人間、怒りたくなったり、泣き叫びたくなる時はあります。様々な感情的葛藤が原因で起こる一種の神経症であるヒステリー。
それは古代には婦人科の病気と関連づけて考えられていました。それゆえ、ヒステリーとはギリシア語で「子宮」を意味します。
でも、そうした感情はなにも女性ばかりに生じるものではありません。男性にだってもちろん起こるものです。18世紀になって、何人かの医師が催眠術によって治療しようとした経験から、ヒステリーは暗示によって起こり、暗示によって消える心身の機能障害と捉えられるようにもなりました。
実際には病気ではないにも関わらず、痛みや麻痺をともなったり、発熱や吐き気が起こったり、激しい感情がコントロールできなくなったりします。言ってみれば、「我を失ってしまった状態」、それがヒステリーです。
もしも、そんな状態に陥った時、我を取り戻し改善できる方法はあるのでしょうか?
私が日々のエネルギー治療において参考にさせてもらっているヒーラーの一人にアメリカのドナ・イーデン女史がいます。彼女は元々幼い頃からヒーリングに対する特殊な才能を持っていたのに加え、東洋医学についての知識も学び、西洋の考え方と東洋の考え方をうまく融合したオリジナルのヒーリングテクニックを数多く生み出しました。
その中で、「ヒステリー状態に陥ってしまった時に自制心を取り戻すための方法」というのがあって、これが結構使えるのです。今日はあなたにその方法をお伝えしましょう。これは別名「天地結合」とも呼ばれます。
これは強いストレッチの動きを利用することによって、体内に滞っている過剰なエネルギーを解放し、同時に各細胞に新鮮な酸素を送り込まれるのを助けます。結果、エネルギーの流れを良くし、有害なエネルギーを速やかに排出し、各関節に新たなエネルギーが流れるよう促してくれます。
現代人というのは、日頃カラダを動かすことが少ないゆえ、エネルギー不足というよりはむしろエネルギーを溜め込みすぎた状態にあります。余分なエネルギーを排出しない状態が長く続けば、それが目に見えないヘドロのようなものを生み出し、エネルギーボディに膿のように溜まってしまうと考えられるのです。
それって、嫌な状態ですよね。ところが、この天地結合を行うことでそれを改善できるだけでなく、他にも心身に良い効果をもたらしてくれるのです。
例えば、風邪やインフルエンザにかかりそうな時とか、気分が悪くなりそうな時にも行えば素晴らしい効果を発揮してくれます。また、治療家やヒーラーなどがクライアントからネガティブなエネルギーを受け取ってしまった時にも、体外に排出する効果があるとされます。私も仕事中、ちょっと鈍い疲労感のような嫌な感覚が起こった時に行うと、スッキリ軽くなるのを実感します。
ドナ・イーデン女史は、最初この方法を考案した時、自分のオリジナルだと思っていたそうなのですが、後に色々な地域の伝統的な治療法をリサーチした際、インドや中国、エジプトなどでもこれによく似たエクササイズが何世紀にも渡って行われてきた事実を知りました。
国が違えど、どんなところにもエネルギー的感覚に優れた人というのはいるもので、そうした人々が直感的に同様のエクササイズを考案していたわけで、それにより多くの病める人を助け、さらにそれが文化となって継承されているのでしょう。そんな、古くて新しい「天地結合」、あなたも試してみませんか?
方法は次の通り。手順をお伝えしますので、ぜひ覚えてみてください。
<方法>
①立った姿勢で両手をこすり合わせてから、両手を振り払う。
②両手を太ももの前側に置いて指を開く。
③息を深く吸い、弧を描くようにしながら腕をカラダの横へと広げる。
④息を吐き出しながら、両手を胸の前に持っていき、両手を合わせ合掌。
⑤もう一度、息を深く吸いながら左右の手を離していく。一方の手は頭の上の高い位置まで伸ばし、手のひらを後ろに反らして何かを押し上げる時のようなカタチにする。もう一方の手は下へ伸ばし、同じように手のひらで何かを地面に押し付ける時のようなカタチにする。そのポーズのまま、顔は天を見上げ、気持ち良いと感じられるまでこの状態をキープする。
⑥口から息を吐きながら、再び両手を祈りのポーズに戻す。
⑦今度は上げる手と下げる手を逆にしてもう一度同じ動作を繰り返す。ここまでの動きを1セットとし、さらに数セット繰り返す。
⑧最後の1回が終わったら、両手を下へ垂らしながら上半身を腰の位置で前屈させる。膝を少し曲げて上半身をだらりとさせたまま、2回深呼吸をする。その後、両肩を後ろ向きに回しながら、ゆっくりと元の立ち姿勢に戻す。
・・・いかがでしたか?
一度覚えて習慣にしてしまえば、いつでもどこでも思い出して行うことができる方法です。で、もし可能ならば、これを行った後、両手の親指の腹を両こめかみに、その他の指の腹を額に置いて、1分間そのままキープします。
この時、できればヒステリーの原因となったことがらを思い出し、意識をフォーカスすると、原始脳の中枢が記憶に対して危機反応を起こさず、より落ち着いた状態に感情を持っていくことができます。
こめかみは、「神経血管ポイント」とも呼ばれ、ここを持続的に刺激することで前脳に血流が保たれるように神経が訓練され、日常のいかなるプレッシャーにおいても明晰な思考を保ち続け、より効果的に対処する人になれるのです。
これらのシンプルなテクニックは、ストレス反応のサイクルが不必要に起こらないようにすることによって、心により大きな安らぎをもたらしてくれるばかりでなく、健康の維持促進にも大いに役立ってくれます。
こめかみを押さえる時に面白いのは無理にポジティブにならなくても良いところです。むしろ、ネガティブな感情の記憶の中にどっぷりと浸かりきって押さえたほうが効き目があるのです。あなたも前脳に血液が戻ってくるにつれ、少しずつストレスから解放されていくのが実感できるでしょう。
どうぞこれらの方法をあなたの必須アイテムとしていただき、嫌なヒステリーともきっぱりお別れしてください。
⭐ この本は逆に、あなたの周りのヒステリーになった人との付き合い方について説かれた本。本書で書かれている対処法に加え、今回ブログで紹介させていただいたエクササイズを教えてあげれば鬼に金棒。感謝されること間違いなしです!あなたも一緒に世の中からヒステリーをなくしましょう!
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