肥満の原因は骨盤にあり①

骨盤について

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人間のカラダには、その中心部に向かって各部分を引き寄せている筋肉が、関節内部の奥深くに存在します。これらをインナーマッスルと言います。インナーマッスルには、関節をしっかりと固定する役目があります。人の暮らしの中には「立つ」「歩く」「座る」などさまざまな動作がありますが、これらの動作を根本から支え、若く健康なカラダを維持する上で、インナーマッスルの存在は欠かすことのできないものです。

 

■インナーマッスルはどこにある?■

そして、骨盤の開閉にも大きな役割を果たしています。骨盤という言葉から、ひとつの骨だと思っている方もいらっしゃるかと思いますが、骨盤は、お尻を形成する3つの骨の総称です。中央にある逆三角形の「仙骨」と、仙骨の左右にある2枚の「腸骨」で構成されています。

実は、仙骨と腸骨はそれぞれの面と面が重なるようにして接しているだけで、それをラップでぐるぐる巻くようにして靭帯がつなぎとめています。これを仙腸関節といいます。これは、数ある関節の中でもとても強固なもので、ふつうは押しても引いても動かないし、曲げ伸ばしもきかない関節といわれています。唯一の動きは、面と面がすべるようにだけ可動性を持っています。

こうして靭帯でつなぎとめられた骨盤のまわりを「腸腰筋」が覆っています。この腸腰筋こそが骨盤の周期的な開閉を支えているインナーマッスルになります。このインナーマッスルが、対するアウターマッスル(表面筋)と拮抗しながら関節の自由度を保ちながら、過剰な可動からくる故障を防いでくれているのです。

 

 


■痛み&肥満の原因もインナーマッスルの退化■

関節炎や慢性腰痛などの痛みは、退化したインナーマッスルに対してアウターマッスルが強く働きすぎることからくるアンバランスで発生することが多いです。なので、このインナーマッスルを目覚めさせることで腰痛、膝痛、肩こりなどが解消するのもこのアンバランスが正されるからなのです。

骨盤のインナーマッスルが退化するということは、骨盤が「閉まる方向」への可動性が失われることなので、逆にいえば、骨盤はどんどん「開く方向」へ動いていって、しまいには開きっぱなしになってしまいます。

その結果、カラダにはどのような変化が現れると思いますか?

まず、カラダがその内側にある余分な水分を外に出せなくなり、それを腸内にため込むようになります。そして、余分な水分によって冷やされた腸の血流が悪くなり、お腹の中の内臓全般に血液の循環不全をもたらします。そうなると、内臓の正常な消化吸収が妨げられ、代謝が悪くなり、摂取した食べ物は体内に滞留し、結果として肥満を招いてしまいます。

これはまさに、「メタボリック症候群」の症状そのものです。なので、肥満やメタボの予防には、退化したインナーマッスルを復活・強化することが必要なわけなのです。

では、なぜ近年、休息に私たちのインナーマッスルが退化してしまったのでしょう?

次回はその理由と、インナーマッスルを鍛えるための簡単にできる体操についてお伝えしたいと思います。

 

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