唾液感染に注意!そのじか箸が子供の病気をつくります!

暮らし

 

毎日、食べ物や飲み物を通して外から栄養を摂りこみ、エネルギーに変えて生きている私たち。

それゆえ、「胃腸」は大切な栄養の摂りこみ口であり、エネルギー生成の要所であります。もし病気と無縁で健康に過ごそうと思うなら、この胃腸を清潔に保つことは、カラダについて気をつける上でも重要なポイントとなることは疑う余地がありません。

しかし、日常生活で胃腸に問題を抱えている人というのは思いのほか多い。

食前食後に胃が痛む人、便秘の人、肥満の人、痩せすぎの人、ニキビができやすい人、下唇が厚すぎる人・・・これ皆、胃腸に問題のある人。それらの症状の大半は、まず最初に胃腸にトラブルが生じ、その後ゆっくりと症状が出てくるのです。

そうした胃腸トラブルの原因の一つが「細菌感染」

もしも、私たちが幼少期、親から食べ物を与えられる際、じか箸や親が使った食器から唾液を通して感染を受け、それが胃腸を弱らせる原因になったとしたならどうでしょう?

実はそうした幼少期の唾液感染による胃腸障害というのは決して少なくはないのです。今回はそんなちょっと怖いお話です。




■大人の口の中は細菌の巣です!

一般に、子供は生まれた直後、母親の免疫力が体内に残っているので大病をしないけれど、6ヶ月以降、この免疫が弱まって病気になりやすくなり、その後は年月を経ると病気に鍛えられてやがて自身の免疫力が養われると言われます。

実際、新生児は乳だけを飲んでいて、「食」に関しては大人と完全に隔離されているので、細菌感染する機会はとても少ないと言えます。しかし、6ヶ月過ぎて離乳食が始まるとそこから大人の食べ物に接触する機会は増え始めます。そして、口移しや大人が使った食器から唾液を通じて感染を受けることが多くなっていくのです。

なんと私たち大人の口の中には1000種類以上の細菌が存在します。しかし、これらの細菌は長い年月を経て少しずつ溜まってきたもので、体内のバランスは一応はとれていて病気の症状を示すことはありません。

とはいうものの、細菌は細菌なわけで、ほぼ無菌状態に近い新生児の口内に突然大量の未知なる細菌が入ってきた場合はやはり問題になるのです。

 

■子供の下痢が起こる理由

子供が少しずつ成長し、幼児期には乳歯が生えてさらに多くのものを食べられるようになると、大人と食卓を同じくする機会というのも当然増えます。すると、細菌感染の機会も増えてくるのです。

可愛い子供は遊びにいく先で、大人からおやつや食べ物をもらったりします。そして時には、大人が半分食べたものを食べさせられたりもします。このような機会からも唾液による細菌感染が頻繁に起こります。

感染の初期段階では、カラダにはまだ強い免疫力があります。そのため細菌の侵入に対してカラダが素早く反応して免疫システムが働き、下痢や発熱といった症状が出ます。この症状は激しいために、多くの大人は子供の体調が悪く抵抗力が未熟なのだろうと誤解し、薬で熱を下げようとしたり、下痢を止めようとしたりします。

こうして細菌感染が多くなるにつれ、子供のカラダはの気の流れ、血液の流れが少しずつ悪くなり、免疫力も徐々に低下していきます。そうなると、細菌が新たに入ってきて長く体内にとどまったとしても下痢すらしなくなります。

 

■気血エネルギーを消耗させる細菌感染

一般的に、下痢をするのは免疫力が弱いのが原因でめったに下痢をしないのが胃腸が丈夫なのだと思われる方が多いと思いますが、全てがそうではありません。実際は全く逆だったりするのです。

細菌による胃腸感染の大きな問題点は、カラダの免疫力が弱った後、再び細菌に感染した時に何も抵抗せず、最初はどんな不快な症状も表には現れないことです。

どんなに自覚症状が現れない場合でも、体内では細菌が絶え間なく増加し続けています。これらの細菌は体内の「気血エネルギー」を大量に消耗させます。気血エネルギーとは、東洋医学でいうところのエネルギーを巡らせ、血液を巡らせる根本的な生命エネルギーをさします。そして、気血エネルギーが枯渇してからはじめてなんらかの症状としてカラダに現れはじめるのです。

症状の発症には、個人差がありますが、ある人は感染してから症状が出るまでにすでに20~30年以上経過しているかもしれないのです。

 

■取り分け専用の箸を用意して感染を防ごう!

成人の唾液に含まれる大量の細菌は、幼児のみならず大人にも病気をもたらす恐れがあります。

一家揃って食卓を囲み、皆で鍋をつついたり、大皿に盛られた料理を直接箸で取り分けて食べる時間は楽しいものです。しかし、これは胃腸の健康と衛生の観点から言えば、問題の多い行為と言えます。

胃腸を清潔にする第一歩は、取り分け専用の箸やスプーンをめいめいが使うものとは別に用意することなのです。特にまだ小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、子供を大人の唾液による細菌感染から守る基本条件と言えます。

何やら「神経質なことを言って!」という読者のお叱りの声が聞こえてきそうですが、これは私の独自の見解ではありません。

台湾に、呉 清忠(ご せいちゅう)という人物がいます。彼は台湾に生まれたエンジニアで、中国本土で10社も起業した有名なビジネスマンでもあるのですが、自身の健康問題をきっかけに長く東洋医学を学び、それによって健康問題を克服した人で、以来、東洋医学に深く傾倒し、医師と共同で上海に経絡マッサージ医院を開設し、上海市経絡科学研究センター顧問を務め、国際的にも活躍する人物です。

彼は『からだの取扱説明書』という本も書いているのですが、これがなかなかに良い本で、健康なカラダを考える上で、私が見落としていた大切なポイントに色々と気づかせてくれるのです。

彼の本は東洋医学の考え方を中心に、気血エネルギーを大切にする暮らし方をテーマに書かれていて、この唾液による細菌感染についても触れられているのです。そこにはなるほどと納得できることが多くありました。

 

■もともと他人だった夫婦の顔が似てくる理由

胃腸が細菌に感染した場合、細菌によってカラダの様々な部分に老廃物が溜まりやすくなります。それと同時に各所に対応する「経絡」と呼ばれる気エネルギーの通り道に詰まりが生じ、さらに老廃物の堆積が進むことになります。

長い間生活を共にしてきた家族は、食べるものも似通って、皆同じような種類の菌を体内に溜め込むことになり、同じような経絡に老廃物が溜まるようになります。それゆえ、弱くなる臓器も似てくるわけです。

人間というものは、たとえ血縁関係がなかったとしても一緒に生活する期間が長くなればなるほど、顔や雰囲気が似てくるということがあります。血縁関係がない養子や養女が、やがて義父や義母に似てくるのも、もともとは赤の他人であった夫婦が似てくるのも、胃腸の中で同じような菌が増えることによって、同じような経絡が老廃物で塞がれ、その結果、顔に溜まる老廃物の場所も似てくるからであると呉氏は結論付けます。

 

■胃腸を清潔に保つ。口からの細菌侵入を抑える。

夫婦の顔が似てくるのは、体内に同じ細菌を持っているから。

さすがにこの説には「本当に100%真実だろうか?」と疑問を持ちたくもなりますが、大人の唾液による子供への細菌感染と胃腸を清潔に保つという考えについては共感できるところも多くあり、今回、記事として紹介させていただいた次第です。

確かにインフルエンザや麻疹などウィルス感染症のほとんどは、他者の口から飛んでくる唾液を介して起こります。胃腸を清潔に保つ。そのためには口から入ってくる細菌の侵入を極力抑える。これは大人である私たちも日々意識してみて良いのではないでしょうか。

ちなみに、呉 清忠氏の書かれた健康法についての本は中国本土と台湾で実に200万部以上も売れ、多くの人々が健康生活の参考にしています。中国では、一家揃って食卓を囲み、大皿料理を直接自分の箸で取り分けて食べることが当たり前ですが、この本のヒット以来、取り分け専用の箸やスプーンを用意する家庭が増えたとか。

彼の本には、誰もが日常の暮らしの中で簡単にできる「気血エネルギーの流れを良くするための方法」についても書かれているのですが、私も実際試してみてその効果のほどを実感しています。

それについてはまた別の機会に!

 

 

⭐️ 今回の記事だけ読まれると、まるで唾液が悪者のように誤って捉えられる人があるかもしれません。決してそうではないのです。唾液は大切で「薬」とも言えるものです。問題は口中の細菌であって、それが唾液を媒介として子供の口中に取り込まれるのが問題なのです。そういう意味で、唾液が薬であることを知っていただくために本書をおすすめします!

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