あなたの魅力が香る練り香水の作り方

暮らし

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あなたはふだん、香水を使いますか?

ふとした時に香る異性の香水の匂い。その人自身の魅力と相まって強く印象に残ることってありますよね。先日、ある女性とお茶する機会があったのですが、その方から微かに香る匂いがあまりにすてきだったので、つい「何を使われているんですか?」と訊いてしまいました。

彼女の答えは「手作りの練り香水なんです。ネロリを使ってます」とのこと。

「ネロリ」は、私にとっては新鮮なキーワードでした。練り香水の存在は知ってはいたけれど、私の知っているものはフランス製の強い香りを発するものばかり。日本人には少し主張が強すぎるように感じて敬遠していました。

ところが、彼女から発せられるその香りは、十分控えめで、それでいてつけている主人の存在を凛と際立たせる力を持っていたのです。

今回は、そんな「香り」について考えてみたいと思います。

 




■本当は怖いミストタイプの香水■

気分を上げたり、自分の印象を演出したり、「香り」は暮らしを豊かに彩ってくれるものの一つ。しかし、知らず知らず用いているその香りが、実は私たちの心身にマイナスの影響をもたらすものだったとしたならどうでしょう。

香水といえば、一般的には「ミストタイプ」を使われる方が多いと思います。しかし、ミストタイプは強い香りを出すために合成香料や化学薬品が使われる場合がほとんどであることをご存知でしたか?

かつては、すべて天然由来の原料が主だったのですが、1940年代あたりから化学薬品の使用が開始され、今では95%のパフュームに有害な化学薬品が含まれ、がんや先天性異常、中枢神経障害、アレルギー反応などの原因となる可能性があるというのです。では、一体どんな薬品が含まれているのでしょう?

 

●アセトン

これは、マニキュアのリムーバーにも含まれる危険な化学薬品です。中枢神経抑制効果があり、多量に吸いこんだり、肌から吸収すると、めまい、吐き気などの症状を起こします。

 

●ベンズアルデヒド

これは、アーモンドの香りを出すために使われ、中枢神経障害、目のかゆみ、口や喉の痛み、胃腸や腎臓障害などの症状を起こします。

 

●酢酸ベンジル

これは、ジャスミンの香りを出すために使われ、発がん性物質としても知られています。吸いこむと肺などの呼吸器や目に障害が起こります。

 

●しょうのう

これは、中枢神経障害を起こし、肌から吸収されると、めまい、吐き気、筋肉の引きつり、けいれん、目や鼻の痛み、などを引き起こします。

 

●エタノール

これはアルコール成分としても知られていますが、人によっては少量でも目やにアレルギー反応を起こしたり、吸いこむと、めまい、麻痺、筋力の低下を引き起こす場合があります。

 

■本当に気に入ったものは、手作りするに限ります■

しかし、こうした化学薬品を使わずに香りを楽しむ方法が、香水を手作りすること。先の女性も実は健康を考えて練り香水を自分で作っているとのことだったのです。

練り香水は、市販のものでもアルコールフリー、防腐剤フリーのものがほとんど。しかも、肌が弱い人や敏感肌の人でも安心して使えるということで、今、改めて注目されているようです。基本的に天然油脂を使用し、香りを楽しみながら同時に保湿もしっかり行うことができるんです。入っている成分はシンプルですが、肌に優しくて効果もしっかり実感できる優れものです。

もちろん既製品の練り香水でも好みの香りに出会うことはできますが、材料は天然の油脂とエッセンシャルオイルというシンプルなものなので、自分でオリジナルの練り香水を作ることができるともっと良いですよね。そんな練り香水の作り方をご紹介しましょう。

 

■成分別練り香水の作り方■

練り香水は、次の3種類の天然成分をベースに作るものが主流です。

 

①ワセリンをベースにしたもの

②シアバターをベースにしたもの

③ミツロウをベースにしたもの

 

順に作り方について説明しますと・・・

 

①ワセリンベースのもの

ワセリンは地中の鉱物成分由来の天然原料で、酸化せず、水に強いのが特徴です。

材料

・白色ワセリン
・好みのエッセンシャル・オイル・容器

作り方

適量のワセリンをボウルなどの容器に入れ、エッセンシャルオイルを好みの香りになるまで少量ずつ入れていくだけ。固まらずにクリーム状になるので、容器は必ず密閉できるものを用意し保管します。

②シアバターベースのもの

今話題のシアバターは、アフリカに生息するシアの木の実から採れる植物性油脂のことです。主成分がステアリン酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸なので肌の酸化も抑え、人間の皮脂と似た性質なため、肌に溶け込むようにしてうるおいを補い、乾燥から守ってくれます。

材料

・シアバター
・好みのエッセンシャル・オイル
・割りばし
・鍋・容器

作り方

容器に入れたシアバターを湯せんにかけて溶かし、溶けたベースの中にエッセンシャルオイルを加え、よく混ぜます。オイルの量はお好みで。エッセンシャルオイルは数種類ブレンドしても良いですし、1種類だけでも構いません。やがてシアバターが固まったら、蓋をして保存します。

③ミツロウベースのもの

ミツロウは、ミツバチの巣から採れるロウのこと。安全で肌にもやさしい素材です。保湿効果があり、キャンドルの原料としても知られています。

材料

・ホホバオイル
・ミツロウ
・好みのエッセンシャル・オイル
・割りばし
・鍋・容器

作り方

ミツロウを湯せんにかけ、溶けてきたらホホバオイルを注ぎ、よく混ぜます。次に、液状になったものを保存容器に流し込み、エッセンシャルオイルを好みの香りになるまで入れて素早くかき混ぜます。やがて固まったら出来上がり。

 

■「ネロリ」の名前の由来とは?■

私がとても印象深く感じた「ネロリ」という精油なのですが、これはダイダイ(ビターオレンジ)の花から採れる精油です。ダイダイの花1kgからわずか1gしか採れないためとても貴重で高級精油に分類されます。

ネロリという名前の由来は、17世紀にイタリアのブラッチャーノ公爵夫人が、ネーロラのお城に住んでいたため「ネーロラの公妃」と呼ばれていたのですが、当時、ヨーロッパ貴族の間では革手袋の着用が流行していて、革製品は匂いがきついため、これを精油などで香りをつけマスキングするのがオシャレとされていました。この公爵夫人がいつもダイダイの精油で手袋をマスキングしていたことから「ネロリ」という名前がつけられたとされます。

 

■香りは「本能」を刺激する■

ネロリは、ダイダイの花が原料といっても、果汁がメインではなく花の香りがメインなのでどちらかといえば、「フルーティ」というよりは「フローラル」系の香りです。

にもかかわらず、フローラル系にありがちな甘さやパウダリー感はなく、花の蜜や、柑橘系の皮を絞ったときの苦味、花弁や、木の葉や、皮の香りも複雑に絡まっていて、甘さと苦味と重さのハーモニーが予想以上に繊細で、生命力にあふれた魅力的な香りです。あたたかく上品なんだけど、凛とした強さがあり、異性に媚びていない感じです。

先に登場した女性は、そんなネロリの香りがまさに彼女自身のキャラクターにぴったりで、私は「ああ、香りというのも目には見えない香る洋服なんだな」と感じました。

視覚に訴える表現も女性の魅力を醸す手段の一つではあるけれど、嗅覚に働きかける表現もとても強いインパクトを与えるものです。嗅覚というのは、他の感覚よりも本能や原始感覚に直接的な関わりを持ちます。また、知性が関与する度合いが低く、より経験的、反射的に、モノの良し悪しや好き嫌いを判断する材料にもなるものです。

 

今週末あたり、自分の好きなエッセンシャル・オイルを選んで、練り香水を手作りしてみる。そして、それを耳の後ろやうなじあたりにちょいとつけて、気になる異性とデートしてみるのはいかがでしょう?

健康的に手作りされた「香り」は、カシミアのマフラーや美しいコート以上に、きっと、あなたの魅力をさらに引き立たせる目には見えないワードローブの一つとなるのは間違いありません。

 

 

 

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