病気への道③形態変化

マクロビオティック

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取り込んでしまった余分な食物や過剰なエネルギーが、内臓や血管の機能不全を招くことは前回お伝えしました。

さて、それから病気はどのように進行してゆくのか?

今回は、そこから先の話をしたいと思います。

 


 

■不良はカタチになってあらわれる■

機能不全が進むと、カラダの一部には「形態変化」が起こるようになります。いままでは、内臓や血管の働きに変化が見られたわけですが、今度はカタチとしてあらわれてくるわけです。

 

マクロビオティックでは、よく「人は食べたものに似てくる」という表現をします。

これはどういう意味かというと、例えば、筋ジストロフィーなどに見られる筋肉の萎縮症状は、まるで人間の手足の筋肉がニワトリの足のように縮んで見えます。現代医学においては、この病気は遺伝性の疾患であり、不治の病であるとしますが、マクロではこれを鶏卵や鶏肉の摂取過剰による形態変化であるとみるのです。

私自身は、マクロ食でこうした患者さんを治癒に導いた経験を持ってはいませんが、マクロビオティックの大家であった久司道夫先生(故人)は、生前、こうした病気を患っている方でも、鶏卵や鶏肉の摂取をやめ、穀物や豆類、野菜などの本来摂るべき食事に変えれば、筋ジストロフィーを治癒に向かわせることは十分可能であるとおっしゃっていました。

 

■食物が人を創ると実感した果物の食べ過ぎ■

同様にエビやカニなどの甲殻類ばかり食べている人は、硬い脂肪の影響を受けて背中がエビのように丸まってしまったり、魚ばかりを多く摂った人は、魚がひれを動かすように始終貧乏ゆすりをするようになるとみます。また果物ばかりを多く摂っている人は果物ように高い所から落ちる夢を盛んに見るようになるともおっしゃっていました。

私の個人的な経験になりますが、20代の頃、インド・パキスタンに数ヶ月暮らしたことがありました。ちょうどその頃は暑い夏の盛りで、どこの市場に行っても熟れたマンゴーやパパイヤが安価に手に入ったため、私は連日のようにそれらを求め、食べていました。夏の暑い時期も重なって寝苦しい夜が続いたためか、夢もよく見ました。そして、その夢の多くが、高いビルや木から足を踏み外して落下する夢であり、私はヒヤッとしてよく目を覚ましたものです。

初めて久司先生から、その果物の夢についてお話を伺った時には、確かにお話の内容と一致していて「なるほど、そうだったのか!」と驚いたことを懐かしく思い出します。

 

■食べ物はそれぞれ固有の波動を持っている■

これらは無意識の習慣的動作で、それ自体は病気というものではありませんが、形態変化による疾患の兆候であることは確かです。

これらのことが起こる理由は、私たちの口にする食べ物がそれぞれ特有の波動を持っているからに他なりません。私たちは、もちろん食べ物からたんぱく質や脂質やビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養成分を摂取しているわけですけれども、それら以外にも分析不可能な波動というものも同時に取り込んでいるのです。

また、口にする食物が感情を持った動物であればなおさらのこと、恐怖や不安や怒り、ストレスといったマイナス感情の波動も一緒に頂いているわけなのです。だからこそ、身を捧げて下さった食物に対しての感謝の気持ちを忘れてはいけないし、粗末に扱ってはいけないことになるのですが、どうも現代人の食生活からはその大切な部分が欠けているように思えてならないのです。

 

■形態変化の先にあるもの■

さて、こうした形態変化はやがて内臓や皮膚においては、心臓や腎臓の肥大、胃拡張、肝硬変など、また皮膚表面上にあらわれる腫れ物という風にして私たちにサインを送ってくるのです。

この時点で食べ物や生活を改めることができれば、症状は改善へと向かうわけなのですが、それを無視してカラダに負荷のかかる生活を続けていると、やがて病気の最終段階「局部集中」という症状があらわれてきます。その代表例が「炎症」です。

ここまでくれば、もはや私たちは「痛み」を感じ、「さてどうしたものか?」とやっと症状について手をほどこそうとするわけです。次回はいよいよ「病気への道・最終回」。局部集中がどのようにして起こるのかをお話ししたいと思います。

 

 

 

 

★今回の記事は、マクロビオティックの師・久司道夫先生(故人)のお話を参考に執筆させて頂いています。偉大な思想と健康のための実践法を残されたとても大きな師でした。今も先生の映像を時々拝見し、初心に戻るよう心がけています。

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