大体において人間というものはおかしな生き物です。
簡単なコトをわざと難しく考えて悩んで面白がっているふしがあります。
例えば、筋肉痛。
その治し方、あなたはご存知ですか?
・・・一般的には、痛いところを冷やすと良いとか、温熱療法で温めると良いとか、アルニカというキク科の植物から抽出されるアルニカエキスが抗炎症作用があるため、このエキスを含んだアルニカオイルで患部をマッサージするのが良いとか、色々な方法論や講釈というのはあると思います。
しかし、今回、私があなたにお伝えしたい方法はもっと簡単!
あなたもそれを知ったら、唖然として開いた口がふさがらないはず。
知りたいですか?・・・その方法。
今回は、それをお伝えしましょう。
数々の有名なスポーツ選手を治療してきた経験を持つ名人で寺川一秀先生という方がいましてね。その方が広めている方法なんですが、痛くて辛い筋肉痛になった時、どうすれば良いかといいましたらね、・・・
「引っ張ればいいんです!」
ただそれだけです。ほら、開いた口がふさがらないでしょ(笑)。
筋肉痛を感じる場所の皮膚をつまんで、ぐっと引っ張ってみる。つまりは、肩が凝ったら、肩の皮膚を引っ張る。太ももが痛かったら、太ももを引っ張る。
それで、本当に痛みが消えるんですかって?
消えます(笑)。
これだけじゃ不親切なんで、も少し詳しく説明しますとね。筋肉痛になっている部分の皮膚をつまみやすく緩めた上で、縦方向にぎゅーっ、ぎゅーっとつまんで引っ張る。すると、痛みは取れます。嘘みたいに。
なぜ、こんな簡単に取れるのかというと、寺川先生曰く、「筋肉痛というものは、基本的に皮膚と筋肉がくっつきすぎて痛む。だから、そのくっついてしまった部分を引っ張って剥がしてあげれば、自然と痛みは取れる」というわけです。
例えば、陸上やバドミントンなどのスポーツをしていて、まだカラダが温まっていないのに急に練習を始めた時など、ふくらはぎなんかに突然、激痛が走って動けなくなったなんて経験ありませんか?この多くは「肉離れ」と呼ばれるもの。
そんな時、どうします?
ただひたすら筋肉が緩むのを待つ?それとも、患部を揉んで少しでもふくらはぎが緩むように仕向ける?
いえいえ、この引っ張るという方法を使ってみてください。
●方法
まず、筋肉の痛むところから同じ筋肉上の5センチくらい離れたところを指で押してみます。そして指で押したまま動かしてみると、あら不思議。痛いはずの場所が痛くないと感じるはずです。
そこを押したまま、動かせる範囲内で最大まで動かして、戻す。最大まで動かして、戻す。これを20回ほど繰り返します。すると、ずいぶんと痛みがなくなって楽になるはず。これは、大きく見れば負傷している筋肉全体を、引っ張って、緩めていることになるんです。
肉離れは、カラダが温まっていないのに急に運動することによって、カラダの方が驚いて、筋肉繊維が切れるのを避けるためにぎゅっと固まった状態になってしまうのが原因です。
しかし、実は筋肉を固くさせている張本人は、筋肉そのものじゃないんです!どこだと思いますか?
・・・それは「脳」なんです。
「大変だ!痛いわい!動かさんといてくれ!こら!動かすな!やめろ!きさま、やめんかい!切れちまうっちゅ〜の!!」って脳が悲鳴をあげている状態が肉離れなんです。
人間というのは、変なもので、痛みを感じたら「痛い、やっぱり痛いよね。ほら、痛い。確実に痛い。ずっと痛い。ヤンなっちゃうくらい痛い。もう痛みと養子縁組したくらいにずっと痛い。痛みは人生だと思われるくらいに痛い。痛い、あ〜痛い!」って痛みをさらに確認してしまう悪いクセを持っているもの。
そうすると、不安と恐怖が脳をさらに緊張させて筋肉をより固くしてしまう負のスパイラルに入ってしまうのです。
しかし、痛みから5センチくらい離れた安全なところを押して動かしてあげるだけで「あれ!?痛くないじゃん!大丈夫だ。なんだ怖くないじゃん!これ、治っていくかも?」って脳が安心して、それまでギュって掴んでいた緊張を手放し始めるというわけなんです。
そうすると、筋肉もカラダも本来の楽な状態にどんどん近づいていける。
「脳を安心させてやるとカラダが楽になる」
この原理は覚えておくととても役に立ちます。この方法で、寝違えや足首の捻挫、ギックリ腰など様々なものに応用がききます。
本来、「痛み」にもちゃんと意味があって、脳は「痛み」を出すことによってバランスをとっているんです。膝に水がたまるのも、水をためて何かしらのバランスをとっている。ところがそれをたんに水をとれば良いと考えて対処療法的に抜いてしまうと、バランスが崩れて別なところに問題が発生したり、カラダはさらに多く水をためてしまったりするのです。
今起こっていることは、何かが悪くて起こっているのではなく、わざわざそうすることでバランスをとっているのだと考えられるようになるとそこに新しい世界が見えてきます。それは、カラダのことだけじゃなく、私たちの人生についてもいえます。
私たち人間には自然界からのギフトとしての「自然治癒力」というものが与えられています。指を切ってもいつの間にか血が止まり、傷口がふさがっていくのもこの力のおかげ。しかし、面白いことに、脳というのは、この自然治癒力の存在を時々忘れてしまうのです。なので、時々思い出させてあげるといい。
最後に、おまけとして、脳にその「治す力を思い出させる秘法」をお伝えして終わりたいと思います。
それは、ね。
ケガをして痛む場所があったなら、その痛むところを指差して、目をパチパチさせるんです。
たったこれだけ(笑)。
目は脳の一部で出先機関。だから、目を通じて脳に痛いところを強調して知らせてあげると、脳が「あ!忘れてた!働かなきゃ!」と言って治し始めるんです。これも寺川先生の教え。私もすでに体験済み。これは効きます!ぜひ試してみてください。
私たちの魂は、今の世で、この小さな肉体という仮の宿に住みついて、人生物語を体験していきます。楽しいこと、辛いこと、嬉しいこと、悲しいこと・・・いっぱいいろんな感情を味わって、経験を積んでいのちの本質を学んでいくんです。
カラダあっての毎日。カラダあっての学び。
この肉体から発せられるささやかな声にしっかり耳を傾けて良いおつきあいをしながら、いのちの旅を続けていきたいですね。
⭐️ 今回拝借したのは、この本のアイデアから。著者が実際出会ったチベットのお坊さん、治療家、占星術師、脳科学者から教えてもらったカラダと心を楽で元気にするヒントがいっぱいつまった本。肩のチカラを抜いてふんわりした気持ちでこの本を読めば、あら不思議!奇跡は起こります。大切なものは目に見えない、けれど、あなたの中にもきっと存在する。そんなことをふと気づかせてくれる私の大好きな一冊です!
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