小正月だけじゃもったいない小豆粥

マクロビオティック

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昨日は小正月でしたが、小豆粥召し上がりましたか?

 

小豆の歴史は古く、中国最古の薬学書には小豆の煮汁が解毒剤として用いられたという記録があります。食べ物というよりも薬として王様に珍重されていた食品なのです。

日本に伝来したのは3世紀頃。古事記や日本書紀にも登場し、8世紀頃には栽培も行われていた私たち日本人とはなじみの深い食品のひとつです。

中国や日本では、赤は太陽・火・血など「生命」を象徴する色で魔除けの力があると信じられていました。なので、赤い色をした小豆も、食べることで邪気を払い、身を守る食材として宗教儀式などにも使われていたものが時を経て人々の生活にも浸透していきました。

 





 

■玄米で炊いたら「おめでとう」■

そんな長い歴史を持つ小豆粥。一般的には白米を使ったものが多いと思いますが、これを玄米を使うとマクロビオティック風となり、粥の風味も大幅に増します。白米には白米の美味しさというのがありますが、私、個人的にはこの玄米でつくる小豆粥のほうが旨味とコクがあって好きです。

マクロの世界では、この玄米でつくる小豆粥のことを「おめでとう」と呼びます。

この粥を食べて長く病気を患っていた方が元気になり、その時、マクロの提唱者・桜沢如一先生が「元気になって良かったね。おめでとう!」と言ったので、以来「おめでとう」と呼ばれるようになりました。

 

■おめでとうのつくり方■

さて、そんなおめでとう、つくり方はいたって簡単です。レシピは次の通り。圧力鍋を使う方法と土鍋を使う方法の2種類があります。

 

●用意するもの(5人分)

玄米     1.5カップ

小豆  4分の1カップ

水   玄米の5~10倍

塩   小さじ3分の1

 

●作り方(圧力鍋編)

①玄米を布巾でふいて、お米の透明度がなくなるまできつね色に炒る。小豆は選別して洗ってざるにあげておく。

②鍋に炒った玄米と小豆を入れ、水を足し、中火にかける。

③圧力がかかり、蒸気が出たらごく弱火にして40~60分炊く。

④火からおろし、圧が抜けるまでじっと待つ。

 

●(土鍋編)

①と②までは同じ。

③土鍋に入れ、中火にかけたら2時間、じっと我慢の子。

*途中で蓋は取らぬこと。

*土鍋で炊く場合は、小豆を一晩、もしくは数時間水に浸しておいた後、水を捨て使用した方が良いです。

*玄米を炒ってから炊き上げるお粥は、最初に玄米に火を通しておくことで、皮がはじけて、香ばしくてふっくらとしたお粥になります。ただの玄米粥ではなく、とても美味しいものになるので、必ず玄米をキツネ色になるまで炒ってから炊いてみてください。

 

■こんなにある小豆の効用■

「小さな巨人」という言葉がありますが、まさに小豆は小さいながらもすぐれた栄養を含んだ豆界における巨人です。

小豆の主成分は糖質とたんぱく質。それにビタミンB1、ビタミンB2や食物繊維、カリウム、カルシウム、鉄分など様々な栄養成分を含みます。

ビタミンB1は糖質の代謝を促進し、エネルギーに変換することで筋肉内に疲労物質が溜まった状態になるのを予防・解消してくれます。そのため疲労回復や肩こりなど筋肉の痛み、だるさや夏バテの解消に効果があります。また、強い解毒作用があり、肝臓でアルコールの分解も助けてくれます。

小豆の外皮にはサポニンが含まれています。サポニンにはプドウ糖が中性脂肪に変化するのを抑え、脂質の代謝を促進する肥満防止効果があります。食物繊維は水分を抱え込んで便の量を増やす作用があり、サポニンにも便秘の改善効果があるため便秘の解消にも効果的で、老廃物による肌荒れの予防改善が期待できます。

また利尿作用も抜群で、むくみの解消にも良いばかりでなく、ポリフェノールが豊富で、その含有量は赤ワインを超えるとも言われています。ポリフェノールは、美白作用、血行促進作用による冷え性改善効果があることで知られていますよね。

普通、むくみを解消する食材は体を冷やすものが多いのですが、小豆は逆に体を温める食材でもありますので、冬の寒い時期、女性に多い冷えから起こるむくみや不調の緩和・改善が出来るすぐれた食材がこの小豆というわけなのです。

さあ、そうとわかったら小豆粥を小正月だけしか食べないなんてもったいない!冬のスタンダードフーズとして、「週末になったら家族みんなで小豆粥」、なんて習慣良いと思いませんか?

 

 

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