病気には何千、何万という種類があります。医療技術の急速な進歩によって、原因がはっきりと分かる病気もありますが、西洋医学の検査をもってしても原因が分からないという病気もまだまだ多いです。例えば、発熱や下痢、肺炎といった感染症は、病原菌やウィルスによるもの。また、脳梗塞や心筋梗塞などは、血液が粘り、血管がつまっておこる病気と考えられています。
しかし、なぜ病菌が体内に侵入して冒されるのか、なぜ血液が粘るのかといったことは根本的にははっきり分かっていません。けれど、東洋医学では、2000年以上も昔から、「すべての病気は血液の汚れから起こる」と考えられていました。とてもシンプルだけれど説得力のある考えで、私は大いに共感します。
血液中に老廃物や毒素が増えると、私たちのカラダは、発疹や炎症、動脈硬化、がんなどの反応を起こします。つまりは、こうした症状や病気が起こるのは、「血液が汚れているよ」のサインなのです。そうして見てみれば、実は不快な症状の裏にはありがたいカラダからのメッセージがあったことに気づくのです。例えば次の通り。
●発疹とは・・・
血液中の老廃物が皮脂腺から排泄されるために起こる血液の浄化作用です。
●炎症とは・・・
血液の汚れを発疹などで排泄出来ない場合は、体内で炎症を起こして血液中の老廃物を燃やそうとします。
●動脈硬化とは・・・
発疹でも、炎症でも血液を浄化できない場合、血管の内側に老廃物を集め、血液を浄化しようとして動脈硬化が起こります。
●がんとは・・・
発疹でも、炎症でも、動脈硬化でも血液を浄化できない場合、カラダは最終的に汚れを体内の一カ所に集めて浄化装置を作ろうとします。それが、「がん」なのです。
こうした不調がなぜ起こるのか?なぜ血液が汚れるのか?
その原因をたどっていけば、「食べ過ぎ」と「カラダの冷え」に行き当たります。健康な人の体温というのは、36.5~37度と言われますが、最近は平均体温が36度以下という人が多くなっています。カラダが冷えれば代謝も悪くなり、体内の糖質や脂質、たんぱく質などが効率よく燃やされなくなります。そうした栄養素の燃えかすが老廃物となって、血液中に増え、病気に移行していくのです。
私たちは、病気にかかった時、それを治そうとする「免疫力=自然治癒力」を持っています。その柱となるのが「白血球」ですが、体温が1度下がると、白血球の働きは30%下がるそうです。逆に1度上がれば、白血球の働きは5~6倍に増えます。
カラダを冷やす習慣には・・・
●座りっぱなしで下半身を使わない長時間のデスクワーク
●薬の飲み過ぎ
●過度のストレス
●お風呂に入らずシャワーばかり
●食べ過ぎ飲み過ぎ
●水分の過剰摂取と減塩
・・・などがあります。
病気を治したり、予防するためには、まず日頃からカラダを温める習慣をつけ、免疫力を高めるよう心がけることが大切なのです。
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