人間のカラダには、「急所」と呼ばれる場所がいくつか存在いたします。
急所とはすなわち、強烈なダメージを負いやすい部分のことです。護身術で身を守ったり、相手を効率よく倒すためのポイントになる部分=ツボともいえます。
日本では歴史的に柔術などが発展していたため、古くから急所についての研究がされてきました。また、それらの急所の中には護身術以外に、観相学においても重要な場所とされているものが多々あります。
今回はそんな急所の中でも、私の好きなツボ「人中(じんちゅう)」についてお伝えしたいと思います。
なお、胸部や額など、カラダ正面の正中線上に並ぶいくつかのツボをまとめて「人中」と呼ぶ場合もありますが、今回取り上げるのはあくまでも鼻の下の人中を指します。
人中は、鼻と口との間の縦に2本筋のあるくぼんだ部分です。ここは、護身術においても急所中の急所であり、強い衝撃を受けると呼吸困難になったり、重い外傷となることがあります。ここは、歯茎の上に唇の肉が被さっているだけなので、殴られれば簡単に歯が折れ、さらには歯と拳によって唇の筋肉が挟まれるため、凄まじいショックと激痛が襲う場所であると言われています。
人中は、その人の生殖機能や、女性であれば子宮をあらわし、目立ったキズや歪みがなく、輪郭がハッキリとして溝が深く、「八の字」のように少し末広がりになっているのが良い相と言われています。
では、人中を観相学的にみた場合、どのようなことがわかるのでしょう?
①人中は生殖器を表す
ここがはっきり刻まれていなくて、溝が非常に浅い場合、生殖機能や子宮の発育の悪い人とみます。特にここが歪んでいるように見える時は、女性ならば生殖機能に関する問題を発生しやすく、男性ならば精力が弱い傾向を示します。また、異性関係においても多情で乱れを生じやすく、短く手前に反るような形であれば、淫乱の相とみます。
②人中のカタチは育ちを表す
人中の輪郭がハッキリとしているのは、その人の育ちの良さや品の良さを表し、性格も穏やかで人柄が良いとみます。
③人中の長さは根気を表す
人中が短いのは根気がないことを表します。男性ならば精力不足で性生活が十分楽しめず、ものごとを最後までやり遂げる根気がありません。女性ならば冷え性で生理不順に悩む傾向があります。
④人中の色つやは体調と運気を表す
人中が明るくツヤツヤしている時は、体調も良く、運気が上昇傾向であることを表しますが、ここがくすんで見える時は、体調不良であったり、運気が閉塞気味であることが多いです。
⑤人中の明快さは子ども縁を表す
人中は子供運を表します。理想的な人中は、しっかりと締まりがあってはっきりしています。そんな人中は子供運にも恵まれていることを表します。もし、人中が曖昧で溝もはっきりしないようなら、子供との縁が薄いです。しかし、配偶者との相性がとても良ければ、子供にも恵まれます。
⑥人中の横ジワは苦労を表す
人中に横ジワが入っている場合、配偶者との縁が薄く、離婚や死別などがあり、苦労が多い人です。しかし、精神的にはとても強く、どんな困難も乗り越えていく力強さを持っています。
観相学を学ぼうと思ったら、パーツごとに集中して観察すると良いでしょう。例えば、特定のパーツを観察すると決めて、何人も連続してその部分だけを注意して観るのです。その方が違いを敏感にキャッチしやすくなります。人中は、そうした観相学のトレーニングにうってつけのツボと言えます。
人中は、前述した護身術の急所として、また観相学の観察点としての利用法のほかに、実は治療を目的としたツボとしても活用できるのです。
何に効くと思われますか?
実は、俗に言う「やせるツボ」でもあるんです。
ここの刺激が食欲を抑制するのです。鼻の下、ちょうど門歯中央の根元辺りを痛くならない程度に、食前によく回し揉みしてみて下さい。ふだんのように「もっと食べたい」という欲が働かなくなります。すぐ見つかりすぐ押せますから、誰もが簡単に刺激できます。ダイエットで痩せたいという人は、使わない手はないですよね。
こんな急所=ツボのあれこれを時々お伝えしてみたいと思います。次回もぜひお楽しみに!
⭐️ 何気なくカバンの中に忍ばせ、周りで体調不良を訴える友人がいたら、そっとこの本を開いてツボを選んで押してあげる。誰からも喜ばれること請け合いです。このストレス時代、一冊持っていてソンはない健康生活のガイドです!
新品価格 |
★ついでにポチッとして頂けたらうれしいです。ありがとうございます。
コメント