目を見ると血と精神状態がわかる

望診法

Eye-blue

 

顔の中で最もエネルギーを消費する器官て、一体どこだと思いますか?

それはもちろん「脳」、そして「目」です。

 

私たちは、外界からさまざまな情報を感覚器を通して受け取ります。そのうち、最も重要なのが目であり、視覚情報は私たちが受け取る全情報の8割を占めるそうです。血液の質や量が充分でない場合、目はその働きを果たせません。目には酸素や栄養を届けるための毛細血管がびっしりと張り巡らされており、そこの流れが悪ければ、当然、目に何らかの症状となって表れるというわけなのです。

その重要な血液ですが、どこから運ばれてくるのかといえば、「肝臓」からになります。肝臓は、「血の貯蔵庫」と呼ばれ、体中から集まった血液の老廃物を解毒・分解して浄化し、血液に栄養を与える役割を持ちます。なので、肝臓の働きが悪くなると、当然、目の栄養状態が悪くなり、目の疲労、かすみ、視力低下、ドライアイなどの症状が現れやすくなるのです。東洋医学では、感覚器と内臓を合わせて考えるのですが、目は肝臓の支配下であると捉えるのにはこうした理由があるのです。

例えば、以下の症状があった場合、関連する事柄には次のようなものがあります。

 


 

■目に現れる異常10の兆候■

 ①まぶたのむくみ

朝起きた時、まぶたがむくんでいませんか?これは、体内の水分の循環がうまくいっていない証拠です。原因には色々なことが考えられます。腎臓の働きが低下している、胃腸が弱っている、心臓が悪いなどです。

腎臓の働きの低下は、まぶたのむくみとともに、疲れやすさ、足腰のだるさ、口の乾き、尿の出の悪さや、逆に頻尿などの症状として表現されます。急性腎炎などでも、まずは顔のむくみとなって現れます。

胃腸の弱さは、まぶたや全身のむくみとともに、便が柔らかすぎる、下痢をする、お腹がよく鳴る、食欲が湧かない、吐き気をもよおすなどの症状として表現されます。胃腸はカラダの吸収器官であり、栄養を吸収すると同時に水分を取り込み、巡らせる働きをします。胃腸が悪いと胃や腸によぶんな水分が停滞してしまうため、全身の水分量も増え、まぶたがむくんでしまうのです。

心臓が悪いと、まず足からむくみ始めます。そして徐々にカラダの上へと伝わり、顔、まぶたへと移動します。心臓は循環を司る器官です。血液を全身に巡らせる働きをします。ところが、心臓が弱るとその巡らせる力が発揮されず、カラダの末端から血液が停滞し始め、それゆえ足からむくみ始めるというわけです。まぶたのむくみとともに動悸や胸の痛み、左肩の強いコリなどを感じたなら心臓の不調が疑われます。

 

②目の下のクマ

目の周りの黒ずみ 。その原因は大きくは二つあります。「血行障害」と「腎の衰え」。血行障害は、肉食の過多や喫煙、夜更かしなどの生活習慣の誤り、それに精神的ストレスや過労、貧血や寒さからも起こります。また、泌尿・生殖器を司る「腎」が衰えるとホルモン分泌も悪くなり、目の下にクマが出来たり、皮膚全体が黒ずんできます。

 

③目の下のしわ

目の下がぷっくりふくらみ、そこにしわができるのは老化現象です。生まれたばかりの赤ちゃんに目の下のしわはありません。

 

④まぶたの裏をめくると白い

下まぶたをめくった時、網膜におびただしい数の血管が浮かんでいるのが見えますよね。色は赤みを帯びています。ところが、ここが赤く見えずに白っぽく感じるなら、貧血が疑われます。女性は月経があるため、貧血になりやすい傾向にあります。貧血は、はっきり自覚症状がある時は、かなり重い状態と言えます。時々、下まぶたをめくってチャックしましょう。

 

⑤まぶたに黄白色の盛り上がりがある

まぶたに小さくて黄白色の盛り上がりが見られることがありませんか?これは脂肪のかたまりで、コレステロールの摂り過ぎが原因かも。食生活を見直しましょう。

 

⑥白目が黄色い

胆のうや肝臓が上手く働かずに胆汁が滞ったり、肝臓から胆管を経て胆のうに送る時に胆汁が漏れてしまうと血液に胆汁が入り、「黄疸」となってしまうことがあります。胆汁は脂肪を分解する作用がある黄緑色の液体です。こんな時は目にサインが現れます。白目が黄色くなっていたり、鼻のまわりが黄色味を帯びていたなら注意信号です。

 

⑦白目が赤い

白目が血走ったように充血していたなら、目の使い過ぎやストレスが重なって血行障害を起こしているか、「肝」のトラブルが考えられます。ストレスや緊張が続くと、それを受け止める臓器である肝臓が緊張して熱を持ち、目の毛細血管が広がってくるのです。最近、イライラ、カリカリ怒りっぽくなっていませんか?

 

⑧ものもらい

ものもらいができるのは、カラダの抵抗力が弱っている証拠です。まつ毛の根元から細菌が侵入し、炎症を起こしているのです。くりかえし罹ってしまうようなら抗生物質が必要な場合もあります。充分休養をとって、疲労回復させることが必要です。また、まぶたは胃腸の働きとも関係があるところなので、胃腸の弱い人もものもらいに罹りやすいです。

 

⑨疲れ目と涙

とかく目が疲れるという人は、睡眠不足が疑われます。本来、睡眠中に肝臓が血液を浄化し、栄養を与え、目の疲労を回復させてくれます。その睡眠が充分でないと、肝臓が血液を養う作業ができないため、目に供給されるべき血液が不足して目が疲れやすくなるのです。また、やたら涙が出る人も肝臓の弱りが考えられます。涙には潤滑油の働きがあり、それによりまぶたや眼球の働きをスムーズにするもの。しかし、そのコントロールがきかなくなるのも肝臓が充分に目を養うことができてないため。精密検査で肝臓の数値に異常が出る頃は、すでに肝細胞の破壊が進んでいる状態。日頃から疲れ目が気になるという人は肝臓にご用心!

 

⑩目を半開きにして寝る

電車などで、目が半開きになって寝ている人を見ませんか?まぶたを閉じたり開いたりするのは眼輪筋という筋肉の働きです。この力が弱った時、まぶたが開いてしまいます。こうした人は胃腸虚弱の傾向があります。まぶただけでなく、全身の筋肉の発達が悪いのです。栄養の吸収がうまくいかずに、貧血も持っているかもしれません。

 

目ひとつとっても、これだけ多くのサインを読みとることができます。「今日は一日、人様の『目』をじっくり観察してみよう」という風にテーマを決めて見てみると、違いを読み取る力が養われますよ。ぜひ、試してみて下さい。

 

 

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