流す前に眺めてみてください。ウンチはあなた自身の歴史です。

デトックス

2019.01.152017.09.27

この人生を健康で幸せに生きていく上で、無視できないのは「ウンチ」の存在です。

私たちが大好きな「食べる」という行為も、「ウンチ」の存在無くしてはありえません。

もっと細かく言えば、食べるよりもまずウンチの「排泄」ありきなのです。

いかに良いウンチを排泄できるか？

人生をイキイキと生きてゆけるかどうかの要点は、この一点にかかっていると言っても言い過ぎではありません。

そんな「ウンチ」のお話です。

■ウンチ、そのありがたき役割■

「もう気がつけば1週間も出ていない」なんていう方は、出てない日数よりも、もっと「ウンチ」そのものに注目してください。

ウンチはその人がどんな風に生きてきたかの歴史であり、そこには健康に美しく生きるためのヒントがたくさん散りばめられているのです。あなたはもしや毎日ウンチが出なければ「便秘に違いない！腸からウンチを全部出し切ってしまわなければいけないんだ！」なんて強迫観念にかられたりしていませんか？

確かに毎日ご飯を食べているならば、毎日排泄があるのは良いことに違いはないのですが、出て来ないで腸の中にとどまっているウンチにだって大切な役割というのはあるんです！

なんだと思います？その大切な役割って？

・・・それは「体温生成」。

実は、ウンチは私たちの体温のもとになるんです。腸の中でじっくりと発酵して、まるで備長炭のように粛々と発熱し続け、カラダが冷えないように熱を保ってくれているんです。

例えば、下痢が長く続いた後って、ぶるっとカラダが冷えて寒気を感じるでしょう。あれがその証です。なんだかもうこれからはもったいなくて「ウンチ」なんて呼び捨てにできない感じがしてきませんか？

・・・そう。

これからはウンチのことを敬意を表して「ウンチ様」とか「ウンチ伯爵」、「ウンチ大名」と呼ぶようにしてください。

■ウンチは出る回数より質を見よう■

私たちが一般に考える腸というのも、実は排水管のポンプのような単純なものではありません。なので、中のウンチは、固定された物質が無表情な管の中に詰まったようにして存在しているわけではないのです。

それよりも、自分のウンチの状態や、出てきた時の「感じ」、そこにもっと注目してみてください。その人の体調によって、毎日出ることだってあれば、出ない日が続くことだってあります。ウンチの出方というのも人それぞれ、何も出ていないからと言って悲しまないでください。人それぞれなんですから。

例えば、食べすぎてしまった後などは、ものすごく熱を帯びたウンチが出たり、必要以上に栄養を摂りすぎてしまった時などは黒く濃い色のウンチが出てきたりします。これがエスカレートすれば便秘にもなりますし、消化器などに炎症が起こったりしてこれに血が混じれば赤黒い血便になります。逆に栄養が足りなすぎる場合はウンチの色は薄くなってしまいます。

健康な人のウンチというのは、この濃い色と薄い色の中間を行ったり来たりしています。そして何より出した後の爽快感があるのです。

■あなたの黒く濃いウンチは「食べすぎ」のサインです！■

長い歴史において、私たち人類の祖先は飲めず食えずの暮らしを強いられてきました。それゆえ、少ないもので効率よく暮らせるようにできているのです。なので、食べすぎには慣れていません。それが、お金さえ出せば毎日ステーキやお寿司を食べることができるようになったのなんて、ここ最近のことなのです。

便秘が起こるのがなぜか？考えられる理由の一つに「栄養の摂りすぎ」があります。

ウンチは自分の健康状態をさし測る体調のバロメーターになるのです。あなたも今度、トイレで流す前にご自分のウンチを眺めてみてください。そして、もし熱を帯びて黒く濃いウンチになっているようであれば、それは「食べすぎと栄養過多」のサインです。食べるのを少し控えてみてください。しばらくするとウンチはもっと明るい色になっていくはずです。

■これは簡単！便秘に効く体操■

最後に一つ、とっておきの「便秘に効く体操」をお伝えしましょう。

まず床に長座して足を伸ばしリラックスします。この時、足先は力を抜いて自然に開くようにしてください。そして、左右の足先の開き具合を観察してみます。

どちらか一方の足先がより開いていたりしませんか？

この、より開いている側の足の親指全体を包むようにしてマッサージします。もしもマッサージオイルなどがあれば、それをすり込みながら行うのがより効果的です。

そして、おもむろに立ち上がり、マッサージした側の足首を30回ほどブンブンと思い切り振り回します。これを、夜、風呂上がりの後などに行えば、翌朝はスッキリ快便、元気なウンチ様に出会えるというわけです。

なぜこれが効果があるのか？

右足は肝臓、左足は胃と関係があります。内臓と繋がっているのです。親指の緊張を解いてやることで意外にも胃や肝臓の疲れが取れるのです。便秘は胃と肝臓、このどちらかの疲労が原因となって起こることも多く、こんな何気ない体操の刺激が内臓の疲労を取り去り、あなたの豊かな排便ライフをサポートしてくれるのです。

そんなわけで、これから始まるあなたとウンチ様との素敵なハネムーンをわが家のトイレットルームからお祈りしています。

⭐️ 排便は力だ！この日本に、なるべく薬を使わず食生活や運動を通じて本人の力で排便を促そうとする心強い医師がいます。その名も松生恒夫先生。疲弊した腸を元気にする「食事療法」と、失われた便意を復活させる「便意リハビリ」で幸せな排便ライフを送れるようになった人は数え切れません。あなたもそのひケツに触れてみませんか？