それにしても暑いですね。いかがお過ごしですか?
私の暮らす北海道も、この頃は気温が高く、連日の湿気を帯びた暑さにぐったりしているクライアントさんが多く来られます。
昔は、夏の北海道といえば、カラッとした気持ちの良い暑さが当たり前でした。ところが近年は気候が少しずつ本州に近づいているのを体感します。将来は北海道でもりんごが栽培できずに、みかんが収穫できるようになったりするのでしょうか?
「小樽みかん」や「函館みかん」が地域のブランドとなり、りんごが欲しければ「樺太りんご」を求めなければならないようになったりするのでしょうか?
なんだかピンときませんが、気候は確実に変化しています。ところで、こんな時期の夏バテ。あなただったらどう解消しますか?
・・・・私には、そう、〇〇〇〇と〇〇〇という強い味方があります!
そもそも夏バテはなぜ起こるのでしょう?
いろいろ考えられますが、最も大きな原因の一つは胃腸を冷やすことからきます。
夏はどうしても冷たい食べ物や飲み物を多く摂ってしまいがち。ビールにアイス、清涼飲料水・・・。運動している人なら、汗をかくからまだ良いけれど、汗もかかずに冷たいものを摂り続けると、いつの間にかその人の許容範囲を超えてしまい、カラダが芯から冷えると、バテやすくなったり、だるくなったりして、なかなかエンジンがかかりにくくなってしまうのです。
東洋医学では、人間のカラダを動かす大元のエネルギーは食物と大気から得られると考えます。そのうち、食物を取り込むのが「胃」と「脾」の役割。しかし、連日冷たい飲み物や食べ物が続くと、胃袋が冷え、働きが鈍り、消化吸収の妨げとなります。また、胃が冷えることにより腹部全体にその冷えが波及し、小腸や大腸の働きまでも衰え、腸内の善玉菌の活動も低下してしまいます。
大腸が冷えると、軟便になったり、下痢が続いたりします。大腸は食物から水分を吸収し、不要物を外へ出す働きを持っていますが、下痢が続くと逆にカラダから必要な水分まで出してしまい、カラダの機能全体に影響を与えてしまいます。体内の水分が急に10%以上失われた場合は脱水症状に至り、大変危険な状態となります。
こうなってしまうとカラダは炭水化物・タンパク質・脂肪など栄養素の摂りこみが十分行われません。結果、活力は失われ、夏バテとなってしまいます。
暑い外を歩いていて、ふと入ったカフェのクーラーの冷風にホッと一息つかれて安堵した経験は誰しもお持ちでしょう。けれど、扇風機やクーラーは必要以上にカラダを冷やします。
自然の風は変化しながらカラダに吹きつけますが、扇風機やクーラーは一方向から吹きつけます。例えば、風をカラダの前から受けると、後ろ側は暖かなまま。右から受ければ、左側は暖かなまま。実は、これがよくありません。
そもそも人間のカラダというものは、前後左右ともに自律神経が働いています。にもかかわらず、片面のみを長時間にわたって不自然に冷やしてしまうと、それは自律神経の失調につながり、辛い夏バテ症状をさらに深刻化させてしまうのです。
古来、人間は暑い季節は暑いなりに、寒い季節は寒いなりに、その都度、環境に適応して生きてきました。クーラーが誕生したのもここ80年くらい前のこと。クーラーでいくら室内を冷やしても、戸外へ出ればその温度差にカラダはやられてしまいます。本来は、できるだけ室内と戸外の温度差を大きくしすぎないように上手に利用するのが望ましいのです。
自律神経は、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために24時間働き続けている中心的な神経。体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経があります。この2つのバランスをそこなうのが「自律神経の乱れ」。不規則な生活やストレス、過度な冷房によって自律神経の働きが崩れると、カラダの器官にさまざまな不調として現われてきます。
例えば、以下のような症状が気になり始めたら、あなたも自律神経失調症の疑いありとみて良いかも。
●めまいや耳鳴り、立ちくらみをよく起こすようになった
●胸を締めつけられるような感じがする
●呼吸が苦しい
●夏でも手足が冷える
●カラダがだるい
●胃腸の調子が悪い
●気候の変化に弱い
●やけに眩しく感じる
さて、では、不快な夏バテや自律神経失調症、これらの症状に悩まされた時、どうやって対処すれば良いのでしょう?
マクロビオティック的に考えると、やはり胃や大腸など消化器の調子をしっかり整えることが先決です。
私は、朝起きたらまず一杯の梅醤番茶か梅醤葛を飲むことをおすすめします。これらは冷えて緩みきった消化器を温め引き締めてくれる飲み物です。その上、梅干しの持つ効用をそのまま摂りこむことができるのです。食欲がなければ、一杯の梅醤番茶を朝食として摂られてもよろしい。
梅干しは偉いです!日本人の先人の知恵の結晶です。梅干しの効用といえば、あなたならどんなものを思い浮かべますか?
ざっとあげても以下のとおり・・・
①クエン酸が補給できます!
一粒の梅干しにはレモンの6倍のクエン酸が含まれています。クエン酸はエネルギー代謝に欠かせないもので、疲労物質・乳酸の分解を助けます。すなわち、肩や首コリの改善、疲労回復の効果が期待でき、疲れにくい体作りにも役立ちます。
②胃腸の調子を整えます!
③栄養の吸収を良くします!
梅干しは食事で補いにくいカルシウムや鉄分などを豊富に含み、ミネラルの吸収を助けます。梅そのものには、なんとカルシウムはリンゴの4倍、鉄分はリンゴの6倍も含まれます!またそれらをクエン酸が無駄なく吸収し、骨を丈夫にしたり貧血の予防にも効果を発揮します。
④食中毒を予防します!
梅干しに含まれるクエン酸は殺菌・除菌効果に優れています。お腹に入ると胆汁の働きを活発にし、食中毒の原因となる菌に対する抑制効果が期待できます。さらには、梅に胃や十二指腸潰瘍の原因と言われ、胃がんとの関連も指摘されるヘリコパクター・ピロリ菌の増殖を抑制する効果があることもわかりました。
⑤熱中症を予防します!
熱中症は大量の汗をかくことで、体の水分と塩分・ミネラルが失われて起こります。つまりは水分だけを補給しても回復しません。同時に塩分も補給しなくてはならないのです。また、汗で失われた塩分やミネラルを摂取するには、塩分吸収を助けるブドウ糖も必要。実は、その2つが一緒に摂取できる食品こそがこの梅干しなのです。
さて、これだけ誇れる梅干しの効用を一杯の飲み物に凝縮したのが、先人の知恵の結晶「梅醤番茶」と「梅醤葛」という二大巨頭なのです。さあ、あなたもだんだん飲みたくてたまらなくなってきたことでしょう。
では、その作り方をお教えしましょう。といっても、方法はいたってカンタン。ですが、重要なのは、できるだけ品質の良い材料を使うこと。特に梅干しは、はちみつやお砂糖、ステビアなどを使って甘くしてあるものはペケ。お醤油も本醸造の伝統的製法で作られたものが望ましいです。近くのスーパーでは手に入らないという方は、うちのカフェでも取り扱っておりますのでお気軽にご相談ください。
作り方は次の通り。
①梅干し1個と小さじ1杯の醤油を混ぜ、濃く煮出した三年番茶を湯のみに注げば、梅醤番茶のできあがり。
②また、小さじ1杯の葛に水200ccを加え、火にかけ半透明になるまでかき混ぜながら約3分、それに梅干しの果肉と醤油を入れて、さらに約1分煮詰めれば、梅醤葛の完成です。
・・・ほら、カンタンでしょ。
梅干しや醤油、そして葛などは「陽性食品」の代表格で、夏の冷えて緩みきったカラダに活を入れてくれるのです。これを毎日の習慣にして取り入れることで、カラダがシャキッと引き締まって、活動的な体質へとシフトすることが可能になるのです。夏バテや冷えからくる自律神経失調症の予防や改善にもなるというわけなのです。
どうぞこの夏は、梅醤番茶と梅醤葛を友として、不快な症状とは無縁の爽やかな季節をお過ごしください。
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