肥満の原因は骨盤にあり②

骨盤について

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前回の続きをお話します。

なぜ、近年、私たちのインナーマッスルは急速に衰えてしまったのでしょうか?

それは、人間のライフスタイルがここ100年間で急激に変化してしまったことに原因があると考えます。

 

中でも自動車の発明によって「歩かなくなった」ことが最大の原因といえるでしょう。

人間のカラダというのは「歩くこと」によってすべての機能を発展させてきました。

例えば、新陳代謝という点で見ても、歩くことにより足裏が刺激を受けて血液成分の血球が破壊され、それによって新たに組織を再生する指令が骨髄を通じて全身に伝えられ、造血機能を高めて新陳代謝を促すような仕組みがそなわっています。

ところが自動車の発明により、歩く機会を失ったため、長い年月を経て作り出されたせっかくのカラダのシステムが正常に機能しなくなっているのです。

 

腸骨筋と大腰筋が合わさった「腸腰筋」と呼ばれる筋群は、脊柱と大腿骨、腸骨と大腿骨とを結びカラダの土台を作る働きをしています。そして骨盤の開閉にもこれらの筋群、すなわちインナーマッスルが大きな役目を果たしているのです。

インナーマッスルが衰え、骨盤を閉める力が弱くなってしまった状態で、冷たい飲み物やアルコール、甘い物などカラダを緩めるものを毎日とっていたならどうでしょう。当然、腸は冷え、消化能力は衰え、血流は悪くなりますよね。すると、充分な栄養がインナーマッスルに行き渡らず、男性ならビール腹やメタボ、女性だって肥満しやすくなるのです。

だからこそ、それらの予防改善に必要なのがインナーマッスルの強化。次にお伝えする体操は、簡単でなおかつ道具を使わずできるのでぜひ行って頂きたい体操です。

 


 

■インナーマッスルを鍛える体操■

①仰向けになって膝を曲げ、両足裏を合わせて外側に倒す。膝が床から浮かないように気をつけ、そのまま1分間キープする。

②正座して、そのまま上体を後ろへ倒し、膝下と背中の上部が浮かないように気をつけ、そのまま1分間キープする。

*女性の場合は、正座の代わりに膝下を外側に曲げたトンビ座りから上体を後ろへ倒し行っても良い。

これらの体操は、マシーンを使ったトレーニングのようにカラダに過度な負担をかけることなく行えるのでおすすめです。本来は、しっかりと歩くことを続けられればインナーマッスルは鍛えられるのですが、実際、日々の忙しい生活の中ではそれができません。でも、これらの体操ならわずか数分でできるため続けやすいのです。継続して行っているうちに「おや!?この頃、カラダが変わってきたぞ」と実感されると思います。

まずはスタートして続けること。そして、ぜひ「肥満解消」を実感してみて下さい。

 

 

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