水と美容

暮らし

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空気と同じく、ふだん何気なく飲んでいる水ですが、人間はもとより、地球上の生物は水がなくては生きていけません。

水は命そのものであるということは、前回お伝えしました。

体内の水分量は、年齢によって異なりますが、胎児では実に90%が水。それが生まれて徐々に年齢を重ねるにつれ、減っていき高齢者に鳴ると50%台まで減少します。つまりは、老化と体内の水分量は半比例する。赤ちゃんの肌があんなにもハリがあってふっくらとしているのは、体内に多量の水分を含んでいるからなのですね。それはまるで、浸水前の生米と、水を含ませ炊いた後のごはんとの比較のごとく。

肌の老化は早くも25歳くらいから始まります。計算すると、体重の1割近くが老化とともに失われ、肌はカサカサしてシワが寄ってきます。しかも、男性よりも女性のほうが2倍も減り方が早い。それは、女性のほうが男性よりも脂肪を多く溜めやすい性質を持っているため。いつまでも若く美しくありたい女性にとって、これは大問題ですよね。

それでは、年齢とともに減るのは、カラダのどの部分からなのでしょう?

体内の水分の55%は細胞内にあり、残り45%は細胞同士のすき間を埋める細胞間物質の中にあります。老化が進むと、この細胞間物質に含まれる水が失われるわけです。もし、細胞内の水が失われてしまうとしたなら、ナトリウムイオンなどの電解質濃度が高くなり、濃度が30%を超えると私たちは生きていけなくなります。なので、細胞内の水分に関しては、年をとってもあまり変化しないのです。

 


 

■ムコ多糖類とコラーゲン■

最近、化粧品などで注目されているものの一つに「コラーゲン」がありますよね。この物質が肌の若さを保つのに大切な物質ということが言われています。

細胞同士を結びつけているのがこのコラーゲンで、細胞間物質の土台を作っています。この土台の内部にあり、老化と水の関係に深く関わるのが「ムコ多糖」と呼ばれる物質です。

カラダの中にあるムコ多糖は、分子量が数百万にも及ぶ高分子物質で、中でも分子量の最も大きな「ヒアルロン酸」と呼ばれるムコ多糖は、水を大量に包み込む能力を持っています。1gのヒアルロン酸は、なんと6ℓもの水を保つことができると言われているのです。先に皮膚がみずみじしさを失い、シワが多くなるのは、細胞の間の水が減るためと説明しましたが、それはこの水を大量に包み込むためのヒアルロン酸が老化とともに減少するからなのです。

ヒアルロン酸が少なくなると、その代わりに水を含みにくい別のムコ多糖が増え、水分が少なくなった空間には、脂肪がたまってしまいます。このヒアルロン酸が多く含まれているのは、カラダの部分で言うと、関節で潤滑油の働きをしている関節液や、目の硝子体になります。きっと水を多く含んだヒアルロン酸によって、関節や目の動きをスムーズにしているからなのでしょう。

 

■高齢化社会をイキイキと生きるには■

いつまでもみずみずしく美しい肌を保とうと思うなら、コラーゲンと、その間にヒアルロン酸をはめ込んだ物質を作り、ヒトの細胞間のすき間にはめ込めば良いということになります。

美容というと、まずはコラーゲンと思う方も多いでしょうが、コラーゲンだけを単独でとってもあまり効果はありません。ムコ多糖を一緒に補給する必要があるのです。体内からヒアルロン酸ムコ多糖が減ると、コラーゲンの働きも薄れてしまうからです。

そこで、数種類の複合的なムコ多糖類とコラーゲンを同時に補給するためのサプリメントを各メーカーは開発・販売しています。

ならば、これらのものを食べ物から摂れば良いのではないかとおっしゃる方もあるでしょう。けれど、残念ながらこの複合ムコ多糖類は、熱に弱くすぐに分解されてしまい、日常の食事から充分な量を摂取するのは難しいのです。

メーカーによっては、これらのムコ多糖類とアミノ酸を動植物から抽出し、人間の皮膚と融合性の高い状態に処理し、消化管から吸収しやすいカタチに加工したものを製品として取り扱っています。

 

すでにものすごい早さで向かっている高齢化社会。やがて日本も人口の1/4が老人になってしまう時代がやってきます。どうせ年をとるなら、いつまでも若々しくみずみずしく元気でありたいですよね。そんな願いを複合ムコ多糖類とコラーゲンが叶えてくれるなら、食事以外にも補助的にそうしたサプリメントを利用するのも必要な時代ではないか、そんな風に感じています。

 

 

★飲みやすい液状ドリンク。コラーゲンと複合ムコ多糖類がしっかり含まれています!

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