十数年前ブームになって、すでに定着してしまった感のある言葉に、「デトックス」があります。
意味は、「体内にたまった毒素を解毒・排泄すること」となるでしょうか。
肥満に高脂血症、糖尿病、がんなど現代人を苦しめる生活習慣病はたくさんあって、それぞれに原因はあるでしょうけれど、共通の因子として考えられるのは、「体内に溜まった毒素=老廃物」が悪さをするということです。簡単に言いますと、
①食べ物から有害物質が体内に入る
②腸内細菌のバランスが悪くなり、老廃物がうまく排泄されずに腸内に溜まってしまう
③酸化した毒素が血液に入り、全身にまわる
こうしたプロセスを経て、さまざまな症状が起こってくると思うのです。アトピー性皮膚炎やぜんそく、花粉症などもカラダがなんとかそれらの毒素を体外に出そうとして症状を引き起こしているのだと思います。
最近では、自閉症や認知症も体内に蓄積された重金属などの有害物質が要因ではないかと言われており、問題は、それらの有害物質が腸内環境を悪化させ、免疫力が落ちてしまうことです。
私たちが活動を営む上で、大切な役目を担っているものに腸内細菌があります。
小腸から大腸にかけてまるで花畑のように細菌がびっしりと敷きつめられている「腸内フローラ」といわれるものがあり、ここには善玉菌や悪玉菌が400種類以上、約100兆個棲みついています。
この腸内細菌のバランスが崩れると、体内に有毒物質や老廃物が溜まり、悪玉菌の勢力が強くなってしまいます。悪玉菌は、食べ物からの有害物質や便秘・下痢、冷え、食べ過ぎ、過労、ストレスによって増えます。
例えば、便秘になると、腸内フローラが善玉菌の集まりから悪玉菌の集まりへと変化し、腸内の酵素が急激に減り、腐敗がすすんで食べたものが酸毒化します。臭い便やおならの正体は、まさにこの腐敗と酸毒化によって、腸内環境が悪化しているサインなのです。
それら腸内の毒素がどうなるかというと、腸壁や腸管から吸収され、血液とともに全身を駆け回り、細胞や組織に悪い影響をおよぼし、酸化と老化を早めてしまいます。また、腸内に便が長い間溜まっていると、粘膜に影響し、吹き出物やニキビになったり、慢性的な便秘症となってがんの発生原因となったりします。
なので、アレルギーや生活習慣病を予防し、改善するためには、できるだけカラダに毒素を溜めないこと。そして、溜まってもすぐに排泄できることが求められます。
「そのためには腸内環境をいかに整えるか?」
ココが デトックスをする上での大切なポイントになるのです。そんなデトックスのためのあれやこれやについてお伝えしたいと思います。
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