私たち日本人は、「ご飯」が主食。元気に活動するためのエネルギー源を主に糖質であるお米に頼っています。糖質は「即戦力となるエネルギー源」と言われるだけあって、吸収が早く、体内に取り入れられるといち早くエネルギーに変わろうとします。
しかし、ここで注意が必要!
いくら糖質をたくさん入れても、それがエネルギーへと転換されるには「酵素」が必要で、それがなければ糖質の分解がストップしてしまいエネルギー供給もうまく行かなくなり、逆に疲れやすくなってしまうのです。
栄養の世界はチームプレー。
個性の異なる栄養素が協力しあってこそ、私たちの健全な生理活動は営まれるのであります。糖質をうまく燃やしてエネルギーへと転換させるための立役者である酵素。実は、その酵素が最も必要とする栄養素があるのですがあなたはご存知ですか?
はたしてそれは一体何でしょう?
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・・・その答えは、ビタミンB1。
ビタミンB1とは、チアミン、あるいはサイアミンと呼ばれる水溶性ビタミンの一種です。水溶性ビタミンは水に溶ける性質を持ち、ビタミンB群の他にはビタミンCも水溶性に分類されます。中でもビタミンB1は、糖質の代謝に最も欠かせないビタミンなのです。
糖の代謝に関係しているということは、エネルギーをつくり出す役割をしているとも言えます。エネルギーを作り出す際にはビタミンB1が必要なため、不足すると当然エネルギーをつくることもできません。ビタミンB1が、別名「疲労回復のビタミン」と呼ばれるのもこれゆえです。
さらには、ビタミンB1は糖を栄養分とする脳の働きを正常に保つためにも欠かせない栄養素であり、これらの糖質代謝が正常に行われることで私たちの皮膚や粘膜も健康な状態に保たれるのです。
もしもこのビタミンB1が食事の中で不足したならば、食べ物として摂取した糖が効率良くエネルギーへと変換されず、余った糖が中性脂肪となって肝臓などに蓄えられることになります。ご飯や甘い物の摂りすぎが肥満につながるのはそのためです。しかし、ビタミンB1の摂取が充分であれば、糖質は効率良くエネルギーに変換され、余る糖質の量が減り、体内に蓄積される脂肪の量も減るわけです。
なので、もしもあなたが今より体重を減らしたいと願うならば、過剰な糖質摂取を控えるだけでなく、充分なビタミンB1の摂取を心がけることが大切なのです!
では次に、そのビタミンB1がどんな食品に多く含まれているのか?そこをおさえておきましょう。
まず、多く含まれる食品としては、植物性食品であれば、穀類の胚芽や豆類があげられます。はじめに「日本人はご飯が主食」と言いましたが、同じお米でも精白したお米は栄養価の高い胚芽部分=糠を取り除いたものなので、残念ながらビタミンB1はあまり残っていません。
ところが玄米だと、なんと白米の8倍以上のビタミンB1を含む上、便秘を解消する食物せんいの含有量も白米の4倍、ほかにもビタミンC以外のすべての栄養素をバランス良く含み、白米と比べれば10倍以上含まれている栄養素さえあるほどのスーパーフードなのです。
ただし、ビタミンB1は水溶性ゆえ、しっかり洗い過ぎても栄養成分が洗い流されてしまいます。なので、もしもあなたがビタミンB1を毎日の食事で効率良く摂ろうと思われるならば、精白米を胚芽米や玄米に切り替えられるか、麦ご飯や雑穀ご飯にして洗いすぎずに食べるのが良いでしょう。
では、動物性食品ならば、どんな食品にビタミンB1が多く含まれているのか?
その筆頭は、豚肉やレバーなどの肉類です。特に豚肉には多いです。よく夏バテ防止に豚肉を食べると良いと言われるのもそのためです。夏場はどうしてもあっさりしたそうめんやひやむぎなど糖質中心の食生活に偏りがちですが、今までお伝えした糖質はビタミンB1を摂らないとうまくエネルギーに変わりません。
糖がエネルギーに変わらず、動く力を発揮できないのが夏バテの状態ならば、その解消にビタミンB1を多く含む豚肉を摂取するのが最適というわけです。しかし、案外、夏バテの疲れを取る目的のために肉類を摂りすぎて便秘になったり、消化器官に負担をかけてしまっている人も多く目にします。過度の肉食は腸を汚し、別な問題をつくり出すように思います。戦後、日本において肉食が増えてから大腸ガンの患者数も欧米並みに増大したこともそのことを物語っているようです。
なので、もしあなたがベジタリアンで、なおかつ夏バテせずにそうめんやひやむぎを食べたいならば、ビタミン B1をしっかり含んだ全粒粉原料のものをおすすめします。
近所のスーパーで扱っていなくても、現代はネットで気軽に購入することができます。実は私も全粒粉そうめんが大好きで、あのシコシコした食感と味の大ファンです。おかげでこの季節、そうめんを食べても夏バテすることもなく元気に過ごせています。
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最後に、ビタミンB1を摂取する上で気をつけたい大切なことをひとつ。
実はこのビタミンB1も、単品で摂っては吸収されにくい性質を持っているのです。なのでせっかくの栄養成分をしっかり吸収したいなら、アリシンと一緒に摂ることをおすすめします。
アリシンとは、にんにく、ねぎ、玉ねぎ、ニラなどに共通する特有のにおい成分です。このアリシンがビタミン B1と結びつくとアリチナミンという物質に変化して、体内での吸収率をさらにアップさせてくれるのです。
なので単純に考えれば、ねぎたっぷりの全粒粉そうめんならば、糖質を速やかにエネルギー転換してくれ、おまけに夏バテ防止にも効果ありということになります。
また、ほかにはマグネシウムにもビタミンB1の働きを高める作用があるので、一緒に摂れば効果が上がります。マグネシウムは、緑黄色野菜や海藻、ゴマやピーナツなどの種実類に多く含まれています。
・・・なのでここまでの事実を踏まえると、もうお分かりですね。主食であるご飯を食べる時には、玄米ご飯のおともにワカメの入った味噌汁を一緒にいただくことが糖質を燃やすには一番というわけなのです!(笑)。
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