顔でわかる診断法②

望診法

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前回の続きです。東洋医学でいう望診法とは、医術者や治療家の目によって、患者の状態を判断することであることはお伝えしました。一般的に望診には4つのポイントがあると言われますが、何だと思われますか?

 

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■望診法4つのポイント■

①精神状態をみる(イライラ、ソワソワしていたりしないか)

②顔の気・色をみる(顔色や覇気のあるなしを観察する)

③舌の様子をみる(舌の色や状態はどうか、できもののあるなし)

④患者の姿勢や形態をみる(太っているか痩せているか、姿勢はどうか)

 

この4つです。中でも顔は誰もが露出している場所なのでとても観察しやすいのです。そして、顔の色つやは臓腑や気血の盛衰と関係が深いのでカラダの内部の状態を知ることができるのです。健康な人の顔色は、薄い黄色に紅色を帯び、つやがありますが、病気になるとこれに変化が起こります。

 

■顔色全体の色が示す意味■

また、顔色全体をみた時に次のような色が印象強く感じられた場合、それぞれの色には意味があります。

 

●青い色・黒い色が感じられた時   それは「痛み」をあらわします。

●白い色が感じられた時       それは「寒さ」をあらわします。

●赤い色・黄色が感じられた時    それは「熱っぽさ」をあらわします。

 

*例えば、顔色の青い人は急性の痛み、黒い人は慢性の痛みがカラダのどこかにあるかもしれない、このようにしてみていきます。

 

■色の示す良性と悪性■

さらには、同じ色でも良性と悪性の表現がありますので、観察する時、ちょっと注意が必要です。ちなみに中国では次のように表現します。

 

●赤色  良性は、白絹に朱を包んだ赤    悪性は、赤土のような(黒みを帯びた赤)

●青色  良性は、青玉のような青      悪性は、藍のような青(沈んで暗い青)

●白色  良性は、あひるの羽のような白   悪性は、塩のような白(つやのない白)

●黄色  良性は、白絹に黄金を包んだ黄色  悪性は、黄土のような黄(乾ききった黄)

●黒色  良性は、漆黒のような黒      悪性は、黒土のような黒(すすけた黒)

 

ちょっと感覚的な世界に入ってしまいますね。例えば、顔が白く見えてもつやがあって全体にほんのりと赤みがみられれば、病気が快方に向かっていることをあらわしますし、白くカサついたようなつやのない白であれば、肺の機能が衰えているか、肺の経絡に異常があることを示しています。同じ白でも良好な出かたと悪性の出かたがあるということです。

 

■色の示す良性と悪性■

顔の中でもある場所の色の変化をみることで、その人の病気がどこにあるかを知ることができるスペシャルスポットがあります。私はこれを略して「Sスポット」と呼んでいます。さて、一体どこだと思われますか?

・・・それは、「目と眉の間」なのです。

この場所を五臓の五色と合わせてみていくわけです。例えば、この場所が「青っぽく見える」ような場合は、肝の病の可能性があるという風にみていきます。また、顔のそれぞれの場所において現れた症状を手がかりに、その人の病気がどこにあるのかを知ることもできます。

例えば、白眼がにごるのは、肝の病の可能性があるとか、鼻がつまるのは、肺の病の可能性があるという風に。

 

■顔で病を見つけるポイント■

それらをまとめたのが次の画像です。ちなみに緑色の部分がSスポットです。

 

 

The archetypal female face of beauty according to a new scientific study to mark the launch of the Samsung Galaxy S6. Embargoed to 00.01hrs 30th March 2015.

●顔で病を見つけるポイント(五臓との関連)

 

 

ふだんからこうしたことをちょっと知っているだけで、自分やご家族、お友達の不調をチェックし、健康改善のお手伝いをしてあげることができます。東洋医学的な考え方や望診法を小さな頃から知って活用すれば、この国の医療費は今よりもっとその額を減らすことができるでしょう。誰もが自分の健康を他人任せにせず、自ずと自分のカラダに対して主体的に向き合うようになるからです。

早くそんな世の中にしたいものだと、心から思う新春の週末です。

 

 

 

 

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