝する時、あらゆるネガティブな感情は中和され、痛みの信号を伝えるゲートが閉じるように働くのです。
本来、痛みとは、カラダが意地悪で起こすものではありません。むしろ、私たち人間が健康で過ごせるように、生命の危機につながる良くない変化や事態を早期のうちに回避させるべく警報として自然が用意してくれたものであります。
その事実を考えてみただけでも、ふつふつとこのカラダに対する感謝の気持ちが湧き起こってはきますまいか。しかも、心の状態を良き方向へと変えてみるだけで、痛みが緩和されもするというおまけつき。
なるほど、痛みとは私たちの心の先生でもあったのだ!
さらなる感謝が二重に湧き起こり、あなたの思いは生命への畏怖、驚歎へと向かいます。人間て素晴らしい。痛みって素晴らしい。
ビバ!ヒューマン!ビバ!ペイン!
知れば知るほど生命のしくみには感心させられます。
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