顔を見て知る病気の兆候

望診法

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すべてのものはつながりを持って存在しています。「目の前にある問題の原因が意外なところにあった」、なんてことは、皆さん日常的に経験していますよね。私たちのカラダもひとつにつながっているもの。部分を見ると全体が見えてくるのです。

 

例えば、古代中国で生まれた望診法(ぼうしんほう)がそれ。主に顔を使うのですが、顔のくすみや黒ずみ、頬の吹き出物のできる場所に意味を見つけ、それらと関連する内臓の状態を知り、不調を改善するための助けとするのです。

 


 

■東洋医学の望診法■

ある特定の食べ物を長い間多く食べ続けていると、それに対応する内臓の機能に異常が起こり、それをカラダは関連ある部位の皮膚を通して表現を始めます。食べ物にはそれぞれ、性質というものがあります。カラダの内部を温めるもの・冷やすもの、カラダの表面を温めるもの・冷やすもの、エネルギーを下降させるもの・上昇させるもの、収縮させるもの・拡散させるものなど色々です。

 

それぞれがそれぞれに固有の性質を持っているため、極端に長い間同じものばかりを食べてしまうのは、体質が偏ったり、知らず知らず体調不良の原因となることもあるわけなのです。顔、眼、舌、皮膚、髪、爪など、それぞれに表現されたサインの原因を理解し、食べすぎた物を排出する方法を知ることで、美しさと健康を保つことができるのです。

 

毎朝、顔を洗って鏡を見ますよね。

その日によって随分と印象が変わるのを感じられることがあるでしょう。自分の顔を美しいと感じる日もあれば、どうしたのかと思うほどにひどい顔の時もあったりして。そんな時、内臓との関連を知って、病気や不調になる前に手を打てば、自分で自分の健康を守れる自信につながります。

そのための考え方のヒントが中国由来の東洋医学にはたくさんあるのです。例えば、朝起きて、顔に吹き出物が出来ていたとしたなら、それは、カラダの中に余分な熱があるためと考えられます。余分な熱とは、栄養過多によるエネルギーの過剰や内臓のどこかに炎症が起こっているのを意味します。

 

なぜ、吹き出物の多くは、顔に出来ると思いますか?背中や腕、足に出来たってよさそうなものなのに、ニキビや吹き出物の多くはカラダの上部、特に顔に出来ますよね。これは、「熱が上にのぼる」という理由によります。お風呂を湧かしてもまず始めに熱くなるのは上のほうだし、火の動きを見てみても下から上へと燃え上がりますよね。人間のカラダだって同じで、内臓の不調や栄養をとりすぎて発生した熱が上部にある顔に吹き出物となって表現されていると捉えるのです。面白いでしょう。

こんな風にして、東洋医学の考え方にそった症状の捉え方や望診の仕方について、シリーズでお伝えできればと思っています。これから私と一緒に勉強していきましょう。どうぞお楽しみに。

 

 

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