世界一お金のかからない健康法

健康法

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今や情報の時代。パソコンやスマホでは、毎日のようにSNSを通じて実にさまざまな情報が私たちの頭の中を通り抜けていきます。中には、当ブログのような「健康」について書かれたものも多くあります。

「○○健康法」や「○○式ダイエット」・・・こんな見出しを、きっと誰もが一度は目にされたことでしょう。本当に世の中には、数えきれない位の健康法があるものです。

 





 

■誰もができる夢のような健康法■

「たくさんある健康法の中でどれが一体、正しいのですか?」

多くの方からそうしたご質問を頂きます。

 

「それは、その人の抱えている問題によって異なります。

けれど、どんな人にとってもプラスになる健康法はひとつ知っていますよ」

私はそう答えます。

 

「えっ!それは何ですか?教えて下さい!

でも、きっとお金がかかるのでしょう?」

 

「いいえ。一銭もかかりません。全くの無料にして効果は絶大。しかも、健康になれるどころか若返りも可能な夢みたいな方法です」

 

・・・こんな夢みたいな方法、一体何だと思いますか?

 

■究極の健康法とは?■

究極の健康法・・・それは、「よく噛んで唾液を出すこと」です。

 

拍子抜けしないで下さいね。(笑)でも、唾液って本当に素晴らしい薬なんです。その素晴らしい薬は誰もが自分の中に持っているものなんです。

唾液は、普通、寝ている時はほとんど出ません。起きている時でも何もしなければ、1 分間に0.3~0.5ml程度しか出ないものなのですが、噛めば、なんとその5倍~10倍も出てきます。

唾液の主な成分にはムチンというネバネバ物質があります。これは胃を保護して食べ物を飲み込みやすくしてくれます。それ以外にもご飯やパンを分解して麦芽糖にするアミラーゼという酵素や、炎症を起こした時にたんぱく質の分解作用により抗炎症作用をもたらすリゾチウム、悪い細菌の発育を抑制するラクトフェリン、免疫作用に関係の深い LGA、歯の中にしみ込んでいって歯を石灰化して強化してくれるスタテリンなども含まれています。

また、一時話題となった補酵素に老化の元となる活性酸素を抑えてくれる補酵素・コエンザイムQ10というのがありましたが、実は唾液の中にもちゃんと含まれているのです。

これらは、すべて唾液の外分泌成分なのですが、外分泌液が出る過程でカラダの中に吸収されていくものをホルモンと言います。

 

■若々しさを保つ魔法の薬■

唾液ホルモンのひとつにEGF(上皮成長因子)というのがあります。このホルモンには皮膚を若々しく保つ作用があります。それ以外にも血管・粘膜・臓器などあらゆる細胞の増殖に関係することがわかっています。噛んで唾液を出すことが自分のカラダ自体を若くし、特に皮膚や胃腸粘膜を良くし、顔もツヤツヤにしてくれるのです。

よく、「ヨダレの多い赤ちゃんは良く育つ」と言われますが本当にその通りで、溢れるほど出るのは、唾液の中に入っているカラダを活性化するホルモンを要求しているのです。

ある医師が700人を調査した結果、長寿とEGFとは相関関係があって、唾液の出る量が多いほど、心身が健康で長寿になるというデータが示されました。

人間は、年をとったからと言って軟らかいものばかり食べさせるのではなく、逆に年をとるほどに良く噛んで唾液を出し、カラダの細胞を活性化するEGFを出すべきなのです。

 

■口から始まる老化■

老化は口からも始まります。年をとると「食べる機能」も少しずつ衰えてきます。噛めなくなってきたり、軟らかいものを食べたくなったり、味が感じにくくなったり、唾液の分泌が少なくなったり・・・

年をとると誰でもそういう感覚が出てくる、自然な老化の初期現象です。そういう時に「老いた」と思うのではなく、それを意識して改善するのが、逆に老化防止のチャンスとなるのです。

噛む行為は口を動かしますが、口だけ動かしているのではありません。口は脳の運動野からの命令で動いています。つまりは、口を動かすということは脳に命令され、しかも、噛んでいるという情報は脳の感覚野に伝達されます。そして、様々な食感の情報を照合し、食べている物が何であるかを確認しています。これが脳への刺激となるのです。

年をとっても自分の口でしっかり噛むことが、若くイキイキと生きるための第一条件です。

 

■理想の回数■

たくさん噛むと良いことは解っていただけたと思いますが、それではどれくらい噛めば良いのでしょうか?

現在、病気をしている人は一口に100回噛みます。1回の食事ではなく、一口に100回噛みます。この回数噛むことで、難病が治ってしまう例もあります。ちなみに私の祖父は一口200回噛んで重い心臓弁膜症を自力で治してしまいました。

では、健康な人は何回噛めば良いのでしょうか?本当なら50回は噛みたいところです。少し調子が悪いときは、一口に50~100回噛みます。噛めば噛むほどに体調の回復が早くなるはずです。それがどうしても無理という人には、「最低でも年齢の数は噛んで下さい」と指導させて頂いています。

よく噛んでいるつもりでも、数えてみるとたいして噛んでいないものです。一口ごとに箸を置き、試しに100回数えて噛んで食べましょう。体にとって良い食べ物ほど噛めば噛むほどおいしく感じられるはずです。

 

■「固唾を呑む」の意味■

一日に出る唾液の量は、一日平均1.5リットル。80歳の人だと、その量4万リットル。しかし、これには大きな個人差があります。

唾液の量は、自律神経の働きによっても左右されます。リラックスした状態だと副交感神経が働いて、さらさらした唾液が大量に出てきます。逆に緊張している状態だと、交感神経が優位になり唾液が出なくなります。

緊張した時、のどがからからになるのは誰もが経験ありますよね。緊張している時というのは、かたい粘りのある唾液になります。これが、まさに固唾(かたず)で、「固唾を呑む」という言葉があリます。ストレスの多い人は唾液の粘りが強いのです。

唾液が少なくドライマウスになると、口が渇いて苦しくなるだけでなく、虫歯ができやすくなります。宇宙飛行士には虫歯があるとなれません。なぜかというと、宇宙では重力がなくなるため、唾液が出にくくなります。そのために虫歯のある人は急速に悪くなってしまうからです。

 

■唾液を増やす体操■

ドライマウスを防ぎ、唾液の量を増すには普段から固いものをよく噛んで食べることです。よく噛むことにより、口の周りの筋肉のしわやたるみを防ぎ、外見の若さを保ちます。また、唾液を増やすための体操を普段から行うことも効果があります。方法は以下の通り。

 

①舌を上あごにつけ、下に思い切り下げる(舌打ちをして、大きな音が出る位)

②力を入れて頬をふくらませる

③「イー」、「ウー」、「オー」、と大きく声を出す

④これを5回位繰り返す

 

簡単ですよね。また、口を閉じ、ストローで飲み物を飲み込む時に圧をかけて吸い込むのと同じように、チューチューと吸い出す感じで圧力をかけても唾液が大量に出てきます。

一日の中で、食事の時はよく噛むことと、意識して唾液を出すこと。こんな簡単な方法、他にはありません。唾液ははすぐれたお薬です。無料で手に入る上、副作用なし。こんな宝物を誰もが天から与えられているのです。宝は自分の内にあり。使わない手はありません。

あ、そうそう、この健康法おまけがつきます。よく噛むことでこめかみが使われ、満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防げるので、ダイエットできて食費が安くすむのです。

さあ、そうとわかったら、あなたも今日から食事の時は手はお膝、箸置きちゃんと用意して、しっかり噛むこと始めましょう!きっと世界が変わりますよ。

 

 

 

⭐️ 私が噛むことについて学んだ最初の本。豊富なデータと説得力のある論点。目から鱗の情報が満載でした。よく噛むことは健康で幸せな人生を歩む上で欠かすことのできない友です!

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