あきらめることの効用

心と体

 

失恋、失業、人に騙され多大な損失をこうむる・・・なんて、人生には思い通りにいかないことってありますよね。

新年早々こんな暗い話題で申し訳ないのですが、100%自分の思い通りに生きている人ってこの広い世界中どこを探したっていないと思います。

思い通りにいかない辛いことというのは必ずある。ならば、上手にそれを受け入れ乗り越えられたほうが人生得すると思いませんか?

けれど、私たちの感情はなかなかそれを受け入れようとしない。ならば、そんな時どうすれば良いのか?

実はそのヒントは「あきらめる」ことにあります。上手にあきらめられるようになると心身のストレスは減り、人間が生きる上で最も大切な自律神経の働きががぜん整いだすのです。今回はそんな心と感情のお話。

 


 

■失敗が続いてしまう理由
思うに私たちの心ってやつは、さまざまな悩みや心配事があるとあっという間にネガティブな感情に支配されてしまいます。

「どうせ私なんか何やっても無理」とか、「きっとうまくいかないに決まってる」とか、そんな思いが次から次と生まれてきて、気持ちが前に向きにくくなり、目の前の仕事や家事、育児にも集中しにくくなってしまいます。

結果、新たな失敗を生み出し、負の連鎖が続いてしまい、「自分はダメな奴」という意識をより強化してしまうのです。これらはすべて自律神経のバランスが乱れるために起こることなのです。

 

■自律神経が乱れると・・・

自律神経のバランスが乱れると、心身ともに病気になりやすい環境になり、心とカラダの双方にさまざまな不調があらわれてきます。

血管は収縮し、血液は粘りを増し、内臓は機能低下、お肌もトラブルを起こしやすくなるのです。そんな状態が長く続いてしまえば心身は一気に病気へと傾いてしまいます。

しかし、病院で診てもらっても「どこにも異常ありません」、そう言われるケースも多いです。しかし、こうした数値にあらわれない症状や、正体不明のスランプの原因も実は自律神経の乱れにあるのです。

 

■「あきらめる」は明らかにして極めること

人間の多くは、何かしらのこだわりや心残りなことを気持ちのどこかに引きずって生きています。例えば、「あの時、こうしておけば良かったのに」とか、「こんなに辛いのはあいつのせいだ」とか、「別れたあの人のことが忘れられない」とか・・・。

これらの恨みや怒り、不安や恐れなどを長期にわたって心に抱いたままにしていると確実に自律神経のバランスを乱します。

では、なぜこうしたネガティブな感情が心に起こってくるのでしょう?

それは私たちが「あきらめていない」ことに由来します。あきらめるという言葉はかなり誤解されていて、多くの人はモノゴトを途中で投げ出すことだと思っているようですが、決してそうではありません。

「あきらめる」は「諦める」と書きますが、「明らめる」ことでもあります。PCで漢字変換してもこの字はそう出てきます。

モノゴトを明らかにすれば、何を大切にして、何を捨てれば良いかが見えてきます。あとはしっかりと一歩を踏み出して前に進めば物事は極まるのです。すると心は落ち着き、自律神経のバランスは安定してくるのです。

 

■あきらめるポイントは、ゆっくり動いて深く呼吸する

「あきらめないぞ」と思ってがんばっていると、心身に必ず無理がきます。それは執着であり、けじめがつかない状態をあえて続けていることなのでいつかはこと切れてしまうのです。それは決して良いことではありません。

だからこそ、あきらめる。そのポイントは「ゆっくり動くこと」「深く呼吸すること」。バタバタと急いで動いてるうちは呼吸が浅くなり、自律神経のバランスが乱れて焦りが生まれます。これではあきらめモードに入れません。

また、スランプの時こそ、人間は思いつめ、動きが落ち着かずに呼吸が浅くなり、ひどい時には無意識に止まっていることもあります。

これらを改善するには、先に述べたように意識して動作をゆっくりにし、深呼吸すること。それほど難しいことではありません。そうすることにより、末梢血管に血液が流れやすくなり、心身共にリラックスして自律神経のバランスが整い始めるのです。

今、人生が思い通りに行かずに多大なストレスを抱えているあなた。まずはあきらめて、これらの方法で自律神経にアプローチしてみてください。必ずや目の前に道は拓けてきますから。

 

 

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