顔でわかる診断法①

望診法

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望診法についていくつかお話したいと思います。

望診法とは、医者や術者が視覚器官を駆使して、病人さんの全身や局所の状態を観察し、病状を総括的に捉えることを指します。

なかでも「顔」は24時間むき出しで、望診するにはとてもわかりやすいパーツといえます。そこに示された表現から五臓のエネルギーの状態をチェックしていくわけです。

以前にもお伝えしたことがありますが、ここで言う五臓とは、具体的な内臓のみならず、そこに象徴されるエネルギーの「働き」や「性質」も含まれます。もう一度整理しますと次の通り。

 





 

■五臓の意味と働き■

●「肝」は、血液の貯蔵や再生、カラダの生理機能全般を司り、栄養物の分解や合成、貯蔵・供給、および血流量をコントロールして西洋医学でいう肝臓とほぼ一致する性質を持ちます。また、自律神経をスムーズに機能させることでカラダの機能をなめらかにしていきます。

●「心」は、全身のポンプとしての心臓と「心」や「精神」「脳」としての動きを含んでいます。血液を循環させ、栄養の運搬と循環を維持するとともに精神や意識、思考活動に深くかかわっています。

●「脾」は、現代医学でいうところの消化器系=胃腸の働きを司るものです。食物を消化して栄養や水分を全身に運びます。また、血管壁の機能を保ち、止血因子を生成・供給します。

●「肺」は、臓器としての肺以外にも、鼻や喉、気管支などの呼吸器と皮膚および免疫系の働きを司っています。呼吸と同時に、気・血・津液(しんえき)=<カラダを構成する液体成分>をカラダのすみずみまで行き渡らせます。また、体表部の抵抗力を強めます。

●「腎」は、水分代謝を担当する腎臓と生命を司る生殖器系と関係があり、内分泌系・泌尿器系・生殖器系の働きを司っています。カラダや機能を支える構成物質「精」を貯蔵し、ホルモンバランスを調節します。

 

・・・これらをふまえた上で診断していくのです。例えば、顔の表情とカラダの状態でわかる診断法としては次のようなものがあります。ここで言う「実」とはエネルギーがありあまる状態「虚」とは不足した状態と捉えます。

 

■肝は血を司る■

実:肝血がありあまると・・・

怒りやすく、ちょっとしたことですぐカッカとなる。

 

虚:肝血が不足すると・・・

いつも何かにビクビクし不安におののく。話し方がぎこちなく力がない。

 

■心は神を司る■

実:心神がありあまると・・・

よく笑い、笑い声も大きく大胆である。

 

虚:心神が不足すると・・・

何かあるとすぐ悲観的にモノゴトを考える。ちょっとしたことですぐ悲しがる。

 

■脾は形を司る■

実:脾形がありあまると・・・

腹が張り、小便が少なくなったり、出なくなる。

 

虚:脾形が不足すると・・・

四肢(手足)が力が抜けたように動かなくなる。

 

*ここでいう「形」とはいわゆる「体型」のことです。脾の健康な人はそのような体型をしているということで、中肉中背でしっかりした体つきを意味し、仮に脾の力が弱れば、栄養の流通もままならず、体型としても力なくなよなよとした体つきになります。

 

■肺は気を司る■

実:肺気がありあまると・・・

語気が荒く、咳が出たり、ハーハー喘いだりする。

 

虚:肺気が不足すると・・・

呼気が弱く、力なく頼りない。

時には呼吸するのも億劫になる。

 

■腎は志を司る■

実:腎志がありあまると・・・

腹の中がムカムカし、つまったようで息苦しい。

イライラしやすい。

 

虚:腎志が不足すると・・・

無気力。何をしても根気がなく、すぐ飽きる。

 

・・・日々、触れ合う人でこれらのような印象を与える人っていませんか?表現の背後にはこうしたエネルギーの過不足が影響しているかもしれない、そうやってみていくのです。

 

次回は、顔における場所と色でこれら五臓の状態が読み取れるという話をしたいと思います。お楽しみに。

 

 

 

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