鼻は口ほどにモノを言う

カタチにはモノの本質や状態が現れます。

昔々まだ最新鋭の検査機器のない時代、人々は顔やカラダの様子をよく観察して健康状態を診断する技術を発展させてきました。そうした診断技術のことを「望診法」と言います。

この望診法、知っていると自分のみならず、家族や友人知人の不調をキャッチして大きな病気を未然に防ぐ助けにもなります。年末年始、何かとお酒を飲む機会の多かった私は、思わず鏡で自分の鼻をチェックしてみました。

・・・そう。鼻には神経系、循環器系、および消化器系の機能の状態が現れるのです。

私がチェックしたのは鼻の頭の色でした。もしここが赤ければ、アルコールの飲み過ぎで毛細血管が拡張し、心臓に異常が起こっているしるしなのです。

私の場合、鼻に赤みは見られませんでした。でも目の下に少々むくみが見られます。これは水分の取りすぎが原因。鼻に赤みが出る前にアルコールはほどほどにせよとのカラダからのサインだと悟りました。

あなたの身近にもお酒の大好きな人で鼻の頭が赤い人いませんか？あれは心臓に異常が起こっているのです。鼻は口ほどにモノを言う。今回はそんな鼻についてお話してみたいと思います。

■鼻から知るその人の性質と傾向■

まず一般的に言えば、鼻の形は脳の大きさや質とその状態に対応しています。

●鼻のかたち

平均的な長さと丸みを持ったかたちの良い鼻はバランスのとれた精神性を表しています。まっすぐで長めの鼻は敏感で神経質な性質を表しますし、短くてヒラぺったい鼻は信念が固く、思考に柔軟性を欠く傾向があります。また、大きな鼻は思考する能力がとても高いことを表しています。

●鼻の両側の様子

鼻の両側の骨が高く盛り上がっている人は思考がぼんやりしていることを表し、逆にこの部分の膨れ方が少ない鼻の人は思考が明瞭な傾向があります。

●小鼻の状態

ここはセクシャリティーと関わりのある場所です。かたち良く広がった小鼻は決心が固く勇気があることを表し、男性的な性格を持ちます。逆に小鼻が小さい人は敏感で穏やかでより女性的な性格。小鼻が異常に広がったタイプの人はしばしば暴力的な性格を持ち、これが女性の場合はレスビアン的傾向があり、男性で小鼻が小さすぎる人は男性としての活力に欠け、ホモの傾向があることを表しています。

■色が物語る心臓の状態■

鼻の頭の部分。ここは先に述べたように心臓とその機能の状態を表しているのです。ここの色を見ることで心臓や循環器系の不調を見つけることができます。それでは色別にあげてみましょう。

●赤い鼻

これは毛細血管が広がって心臓が異常な状態にあることを表しています。果物やジュース、砂糖、それに水分、アルコールの飲みすぎやスパイスなどを取りすぎると心臓に負担がかかります。体質が高血圧になりつつあって注意が必要です。

●紫色の鼻

さらに赤い状態が進んでいくと、カラダの方で揺り戻しが起こり、今度は逆にバランスを取ろうと極端に低血圧に傾き色が紫になることがあります。こうなったら心不全も間近。さらに注意が必要。飲食を改めなければなりません！

●肌の表面に毛細血管が浮き出ている鼻

これも紫色の鼻同様、心臓と循環器系が危険な状態を表しています。

●白い鼻

鼻の先が白っぽくなってきた場合、それは心臓と毛細血管が塩分の取りすぎと野菜不足によって縮んできている表れです。こんな時、精神的には臆病になり、何においても消極的になります。また、血行が悪くなり、手足の指やカラダの末端が冷えやすくなります。

いかがでしたか？

鼻のかたちや色一つとってみてもこれだけ多くの情報を提供してくれるのです。また機会をみてこうした望診法についてお伝えしていきたいと思います。あなたも鏡を見てご自分のお顔の美しさに見とれるだけでなく、健康チェックも忘れずに行ってみてください。きっと、健康の役に立つはずですから。