運動がアルコール依存症を予防する

運動

877a58e50da9f3c922478f1b68c3099b_s

 

寒い季節は何かと運動不足になりがち。

しかし、その運動不足は肥満の主たる原因となるだけでなく、種々の不調を生み出す原因となります。そのひとつが意外にも「アルコール依存症」

もし、運動不足がアルコール依存症を引き起こすと言ったなら、あなたは驚かれますか?

 





 

■アルコール依存症を招く運動不足■

じつはこれ、アメリカの大規模調査で明らかになったことなんです。昨年11月にシカゴで開催された米国公衆衛生学会の学術集会では次のように報告されました。

 

「運動不足の人はアルコール依存になる割合がおよそ2倍に上昇する」

 

世界保健機関(WHO)によると、世界で330万人がアルコール乱用が原因で死亡しています。20~39歳の若い世代でも全死亡数の約25%にアルコールが影響しているとみられています。

わが国でも、1日にアルコール60gを超えて飲んでいる「多量飲酒」の人の割合は成人の4.8%に上ります。

ジョンズ ホプキンス大学・公衆衛生大学院の研究チームは、5,002人のアフリカ系米国人の生活スタイルと精神疾患との関連を調べました。

そのうち、アルコール依存については、運動をする習慣がまったくない人は、運動をしている人に比べ、アルコール依存になる割合が84~88%増加することが判明しました。この調査で収入や地域の特性などの要素を考慮しても、運動不足がアルコール依存に影響することは明らかでした。

 

■世界的に増えているアルコール依存症■

現在、アルコール依存症は、もともと飲酒量が少ない高齢者や女性の間でも増えていて、アルコール摂取がうつ病や不安症の発症に影響することもわかっています。しかし、運動習慣のある人ではこれらの疾患の発症がとても少ないのです。

WHOは、アルコールは脂肪肝や肝硬変といった肝機能障害をはじめ、高血圧、食道がんなどのガンや心臓病などの原因になると報告しています。さらには脳の神経細胞を破壊し、脳の萎縮や機能障害を招くおそれもあるのです。

しかし、これらの疾患の多くが運動によって改善が可能なのです。

 

■ストレスが依存症の引き金■

「脳を鍛えるには運動しかない!」(ジョン J. レイティ、エリック ヘイガーマン著)という本があります。この本には運動によりアルコール依存症を断ち切った人の体験談が出てきます。

キッチンドリンカーになったスーザン。彼女はリフォームのストレスから、お酒を飲み始め、やがてはアルコール依存症に陥ります。著者との会話で「運動に効果がある」という話を信じたスーザンは縄跳びをすることで、ストレスを抑え、アルコール依存症から脱け出すことに成功します。一体、私たちが普段感じているストレスとは何なのでしょうか?

言ってみれば、ストレスとはカラダの均衡を脅かすもの。カラダはそれを克服するか適応するかのどちらかを選ばねばなりません。脳にとってはニューロンの活動を引き起こすものならなんでもストレスとなります。ニューロンが発火するにはエネルギーが必要で、燃料を燃やす過程でニューロンは磨耗し、傷ついていくのです。ストレスという感覚は、基本的には脳細胞が受けているこのストレスが、感情に反響したものと言われています。

 

 

■ストレスとうまく付き合うためにも運動■

私たちは日々の行動から、絶えずストレスを受けています。しかし、実際にはそれら全てをストレスとは感じていません。私たちが感情を害すことが、一般的に言われているストレスなのです。

感情はすべて、ニューロンが信号を送りあって生まれます。同じように、新しいことに挑戦することや知らない人に会うこと、そして、筋肉を動かす動作の一切も実は脳に負担を強いるのです。

しかし、運動によるストレスには価値があります。運動することによって、ニューロンは強くなり心身の適応能力を上げていき、結果的にあらゆるストレスにも対応できるようになるのです。

ニューロンは筋肉と同じように、一度壊れて、より丈夫に作り直されるのです。ストレスによって鍛えられ、さらに回復能力を増していくわけで、こうして運動は心身の適応能力を磨き上げていくのです。

 

■運動のメリットを今一度思い出そう!■

アルコールに手を出してしまうのも精神的ストレスや不安をなだめるのがきっかけという場合が少なくありません。けれどもきっとストレスは、本来そんなに悪いものではないはずです。

ストレスと回復の仕組みから考えると、ストレスは、免疫系にワクチンがもたらすのと同じような効果を脳に及ぼしています。少々のストレスが与えられることによって脳細胞は充分回復し、将来の要請に備えて守備を強化することができるのです。

人間は困難があればこそ努力し、成長し、学ぶことができる生き物です。脳を成長させるためには、ストレスを避けるのではなくしっかりと受けとめ、上手に付き合うべきなのです。私たちは、脳に多少のストレスを与えることでニューロンを強くし、未来を明るく創造することができるのです。

 

アルコール依存症の問題は、本人の健康問題だけにとどまりません。家族や周りの人を巻き込み、さらに社会にまで大きな影響を及ぼします。

身近にある「運動」がもたらすメリットを今一度見直し、寒風吹きすさぶ野外をひとっ走りできるくらいの元気な自分を養ってまいりましょう。そんな人生に「アルコール依存症」などという病はきっと付け入る隙もないはずですから。

 

 

 

⭐️ 運動で脳が甦った! 驚きのエピソードが満載! 最新の脳科学が証明する身も蓋もない事実はズバリ「運動すれば脳は良くなる」のです! amazonでも高評価。まぎれもなくこれは、あなたの人生を変える一冊です!

脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方

新品価格
¥2,268から
(2016/1/17 13:10時点)

 

にほんブログ村 健康ブログへ

★ついでにポチッとして頂けたらうれしいです。ありがとうございます。

にほんブログ村

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました