東洋に古来から伝わる望診法。
マクロビオティックにおいても、顔や肌の状態、色などを観察してカラダの異常を見つけたり、何を食べ過ぎているのかを考察する望診法は、毎日を健康的に過ごす上で、欠かすことのできない柱のひとつとなっています。
カラダのすべての細胞は、毎日食べているものによってできています。なので、偏った食事や刺激の強いものを食べたり飲んだりという無茶を続けていると、細胞の集まりである内臓から出血したり、できものができたりしてしまいます。
「カラダの調子がおかしい」と感じる時、そのサインを読み取って、どこが悪いのか、また何を食べ過ぎ、何が足りないのかを知るのが望診法なのです。
顔やカラダに出てくるサインは、大きな病気になる前にも必ず出ていますから、望診の知識を使って食事をあらためることができれば、病気も未然に防ぐことができるでしょう。
食事を変えると、運命も変わります。
前回、パンとごはんのどちらがカラダを冷やすか?というテーマで書きましたけれど、例えば、朝食をパンにすると、ごはんを食べた時よりも体温の上昇が遅くなってしまいます。トーストにしたって同じことです。体温がなかなか上がらないということは、行動が遅くなり、一日のスタートで出遅れてしまうことにもなります。
パンにするか、ごはんにするかの選択の違いだけでもこんなにカラダや行動に影響が出てくるわけですから、これが長い人生において、どれだけ大きな差を生じてしまうかはお分かり頂けるでしょう。
さて、そんな望診法についてのあれやこれやを書いてみたいと思うのですが、今回は「眉間にできるしわ」について。
例えば、特に欧米人に多いのですが、眉間にくっきりと縦じわができている人っていますよね。ふと思いつくのはアクション俳優のスティーブン・セガールさん。
●スティーブン・セガール
彼なんかしっかり2本できていますが、このしわは望診法では何を表していると思いますか?臓器でいうとどこに問題があると考えられるでしょう?
実は、これ、肝臓が弱っていることを示しています。脂肪の多い食事を多く摂りすぎることで、肝臓が腫れるか固くなりつつある印です。1本よりも2本、数が多くあるほうが状況がより悪くなっていると診ます。
しわがくっきりと深いほど、肝臓や胆のうの病気が進みはじめているかも知れません。気になる方は、一度病院で検査をしてもらうと良いでしょう。
この縦じわが表すものは、こうしたカラダについてだけでなく、精神的なものも含まれます。精神的には短気で興奮しやすい傾向があることを示しているのです。
昔からよく、この眉間にできる縦じわのことを「剣難の相」と言いました。
これが出た人には、「つまらない争いごとでトラブルが起こりやすいから気をつけなさい」と周囲が戒めたと言います。
現代であれば、人間関係のトラブルだけでなく、交通事故や仕事上での思わぬミスを招きやすいとも考えられます。短気で興奮しやすい人というのは、そうしたものと隣り合わせにあるからです。
油脂、特に動物性の脂が多いと、眉間から眉の上までがふくれやすくなります。動物性の脂といえば、主に肉や卵、チーズ・バターなどの乳製品、また魚だとマグロやカツオなどの赤身の魚も含みます。
これらのものを毎日のように食べていると、眉間がふくらみ、縦じわが寄ってきます。さらには、そこにお酒や甘いものが入ってくるとここが赤くなってきます。
あなたの眉間は大丈夫?
時々、鏡を見てみて下さい。顔は案外、言葉以上に多くのことを語ってくれるのです。
★食事と健康の関わりをここまでわかりやすく丁寧に追った望診法の書を私はほかに知りません。高価な装置も必要なく精密で複雑な技術も要らず、感受性を高めて自身の健康状態を読む。これぞ東洋における第一級の養生法です!
新品価格 |
★ついでにポチッとして頂けたらうれしいです。ありがとうございます。
コメント