前回よりシリーズでお伝えしています、生命エネルギーの流れを正常化するための7つのエクササイズふたつ目は「クロス・クロール」という調整法について。
これは簡単に言えば、歩く動作を少しオーバー目に繰り返すだけのもの。だから誰にでもできます。
・・・にもかかわらず、効果は絶大。頭がスッキリし、全身に活力がみなぎるのを実感できます。効果をポイント別に並べれば次の通り。
・正常なバランス感覚がもたらされる
・頭がスッキリして思考が明晰になる。
・心身の不足を補い、より良い調整がなされる。
・エネルギーが調和する。
・・・どうですか?良いことばかりでしょ?
歩く動作を誇張して繰り返し行うことで、その刺激が脳に伝わるのです。私たちのカラダは基本的に左脳が情報を右半身に送り、右脳は左半身に送ります。
もしも、左脳や右脳のエネルギーがちゃんと反対側のカラダに伝わらない場合、私たちは脳の能力を最大限活用したり、カラダそのものの持つ叡智から力を得ることができないのです。
エネルギーを正常に反対側に伝えられないと、そのエネルギーは同側の上下を行き来するようになります。そうなってしまうと私たちの本来持っている自然治癒力も十分働かず減退してしまうのです。
エネルギーを正常に反対側に伝えられないと、そのエネルギーは同側の上下を行き来するようになります。そうなってしまうと私たちの本来持っている自然治癒力も十分働かず減退してしまうのです。もともと私たちが生まれてまもない頃、エネルギーの流れは同側の上下を行き来していました。
ところが、しばらくしてハイハイをしだすようになることで、エネルギーが反対側へと流れるパターンが形づくられるようになるのです。それにより幼児は急速に知能が発達しだし、学習能力も飛躍的に成長し始めるのです。
よく、幼児が全くハイハイをしない場合、学習障害を持つようになる率が高くなるといわれる理由はここにあるのです。
今回お伝えするクロス・クロールも、この幼児にとってのハイハイの重要性から生まれました。このエクササイズにより私たち大人も全てのエネルギーシステムを効果的に機能させ、本来備わった治癒力のプロセスをも十分促進してくれるのです。
私たち人間の進化のプロセスには、多くのクロス・クロール的動作が含まれます。例えば、歩くこと、走ること、そして泳ぐことも自然なクロス・クロールといえます。
しかし、現代は昔と比べ、パソコンを使ったオフィスワークが増え、座って作業する時間がとても増えました。こうした生活の変化が私たちに本来備わった生命エネルギーの運行の妨げとなっていることは想像に難くありません。
中にはエネルギーの流れる方向が正常な流れと逆になっている人も多く見受けられます。そうした人の特徴は、何をするにしてもやる気が起こらない、動いた後にとても疲れて、その疲れがいつまでも抜けない、なんてことが常態化します。
なのでクロス・クロールを行う前には、まずエネルギーの流れが正常かどうかをチェックしておく必要があります。その方法と異常が出た時の修正法を次にお伝えしましょう。
テストは、自分以外のパートナーを一人必要とします。
①あなたは左右どちらかの腕を地面と並行に真っ直ぐ伸ばした後、斜め45度くらいの位置にキープし、肘は真っ直ぐ、手を広げ、掌を床に向けます。
②パートナーは手を開いて、指をあなたの腕の手首あたりにおきます。そして、パートナーのもう片方の腕はあなたの肩におきます。
③そこからあなたは斜め45度に下げている腕を固定し、パートナーはあなたの腕を下へゆっくり2秒ほど押します。
④それに対してあなたが強く押し返して反発することができたなら、エネルギーの流れは正常と判断します。もしも、押し返す力が弱く簡単に腕が下がってしまうなら流れに異常ありと判断するのです。
エネルギー・テストはこのようにして腕の強弱を見分けることを基本とします。
もしもあなたがエネルギーの逆行の有無を調べたかったら、歩くに十分なスペースが用意できる場所で、7、8歩前に歩いて止まります。そして、パートナーに先ほどのエネルギー・テストをしてもらい、腕の強弱を判断します。
続いて、今度はその場所から後ろに下がるように歩いてみます。そして、再びエネルギー・テストを行うのです。
もしもその結果、後ろに向かって歩くよりも前に向かって歩いた時のほうが腕の力が弱くなるようであれば、あなたのエネルギーは逆行しています。この時は、前回のブログでご紹介した左右の兪府というツボを1、2分タッピングしてみてください。ほとんどの場合、前に歩いたほうが腕の力が強くなっているはずです。
●兪府のポイント
この変化を得られたなら、エネルギーの流れが正常化したことの証です。いよいよクロス・クロールを行うことができます。
①立った状態で右腕を上に伸ばし、同時に左脚を上げる。
②次に上げていた右腕と左脚を下げると同時に、今度は左腕と右脚を上げる。
③この動作をできるだけ大袈裟に誇張して繰り返します。腕と脚は大きく動かせば動かすほど良いです。最低1分はこの動作を続けます。動作の間、呼吸は深く鼻から吸って口から吐き出すようにします。
もしも、高齢者や身体が不自由でこの動作ができない人の場合は、椅子に座った状態で右膝を上げ、左手で右膝に触れ、右膝を下げたなら今度は左膝を上げ、右手で左膝を触れるというにして交互に繰り返してください。
・・・いかがでしたか?それほど難しくないでしょう。にもかかわらず、短時間で頭がスッキリしてかなり心身ともにリフレッシュできたのではないでしょうか。しかも活力もみなぎっているはず。
クロス・クロールを行う前と後でエネルギー・テストをしてみると、行った後は腕の力が強くなっていることを実感できるでしょう。これなら、毎日ちょっとした時間の隙間でも行えますよね。
次回のエクササイズは、日々の心のストレスや積もりに積もった疲労の回復に有効な「ウェイン・クック」というエクササイズをご紹介いたします。これを行うことであなたは落ち着きを取り戻し、きっと、今直面している問題の答えさえ見つけることができるでしょう。
どうぞお楽しみに!
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