老化を防ぐ3つのポイント

暮らし

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年を重ねるごとに「老化」はいやがおうでも意識させられるものです。

40代、50代、60代と年齢が高くなるに従って、感覚器も体力も衰え、不安が増すのもやむなしといった気持ちになるのも分かります。

老化現象にも色々な現れ方があるものです。中でも多くの方が恐れているのが、認知症、がん、そしてここ数年言われているメタボリックシンドロームなのではないでしょうか。また、筋力の衰えからくる転倒、骨折も高齢者にとっては避け難い出来事であります。

これらの老化現象を少しでも遅らせ、予防していく上で、ふだんから意識しておくと良い「3つのポイント」があるのでお伝えしたいと思います。何だと思いますか?

 

■第一の力・噛む力■

それは、ある力を高めることなんです。

まず第一の力、それは「噛む力」

認知症、がん、メタボリックシンドローム、そのいずれを防ぐ意味でも、この咀嚼力は欠くことのできない存在なのです。よく噛むことは「唾液の分泌を促進し、消化を助け、食欲も増して充分な栄養状態を保つことにつながります。また、唾液の酵素にはがんを予防する成分も含まれています。

そして、咀嚼することが脳に刺激をもたらし、脳の働きをも活発にしてくれるのです。これが認知症の予防にもつながります。また、咀嚼によって脂肪の燃焼を促し、肥満予防を可能にし、メタボリックシンドロームの不安からも解放されます。

今は、柔らかく口当たりの良い食品がスーパーなどにも多く見られますが、若いうちからそうしたモノばかりを口にしているとこの咀嚼力が鍛えられませんし、成長期に噛む機会を失うと歯並びも悪くしてしまいます。ぜひ、若いうちから意識して固いものを良く噛み、咀嚼力を鍛えておきたいものです。

例えば、アイスクリームよりはおせんべいを、パスタよりは粒ものを、お米だったら、白米よりは玄米が噛みごたえがあっておすすめです。

 


 

■第二の力・つまむ力■

そして、次に第二の力。それは、「つまむ力」

日常生活の中で、つまむ動作は案外多いものです。新聞をめくる。袋を破く。字を書く。ボタンをはめる。などなど・・・

手芸、陶芸、ハンドクラフト、スポーツなど、趣味の動作もこのつまむ動作なしでは成り立ちません。

つまむ力が衰えてしまうと、何よりも生活の質が低下し、喜びの少ない暮らしになって生き甲斐を失い、さらに老け込んでしまいます。手先は脳と密接に関係し、脳の支配領域の中でも手先と関わる範囲はとても多いのです。このつまむ力を高めることは生活の質を豊かにするでけでなく、脳を活性化して認知症予防に役立ちます。

 

■第三の力・握る力■

最後に大切なのは。第三の力、これは、「握る力」。高齢者にとって握る力が衰えることは、生命の危険にもつながります。握る力が低下すると、転倒しそうになってもカラダを支えるために何かにつかまることができません。そして、ダイレクトにカラダを地面に叩き付け、打撲、骨折とあいなるわけです。ふだんから握力を鍛えておけば、こうした転倒を防ぎ、それが大きな安心につながります。

 

①噛む力

②つまむ力

③握る力

 

これら3つの力を意識して、鍛えていくことが、生活を楽しみ、その質を増し、その喜びと自信が体力的にも精神的にも老化予防の助けとなるのです。

老化は誰もに関わる自然現象。あらがうことはできません。しかし、ちょっとした意識の使い方次第で、その質やスピードを変化させることができるのです。私たち自身が、老化というのもをネガティヴなものに捉えずに、イキイキと年を重ねる生き方を実現できたなら、私たちより若い世代の人たちも、きっと年を重ねることを不安に感じなくなっていくことと思います。

現在、ものすごいスピードで進行中のこの国の高齢化。ぜひともこんな気構えで、明るく年を重ねたいものです。

 

 

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