カラダの中心を整え、ネガティブエネルギーから身を守る

自分でできる調整法

 

世の中に存在する目に見えるものたちを支えているのは、目に見えないものたちです。

大気しかり、電気しかり、磁気しかり。これらには全て「気」の字が含まれます。気とは、大きく言えば「エネルギー」のこと。モノゴトはすべからく、背後にあるエネルギーの力を受けて、動き、流れ、変化してゆくのです。私たち人間とて同じこと。エネルギーが働かなければ生きてはゆけません。

この東洋には、はるか昔から経絡(ケイラク)という考え方があります。経は「タテ」を意味し、絡は「ヨコ」を意味します。総じて、私たちの人体を縦横無尽に行き来する生命エネルギーのルートのことです。

今みたいにテレビやインターネットのない時代というのは、情報がないぶん、人々は大自然を相手に自身の感覚を頼りに生きていました。風向きを感じ、季節の変化を予感し、嗅覚を研ぎ澄ませて食べ物のありかを知り、危険を察知し、命を守り、子孫を繁栄へと繋いできました。それゆえ、私たち現代人よりもエネルギーのような目に見えないものを感じ取るセンスに長けていたことは容易に想像できます。

 

●中国の経絡図

 

古くから中国に伝わる経絡図などは、その昔、実際にエネルギーの流れを視覚を通じて感じることのできた治療家たちが絵として残したものがもとになったに違いありません。そして、この経絡の存在は決して想像の産物などではなく、現代を生きる私たちにとっても、生命を支え、人生を創造する土台となるものなのです。今回は、そんな経絡についてのお話です。




■任脈と督脈のエネルギーが乱れると■

カラダ前面をタテに流れるのを任脈(ニンミャク)、後面をタテに流れるのを督脈(トクミャク)と言います。前面を通る任脈は会陰からスタートし、下腹部、胸を通って下唇の下につながり、陰の気(エネルギー)を司っています。一方、後面を通る督脈は、肛門を起点とし、お尻から背、首、頭部、額の中心を通って鼻の下につながり、陽の気(エネルギー)を司っています。

 

●任脈と督脈の走行 こちらの HPから図を拝借→HP

 

意識して舌を上顎の裏につけることにより、カラダの陰陽がつながるわけです。気功の呼吸法をする時などは、この舌を上顎の裏につけることが陰陽をカラダに巡らせる基本となります。

もしも、前面の任脈のエネルギーが乱れると、泌尿器や生殖器系の疾患、腹部の異常、内臓疾患、精神不安、虚弱、精力減退等が起こりやすくなります。また、後面の督脈のエネルギーが乱れると、背中の痛みやこわばり、腰痛や内臓疾患、頭痛、精神不安定などが起こりやすくなります。

 

■波長が合わない人に会うとぐったりする理由■

任脈、督脈のエネルギーの乱れに共通する症状は「精神の不安定」

これは、任脈と督脈の二つの経絡が生命活動の基本を司る自律神経系を管理する役目を持っているからです。これをエネルギー的に見れば、任脈を流れるエネルギーはラジオ受信機のような働きをしていて、ここが不調の時には、気の防御がゆるくなって外部に晒されている状態となり、他人のネガティブな思考やエネルギーを無防備に受け取ってしまいやすいのです。

よく、波長が合わない人と会った後、ぐったりしてしまうことがありませんか?これなどは、任脈のエネルギーが乱れている時に起こりやすいものです。任脈は会陰部、恥骨あたりから始まって下唇の下までまるでファスナーのように走っている経絡。実はこの経絡のエネルギーを整えることで、ファスナーをしっかり閉じてネガティブなエネルギーから身を守ることができるのです。

 

■ネガティブなエネルギーから身を守る■

アメリカにドナ・イーデンという女性の治療家がいます。

 

●ドナ・イーデン

写真は彼女のホームページより拝借→ HP

 

彼女は生まれながらにサイキックな能力を持っていて、子供の頃から人の体表を流れるエネルギーの通り道やその状態を視覚的に捉えることができました。そのエネルギーの流れは、中国で古くから伝えられてきた経絡図の走行とほぼ同じだったと言います。現在、彼女はエネルギーメディスンの分野における先駆者として知られ、現代医学と伝統医療、そして代替医療をつなぐ活動を世界各地で行っています。

そんな彼女が考案した方法で、私も普段から活用しているテクニックの一つに「ジップ・アップ」という方法があります。これはまさに任脈のエネルギーの乱れを整え、ファスナーを閉じてネガティブなエネルギーから自分を守るための方法として有効なのです。このジップアップによって次のような効果を期待できます。

 

●自分に自信が持てて、肯定的になる

●思考が明晰になる

●周囲のネガティブなエネルギーから守られる

 

■ジップ・アップの方法■

では、いよいよその方法についてお伝えしましょう。

準備:まず鎖骨の内側突端付近にある「兪府(ゆふ)」というツボをタッピングします。これにより、エネルギーの流れが正常な方向へ流れやすくなります。

 

●兪府の位置

 

<手順>

①両手を任脈の一番下の恥骨あたりに置く。

②深く息を吸い込みながら、カラダの中心に沿って手をまっすぐゆっくりとさすり上げ、経絡の終点である下唇の下まで引き上げる。

③さらに唇を通過し、元気よく空に向かって上げる。それにより任脈がカラダよりも外側に広く存在するエネルギーフィールドの領域までつながりやすくなる。

④円を描くようにして手を再び恥骨に戻す。

⑤この一連の動作を3回繰り返す。

 

・・・いかがですか?

全然難しくありませんよね。

 

■ジップ・アップの補足■

任脈をこのようにして手でなぞることにより、経絡が強化され、エネルギーの流れが強まります。基本は3回ですが、好きなだけ行って構いません。大切なのは、深い呼吸をするのを忘れないこと。深い呼吸をすると、意識がしっかりと自分の中心に存在して、自分を確実にセルフコントロールし、自分自身の力を使えるのだという実感が得られるようになります。

任脈は、自分の思考や感情はもちろんのこと、他人の思考や感情にもとても敏感に反応します。例えば、キネシオロジーの筋肉反射テストなどを用い、被験者にネガティブな出来事を想像してもらうと筋力はたちまち弱くなってしまいます。ところが、このジップ・アップを行うと、いくらネガティブなことを想像したとしても筋力が弱くならないのです。

嫌な上司からお説教を受けなければならない時、怒っている相手と向き合わねばならない時、自分を消耗させる相手と会わねばならない時など、試しにこのジップ・アップを行ってみてください。きっと、自分を否定的に感じることなく強い気持ちで切り抜けられるはずですから。

なお、「自分は大きな価値がある。何が起こったって大丈夫。強い自信に満ち溢れている」なんていうアファメーションを繰り返しながら、ファスナーを閉めているイメージとともに行うとさらに効果があります。そして、ファスナーを閉めた後、それを鍵でロックして、その鍵をどこかに隠してしまうイメージを加えると効果はその後もずっと持続します。

 

今回はカラダの前面を走る任脈を中心とした調整法をお伝えしましたが、またいつか後面を走る督脈の調整法についてもお話しますね。

それではどうぞ、しっかりエネルギーのファスナーを閉めて健康な毎日をお過ごしください!

 

 

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