病気とにおいの関係。アロマテラピーで癒す


人は病気になると、嗅覚が失われるばかりでなく、体臭まで変わってきます。

各種の病気によってそれぞれに特徴的な「におい」を発生するようになるのです。例えば、天然痘や湿疹、化膿したヒフの腐敗は悪臭を放ちますし、ジフテリアにかかった人は甘ったるいにおいを放ち、チフス患者は香ばしい焼きたてのパンのにおいがすると言います。また、ガンにも独特のにおいがあります。

心理学者で精神科医だったフロイトが喉のガンにかかった時には、そのあまりの臭さに耐えられず、飼い犬が彼に近寄らなかったそうです。ちなみにフロイト先生は喉のガンでしたが、大腸ガン患者のおならに含まれるメタンチオールという腐った玉ねぎのような臭いのするガスは健常者の10倍以上強いと言われており、もし先生がそれに該当したならば飼い犬は一体どうなっていたでしょう? とても気になります。

 今回は、そんな「病気とにおいの関係」について考えてみたいと思います。




■においは病気の黄色信号

私たちのカラダは、汗や皮脂、粘膜、うんちやおしっこなどさまざまなカタチで分泌や排泄を行います。含まれるホルモンのためにそのにおいが肌や髪の毛、衣類の香りを決定するのですが、精神状態、食生活、運動の有無、女性の場合はこれらに加えて月経周期によっても微妙に変化してきます。

けれども、これらのカラダの分泌物の一つ、もしくは複数がイヤなにおいを発するとしたなら、分泌腺のアンバランスや内臓の疾患を表していることも十分考えられます。

例えば口臭は、胃や肝臓のトラブル、あるいは虫歯や副鼻腔炎などカラダのどこかが故障していることのサインだったり、足の悪臭ならば、水虫などバクテリアや真菌が原因となって起こることが考えられるのです。それらはなんらかの病気のサインでありますから、それが深刻化する前になんらかの対策をとる必要があります。

■困ったおなら

よほど変わった人でない限り、おならのにおいを好きな人はいません。おならのにおいも多くの人が抱える問題ですが、人間なら誰もが空気から酸素と窒素を多少なりとも吸い込んでこれらを排出しなければならないわけですから、自然な生理現象の一つと言えます。

ところがストレスがたまっている人などは早口で喋ることが多くなるため、いつもより多く空気を飲み込む必要が出てきます。気苦労が多い時にガスがたまりやすくなるのもここに原因があります。

一方、なんらかの食べ物が腸にたまって発酵することによりガスがたまり、それが硫黄性のにおいであることから不快感を催す場合があります。このタイプのガスは消化プロセスにトラブルを起こします。特に乳糖を分解する酵素を持っていない人などは、このガスのためにお腹の張りや頻発するおならに悩まされます。

■ハーブのもつ治癒力

おならを誘いやすい食品というのもあります。例えば、豆類。あなたがもし毎日、一日も欠かさず豆製品を食べ続けたならば、おならの出る回数が恐ろしく多いことに気づかれるでしょう。これは豆類に含まれる糖分が腸内で発酵するために起こる現象です。

豆類の他にも糖分を多く含む野菜には同じことが言えます。かぼちゃ、キャベツ、ブロッコリー、カブ、玉ねぎ・・・。

しかし、これらの消化を助ける芳香性のあるハーブで正しく料理し薬味をつければおならを防ぐことができます。ハーブ、スパイス、果物、野菜などに含まれる精油にはたくさんの薬効成分が含まれているのです。

人類は何千年もの間、ある種の植物のもつ治癒力に気づいていましたが、植物が薬として社会全体で広く使われだしたのは、古代エジプト時代までさかのぼります。王家の墓からパピルスが発見された時に、すでにそこにはさまざまな病気の治療のためのレシピが記録されていたのです。

■人類の歴史とハーブの関係

古代エジプト人たちは、きゅうり、ねぎ、ハツカ大根などの野菜、パセリ、月桂樹、よもぎなどのハーブ、ショウガなどのスパイスを育てるための畑をすでに持っていました。伝染病を防ぐためにシナモンやショウガを食べ物の中に加えていました。また、疲労に対抗するため、玉ねぎとガーリックをよく食べ、貧しい人は肉を食べられないために多く玉ねぎを調理しました。

社会の底辺に生きる人たちさえ、料理の香りの価値についてはよく知り、それを活用していたようです。ある食べ物は他のものよりも消化しにくいため、香りの強いハーブやスパイスを混ぜたのです。例えば、ライ麦やキビで作られたパンの消化をよくするためにコリアンダーやアニスの実、キャラウェーなどを加えました。それらのレシピは現在でもドイツやハンガリーのようなヨーロッパの諸地域で使われています。

前述したおならを防ぐ豆料理のレシピについて言えば、古代エジプト人は、彼らがよく好んで食べた豆料理には、お腹にガスがたまるのを防ぐため、必ず玉ねぎやタイムを混ぜました。

古代ギリシアの医学の父・ヒポクラテスもすでに料理や食事を通して「芳香療法=アロマテラピー」を治療に活かしていました。例えば、むくみ体質の人には玉ねぎ、肝臓や胃の病気からうつ病になっている人にはチャービルを処方し、脾臓や肝臓が病める人には野菜にローズマリーを加え、坐骨神経痛の人には唐辛子を与えるという風に。

ちなみにチャービルとはマイルドな味わいのフランス料理の風味付けに使われるハーブで別名「フランスパセリ」とも呼ばれます。

●チャービル

■ヒフは最大の器官

こうしたハーブやスパイスのもつ薬効成分というのは、全てその植物の精油の中に含まれるものです。精油は病気を予防し、各種の症状を治療する目的で長年用いられてきたもので、先に述べたように料理に使うのはもとより、肌にマッサージしたり、お風呂に入れたり、蒸気を吸い込んだり、服用したりと色々な方法で活用することができます。

どんな方法で使っても精油は体内の必要な場所に送り届けられます。においを取り込む上で嗅覚に関わる器官はもちろん需要ですが、精油の効果を大きく助けてくれるのは「ヒフ」です。

ヒフがカラダの中でももっとも大きな器官であることを知る人は案外いません。体重75キロの人ならば、ヒフは3キロもあり、それに比べれば肝臓は1.5キロしかありません。

ヒフの主な働きの一つは老廃物や汗、余分な皮脂を排出することで、これらはヒフ全体を覆っている毛穴から吐き出されます。酸素、二酸化炭素もわずかではありますが、肺呼吸と似たカタチで毛穴を通して交換されます。それゆえ、種々の病気にかかることでもそれぞれ特徴的なにおいが発生するわけです。

ヒフが精油をそのようにして受け取るのか? それについてはまだまだ謎の部分が多いのですが、汗や皮脂を作り出す毛穴を通して入ることは明らかです。また、精油の芳香分子はかなり揮発性が強いため他の気体と同様にヒフを通じて拡散されることが考えられます。ならば、健康改善に有効な香油を用いてヒフのこうした働きを利用しない手はありません。

そのもっともポピュラーな方法の一つがアロマテラピーというわけなのです。

■物質はカラダの内と外とを循環する

動物による実験では、毛をそったヒフ表面に放射性物質を加えたラベンダーオイルを2、3滴垂らし、その1時間半後に解剖した結果、腎臓にオイル成分が発見されたと報告されています。けれど、このように動物を犠牲にするまでもなく、精油がどれほど効果的に体内に吸収され全身に巡るかを自分で確かめる方法だってあります。

それにはまずあなたの片方の足の裏を一片のにんにくを使ってよくこすってみてください。そして、1時間してからあなたの息のにおいを自分でかんでみてください。きっとあなたの息はにんにくのにおいに変わっていることでしょう。このように絶えず物質は私たちのカラダの内側と外側を結び、循環しているのです。

そう考えてみると、まだまだこれから「におい」と「病気」の関係、「におい」と「治療」の可能性において新たに発見されることがあるように思います。

以前も何度か本ブログで、アロマオイルの効能や用い方についてはお話ししてきましたが、これからもさらなる考察に加え、アロマテラピーに関する新情報などをお伝えできたらと思っています。

⭐️ いくつかアロマの本はご紹介させていただいてますが、情報量の豊富さについてはピカイチ。アロマテラピーについてこれから学びたい人にも、ある程度は知っているという人にも手元においておいて損はない一冊です。植物のもつ大きな可能性と神秘的なチカラに改めて気付かされます!

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