21世紀を生きぬく知恵の宝箱・講師紹介①〜「阿蘇の自遊人」波多野毅さん

お知らせ

 

来月9月17・18日に開催予定のイベント『21世紀を生きぬく知恵の宝箱・ヘルシーライフ&フードセミナー2 DAYS~3人の講師による6つの健康セミナー』ですが、参加お申し込みのメールを続々といただいています!ありがとうございます!

このあたりで、イベントについてまだ十分ご存知でない方たちのために、講師が一体どういう考えを持ってどんな活動をしている人なのか?その人物像に迫り、ご紹介させていただこうと思います。




■波多野毅さんのプロフィール

まず、トップバッターは熊本在住の波多野毅さん。キャッチフレーズは「阿蘇の自遊人」

波多野さんは、1962年熊本県阿蘇の生まれ。一般社団法人「TAO塾」代表で、熊本大学大学院紛争解決平和構築学の客員研究員を務めてらっしゃいます。東洋哲学、東洋医学を探求され、鍼灸学生時代にはマクロビオティックを日本CI協会と大阪正食協会で学び、米国のKushi Instituteではスタッフを務められました。

若かりし日、欧州無銭旅行の後、1994年に阿蘇小国郷で「TAO塾」を創設され、『懐かしい未来』『医食農同源』をキーワードに様々な活動を展開されています。波多野さんの活動は、辻信一著 『カルチャークリエイティブ』など、多数メディアでも紹介され、著書には『自遊人の羅針盤』『東洋医学の哲学』『医食農同源の論理』などがあります。

 

■ご自分の理想を次々と実現されるすごい方

実は私、波多野さんには今まで一度もお会いしたことがありません。にも関わらず、もう25年以上も前からお名前は存じ上げていました。

というのも、私は20代の頃に、大阪にあるマクロビオティックの啓蒙機関「正食協会」の依頼で機関誌に毎月、旅行記を連載していたのですが、当時、執筆陣の一人に波多野さんがいらしたのです。

波多野さんも治療家であること、旅行がお好きで海外を旅されていたこと、私もご縁があった故・久司道夫先生(マクロビオティックの世界的リーダー)のKushi Instituteでスタッフを経験されていたことなどを知り、親近感を持ったのを覚えています。

年齢は波多野さんの方が先輩ですし、Kushi Instituteで波多野さんは正式にプログラムを学ばれていたのに対し、私のほうは久司先生の私邸にお部屋をお借りしていたタダの居候(笑)。Instituteには時々視察で訪れていたくらいなため、現場で一度もお会いすることはなかったのですが、どこかそのお名前は記憶に残っていたのです。

後に、本を書かれたり、地元で「TAO塾」を設立されたりと、次々に具体的なアクションを起こしては理想を実現されてらっしゃるすごい方だなぁと、羨望の眼差しでそのご活躍を拝見しておりました。

 

■波多野さんの人生の転機とは?

現在、食育エコロジストとして「TAO塾」を運営しながら鍬を持って自然農を実践されるかたわら、ペンを持ってライターとして文章も書かれる波多野さんですが、そもそもそうしたライフスタイルを選ばれるようになったきっかけは、「祖母の死」であったとのこと。

病院でチューブをいっぱいに繋がれてスパゲティ症候群状態だったおばあさま。チューブが絡まる中をブッシュ漕ぎして、やっとそのお顔を見ることができたそう。死の瞬間見つめていたのは機械のモニター。そうした現代医療の現状に大きな違和感を抱いた波多野さんが、その後興味を持ったのが対極にあるオルタナティブとかホリスティック医学の世界。そこから、鍼灸・指圧を学ばれて、マクロビオティックと出会われます。

ちなみに私がマクロビオティックに関心を持ったのも、祖父が難治性の心臓弁膜症を玄米食で完治させたことがきっかけですから、こんなところにも何か共通するものを感じます。

 

■彼こそは、菊芋ブームのしかけ人

波多野さんは『TAO徒然日記』というブログを運営してらして、そこでは、世の中でまだ主流となってはいないけれど素晴らしいチカラをもつモノや思想にスポットライトを当て、その魅力を伝えてくれています。

例えば、私が彼のブログでその存在を知り、「出会えて良かった!」と思うモノの一つに「菊芋(キクイモ)」があります。

 

●菊芋(英語名をJerusalem artichoke)

 

菊芋は、北米の先住民が常食してきた菊に似た花をつける植物。日本には江戸時代に伝わりましたが、今まで漬け物にする以外あまり注目されませんでした。

しかし近年、この根に、天然のインシュリンといわれる成分イヌリンが植物の中で最も多く含まれていることがわかり、糖尿病に効く薬として注目を浴びているのです。現在、波多野さんはこの菊芋の素晴らしさを町ぐるみで地元の特産品として国内外にピーアールしています。

彼が自家農場で菊芋の栽培をはじめたのは10年以上前のこと。生命力が強く無農薬でも育てやすく、糖尿病に良いとあれば誰もが注目するはず。しかし、予想に反してちっとも売れません。

なぜなら、美味しくないから。

菊芋はサツマイモみたいに甘くて美味しいわけじゃないのです。しかも、旬が限られ収穫は11月から3月まで。育てるのは楽でも収穫が大変で寒い時期に洗わねばならないため誰もがいやがり、人手の確保が難しいのです。

しかし、波多野さんは菊芋の食材としての生命力に注目しない手はないと、友人である中島デコさん、タカコナカムラさんなど著名な料理研究家に協力してもらい、菊芋の美味しさを引き出す料理を共同で開発。次々に美味しい菊芋料理を誕生させていったのです!

彼は、それらを菊芋専門のレシピ本としてまとめ、自費出版で1000部発行。その後、レシピ本は農文教の特集『キクイモ』や、電子書籍としてもリニューアルされています。

もう一つの問題点であった収穫と保存。彼はそれをまたしてもユニークなアイデアを使って解決してしまいます。

収穫の問題は、WWOOF(ウーフ)という仕組みを活かして。WWOOFとは、今世界中に広がる取り組みです。農家が滞在者に対し、労働してもらう代わりに無償で滞在させたり食事を提供する交換条件のような仕組みです。波多野さんのもとには、国内外から大勢若者たちが訪れます。これにより滞在者に労働力を提供してもらい、農村に若い労働力が少ない状況の中でもコストのかからない作業を可能にしているのです

また、保存の問題は阿蘇山の地熱を使って乾燥させることで解決。それを「チップス」に加工することで通年供給可能にし、「菊芋三年番茶」として世に出します。まるで江戸時代の博覧強記の発明家・平賀源内みたいです!

マイナーな食材の良さをアイデアを使って多くの人に伝える波多野さんの才能ってすごいなぁと感動しました。

 

*波多野毅のTAO徒然日記 http://taopot.blog82.fc2.com/

■「TAO塾」の名前の由来とは?

波多野さんが運営される「TAO塾」ですが、このネーミングの響きにも親近感を覚えます。

というのも、私自身も若い頃から老子の思想には深く感銘を受け、愛する長男にも「タオ」と名付けてしまったくらいのタオイズム・フリークだからです。

波多野さんも、当然このタオイズムから「TAO」と取られたのだと思いますが、ある時、預かっていた引きこもりの子がTAO塾で農作業をしていくうちに、症状がどんどん良くなり、明るい子になっていって、その子が「TAOって、T 楽しく A 明るく O 面白くなんだね」って言ったそうです。

なので、それからさらには「TAOって、 T 足るを知る A 有難う O お陰様」、そんなプラスの意味を付け加えて、名前の由来を訊ねられると答えるそうです。

そんな波多野さんが掲げているのは医食農同源

マクロビオティックといえば、陰とか陽とか頭でっかちに捉えて土の匂いがしない人達が多いとの指摘。モノゴトは多面的に捉えて様々な角度から見てみることが大切で、マクロビと称して実はミクロビオティックになってる人がとても多いとの主張には私も膝を打ちました。

医療と食生活と農業は、すべて同じ根っこをもっている。そんな視点からくり出される波多野さんのお話、きっとダイナミックで面白いこと間違いなし!

詳細は次の通りです。ぜひあなたも受講して彼の壮大な宇宙に触れてみてください!人生観が大きく変わるかもですよ!

 

 

『21世紀を生きぬく知恵の宝箱〜ヘルシーライフ&フードセミナー2DAYS』

日時:9月17日(日)&18日(敬老の日)10:00~
会場:Organic cafe 知恵の木  札幌市豊平区福住1条6丁目11-10
受講料:各講座により異なります。ご確認ください。定員:12名


*9/17(日)

❶クッキング・クラス「懐かしい未来食〜北海道の食材を使って」講師:天野朋子 受講料:4,000円

❷講座「原子力から原始力、医食同源から医食農同源、奪われし未来から懐かしい未来」講師:波多野毅 受講料:2,500円

​*9/18(敬老の日)

❸講座「レジリエンス 心の立ち直る力を高める〜行動、思考、感情からのアプローチ」講師:天野朋子 受講料:1,500円

❹講座「自然治癒力を高める〜あなたこそあなたの主治医」講師:波多野毅 受講料:1,500円

❺講座「老いと性愛〜性は生きる力」講師:noahnoah 受講料:1,500円

❻トークライブ「ナチュラル・エイジング〜食と心と私たちの健康」講師:全員 受講料:1,000円

*18日通しで受講される方は受講料計5,500円のところ5,000円で受講していただけます。また、お昼をはさむため+1,000円で知恵の木特製ランチをご提供いたします。

 



お問い合わせ&お申し込みはE-mailまたは☎︎で
chienoki2003@gmail.com
☎︎011-853-5134(Organic cafe 知恵の木/宮本)

 

 

なお、詳細についてはイベント用ホームページを作りましたのでこちらもチェック!!

Home | chienotakarabako

 

 

●波多野さんの講演の模様「TAO Communications TAOJUKU」より

 

⭐️ 菊芋がチップスになって万能食材に変身!?温めてお茶として飲んでよし!ご飯炊く時、戻し汁使い自然食米にするもよし!出汁がわりにして味噌汁にするもよし!焼酎で割れば菊芋焼酎に早変わり!リピーター続出の優れもの。この商品、波多野さんが発案者だったとは!

菊芋チップス 1kg大特価業務用 乾燥菊芋チップス 熊本産 酵素栽培 腸内フローラ イヌリン 【栽培期間中農薬不使用】

価格:6,990円
(2017/8/18 14:54時点)
感想(19件)

 


にほんブログ村 健康ブログへ

★ついでにポチッとして頂けたらうれしいです。ありがとうございます。

にほんブログ村

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました