腰の歪みを自分で整える

自分でできる調整法

 

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あなたは、ふだん履いている靴を裏返しにして見ることがありますか?

その時、一方のある部分だけが極端に減っていて左右アンバランスになっているのを発見したことがありませんか?

まさか靴を左右別々に買う人なんていないから、それは間違いなく買った後の歩行における左右の足の使い方のアンバランスによるものだと分かります。

 


 

■生活の中で生じる歪み■

一般に、私たちの身の回りにあるものは、大多数の右利きの人が使うのを念頭において作られています。なので、右利きの人がドアを開け閉めしたり、エレベーターのボタンを押すのも特別不都合を感じることはありません。

けれども、左利きの人にとっては、すべてが逆に作られているわけで、ちょっとした動作でも不便を感じるであろうことは想像に難くありません。

しかし、それによってやむおえず利き手でない右手も使うことになり、かえって左右の手足をバランス良く使い、カラダに極端な左右差を生じさせないメリットにもなるのです。

一方、右利きの人というのは、ふだんの生活で何も苦労することがない代わりに、普通に暮らしているだけで、左右差はますます広がることになるのです。

 

■仙腸関節にあらわれる歪み■

カラダの中で、その左右差が最もはっきりとあらわれるのは一体どこでしょう?

・・・それは仙腸関節です。

 

仙腸関節は、まるで骨盤を本体とした観音開きの扉のようなもの。それぞれの扉自体は、まったく同じもので、それが左右対称に四隅を蝶番(ちょうつがい)でとめられています。この部分が骨盤でいえば、仙腸関節にあたるのです。

 

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●仙腸関節

 

扉であるからには、一方の蝶番が古くなったり、錆びついてしまったり、外的なショックを受けて変形したりという理由からスムーズに開閉しなくなることだって起こるのです。

専門的に言えば、「仙腸関節の可動性に左右差が生じる」ということです。

 

■歪みの原理■

仙腸関節の左右差をそのままほっておくと、自分ではまっすぐに歩いているつもりでも曲がっていってしまったりします。これがいわゆる「歪み」と言われるものの原理なのです。

「骨盤が歪んでいますよ」とか、「背骨が歪んでいますよ」とか表現されるもののほとんどは、実は骨や骨盤、関節自体が変形して歪んでいるのではなくて、単にこの仙腸関節の可動性に左右差が生じているだけなのです。しかし、この仙腸関節が骨盤そのものに与える影響は決して小さくありません。

骨盤は、子宮、膀胱、直腸などの臓器を守る役割を持ち、背骨と股関節ともつながっていることから、体のさまざまなところに影響を及ぼします。

骨盤から離れている場所でも、実は骨盤の歪みが原因だということも少なくありません。そんな歪みによって起きる代表的な症状をあげてみれば、思いつくだけでも以下の通り。

 

・頭痛
・肩こり
・猫背
・腰痛
・O脚
・内臓下垂

・下半身太り
・生理痛・生理不順
・冷え性
・便秘
・不妊
・むくみ
・子宮筋腫
・卵巣の機能不全

・ホルモンバランスの乱れ
・自律神経の失調症

 

などなど・・・これはほっておけませんよね。では、そうした仙腸関節のアンバランス、すなわち歪みを自分でチェックし、修正する方法はあるのでしょうか?

それが、あるんです!

しかもとても簡単。では、ご紹介しましょう。

 

■仙腸関節の歪みを知る■

運動した後の足先の開き具合で、仙腸関節の状態を知ることができます。リラックスして仰向けに寝て、足先を見ます。大きく分けると次の4つのパターンに分かれるでしょう。

左右の足先の角度が90度を超えるようであれば①「開き気味」。90度より狭ければ②「閉まり気味」。90度前後であれば標準」。左右どちらかの足が外に開いてしまう場合は④片方の足が開く人。いずれもそうなるに至った原因があるとみます。

 

①開き気味の人   骨盤を内に閉めるインナーマッスルの力が弱くなっている。

②閉まり気味の人  インナーマッスルが強く働き過ぎ、緊張をうまく緩められていない。

③標準の人     理想的な状態

④片方の足が開く人 左右の仙腸関節がアンバランスが強い。調整が必要。

 

では、これらを修正するにはどのようにすれば良いのでしょう?

①から④の人、すべてに対応する体操があります。軽い歪みであればこれだけで変化しますし、継続して行うことで良い状態が安定して維持できるようになってきます。もちろん、③の標準タイプの人だって仙腸関節の運動として行っても構いません。

では、修正体操①を試しに行ってみましょう。

 

■修正体操①■

①仰向けに寝て、足を腰幅に開き、足先の状態を確認する。

②カラダの力を抜き、かかとを支点にして足先をワイパーのようにして左右に振る。

③10回ほど繰り返したら、静かに足を止め、足先の状態を再度確認する。

 

軽い歪みはこれで整いますが、タイプ④片方の足が開く人は、さらなる調整が必要です。これに加えて次の修正体操②も行ってみて下さい。継続して行うことで、ちゃんとバランスが整ってきますよ。

 

■修正体操②■

①仰向けに寝たまま、大きく外側に開いている側の足を膝から折る。

②足首、膝を床にしっかりつける。

③この状態で1分間キープする。

④変化をチェックする。

 

 

いかがでしたか?

程度の軽いアンバランスであれば、ちゃんと変化が確認できたでしょう。

こうして時々、自分で仙腸関節の状態をチェックして修正してみることはとても大切です。

腰は動きの要(かなめ)。健やかな腰で、健やかな毎日をお過ごし下さい。

 

 

 

 

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