絶対に失敗しない正しいアロマオイルの選び方

アロマセラピー

 

以前、アロマオイルについて書きましたところ、ある読者の方からこんなご質問をいただきました。

「アロマオイルが健康に良いことはわかった。けれど、お店には星の数ほど多種多様な商品がある。一体、何を基準に選べば良いのでしょうか?」

ふむふむ。確かにアロマオイル業界というのも玉石混交であります。

それは、ヘルシーなイメージで売っているオリーブオイル市場と全くもって同じ状況。例えば、あなたの家で使われているオリーブオイルは「本物」ですか?

現在、日本で流通しているオリーブオイルといえば、そのほとんどが輸入品でありますが、そのうち「本物」と呼べるものの割合がどのくらいかご存知ですか?

答えは、なんと「20%」。残念ながら残りの80%は「偽物」と言われています。

「エキストラバージン」と嘘の表記をし、オリーブ以外の原料による油を足し、もっとひどいメーカーは水を足し、カビや腐敗の進んだ原料の悪臭を防ぐために薬品添加されたものが、平然とスーパーに並べられているのが現状だというのです。私たちの口に運ばれる食品でさえこうなのですから、口に運ばないことが前提のアロマオイルの場合、さらなる不正があるのは火を見るよりも明らかでしょう。




■アロマオイルはピュアで安心・安全なものを!

精油に含まれている成分というのは、その精油がどのような症状に効果があるのかをダイレクトに決定づけるものであります。アロマセラピーが本当に効果的なものになるかどうかは、まさに精油しだい。だからこそ、製品選びは当然、重要です。

アロマセラピーでは、精油を直接肌に塗ったり、鼻から吸ったりしますゆえ、ピュアなものでなければなりません。ところが、先ほど述べたオリーブオイルと同じように、残念ながら市販されているものの多くは工業用のものだったりします。化学合成した香料が使用されていたり、天然成分が抜かれているものまである有様です。

ある種の精油は、天然成分であるモノテルペン炭化水素類という成分が抜かれていると言います。そうすることによって、天然成分の皮膚に対する刺激が弱まり、成分そのものが変質しにくくなるから良いのだと主張するメーカーもあるようですが、モノテルペン炭化水素類が精油に含まれていなければ、空気中に噴霧しても芳香成分として殺菌作用を発揮することはできません。

さらには香りだって変わってしまうので、当然、製品化する段階で香料を添加して匂いを調整することになります。これではせっかくの効果だって半減してしまうというもの。

だからこそ、アロマオイルを選ぶ時は、じっくり時間をかけてピュアで確かなものを選びたいです。では、どのような基準で選べば良いのか?精油選びの時、最も気をつけたいと思われるポイントを5つピックアップしてみました。それは次の通りです。

 

■①植物の名前と産地が明記されてますか?■

植物は、栽培される土地の質や気候などにより含まれる成分が変わってきます。当然、原産国によっても違いが生じるのです。含有成分が異なれば、当然、同じ精油でも効能や効果に差が生じます。

例えば、ローズマリー。一般にローズマリーといえば、スペイン産でカンファー成分を多く含む「ローズマリー・カンファー」を指します。しかし、同じローズマリーでもフランス産のものだとベルベノンという成分を多く含むため、「ローズマリー・ベルベノン」と呼ばれています。このベルベノンは脂肪を分解する働きに優れています。さらに、チュニジア産であれば、シオネールという成分を多く含み、「ローズマリー・シオネール」と呼ばれ、風邪の治療に用いられます。

しかし、これらはどれも同じ学名を持つローズマリーなのです。このように同じ品種の植物出会っても原産国によって主となる効能が変わってくることは知っている必要があります。

 

■②抽出部分が明記されていますか?

精油は主に原料となる植物の花や葉など、特定の部分から抽出しています。なので、同じ植物だとしても抽出した部分によって効能も異なるのです。

例えば、ビター・オレンジ。これは、花から抽出した精油は「ネロリ」と呼ばれ、モノテルペンアルコールを多く含み、抗うつ作用や神経刺激作用があります。また、体内において女性ホルモンに似た働きをすることから更年期障害で不定愁訴を訴えている人などに効果を発揮します。

しかし、同じビター・オレンジでも葉から抽出したものは「プチグレン」と呼ばれ、これは酢酸リナリルというエステル類を多く含み、空気中に拡散すると殺菌・鎮静作用があります。このように植物のどの部分から成分を抽出したものであるのかが明記されていることはとても重要です。

 

■③含有成分が明記されていますか?

しっかりしたメーカーのアロマオイルは、含有されている成分がガスマトグラフィーという検査法で測定されていて、それを「成分分析表」というカタチで無料で提示してくれます。もちろん、製造年月日についても記載されているものが良いのはいうまでもありません。

今までお伝えしてきたように、同じ植物でもその産地や抽出する部分によって含有成分が大きく異なってくるため、正確にアロマセラピーを行う上でも精油の含有成分やその量を知ることはとても大切なことなのです。

それらのことを怠らないメーカーというのは、精油を直接肌につけないこと、子供さんの手の届かないところに保管すること、冷暗所に保管し、開封後1年以内に使用するように、などの使用上の注意も忘れずに消費者に促しているものです。

 

■④オーガニックまたは、100%野生の天然ものですか?

精油は、嗅ぐだけではなく、直接肌につけて用いることがあります。水蒸気蒸留法で抽出されたものでは、ある程度の不純物を取り除けたとしても、農薬などケミカルなものを使わずに原材料となる植物を栽培したもののほうがより安全です。また、植物が本来持っている天然成分を治療に用いるわけですから、肥料も使わず、自然の中で育ったもののほうが良いに決まっています。

また、例え有機栽培のものであっても、無農薬栽培のものと同様に品質が公共機関によって証明されたものが望ましいです。そういう製品は、どうしても生産量が少なく、値段だって割高になってしまいます。しかし、安全性には変えがたいもの。できるだけ信頼できるメーカーの品質の良いものを選びましょう。

それはとりもなおさず、自分自身の健康に対する投資なのですから。

 

■⑤品質管理はしっかりしていますか?

精油は、空気や光、熱に触れると変質します。大きな瓶に入れて大量に輸入して、日本に到着してから国内で詰め替えると単価的には安く済むのですが、品質としては変質しやすく、安心して使えない場合があります。

なので、輸出国であらかじめ瓶詰めされて製品となっているものが望ましいのですが、きっと誰もがそこまでこだわることには無理もあるでしょう。詰め替えの際に空気に極力触れないように気をつけているメーカーのものを選び、個人のショップであれば、店員さんに品質管理の方法や状態について訊いて見るのも一考です。

また、そのようにして購入し苦労して手に入れた製品を、自分で保存・管理する際も、できるだけ光に当たらないようにして高温にならないような場所を選ぶのはいうまでもありません。

 

・・・いかがでしたか?

これらの点に気をつけて、ぜひ、ご自分に合ったメーカー、信頼の得られる製品を手にしていただきたいと思います。参考までに、プロのアロマセラピストの方たちに多く支持されているメーカーには、フランスのサノフロール社や、イギリスのメドウズ社、アメリカのヤングリヴィング社のものなどがあります。

 

 

⭐️ 今回、本文中に登場した「ネロリ」。ビター・オレンジの花の部分から抽出されます。抗うつ作用はもとより、女性の更年期障害の改善にも効果のある優れたアロマオイルです!もちろん天然成分100%!!

ネロリ エッセンシャルオイル 5mlオーストラリア産/100%天然精油【全国送料無料/当日または翌日配送】

価格:1,680円
(2017/7/3 14:36時点)
感想(8件)

 

 

にほんブログ村 健康ブログへ

★ついでにポチッとして頂けたらうれしいです。ありがとうございます。

にほんブログ村

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました