女性の生理について、少しお話してみたいと思います。
生理が何かと問われれば、私は「排卵の後始末」と答えたいと思います。やがて誕生するであろう赤ちゃんがキレイな部屋に住むための掃除に例えることができるからです。
また、生理には他にもいくつか重要な働きがあります。実は上手に生理を経過すれば、生理によって目の疲れが取れたり、血液が浄化されたりするのです。いわば、生理とは女性にとって「健康になるチャンスであり、美しくなるチャンス」なのです。
もしもあなたが女性で、「生理なんてうっとうしい」そう感じられていたとしたならば、カラダは決して良い状態とは言えません。というのも生理は本来、自然現象であり、自然に行われることというものは気持ち良さが伴うものだからなのです。排便しかり。排尿しかり。あくびだってしかり。
そうした気持ち良い感覚を取り戻すためにも、今回お伝えするいくつかの健康法をぜひ試してみていただきたいのです。
<生理前の過ごし方>
これは私も大いに参考にさせていただいている「野口整体」独特の見方で、大変面白い視点でもあるのですが、生理が始まる1週間から10日前になると、後頭部が開いてきます。次に甲状腺の働きが高まって、首の後ろの真ん中にある「中頸(ちゅうけい)」という箇所が緊張して硬くなってきます。生理の前にイライラしたりするのも、甲状腺ホルモンの影響でこの部分が緊張してくるからなのです。
●中頸(ちゅうけい)赤く丸したところ
こういう場合は、左右の中頸を比べてみて、硬い側に10分ほど蒸しタオルなどで温湿布してみてください。イライラした気分が解消し、生理も順調に経過します。
また首が硬くなった後というのは、ホルモンバランスの関係で小鼻とおっぱいが張ってきたりもします。その場合も、指や手のひらをおっぱいに当てて30秒ほど手当していると自然と乳腺が緩んで、その後に続く生理時の骨盤の開きを誘導することになり、生理の経過が良くなるはずです。
<生理中の過ごし方>
生理の2日前くらいから骨盤は徐々に開き始め、生理2日目あたりが最も開きます。この時の出血が色も濃く、量も多いのが自然です。これを過ぎれば、カラダのだるさも次第に取れてきて、スッキリとしてきます。
そして、3日目には骨盤が下がってきます。実はこの時、スムーズに骨盤が下がることはとても重要で、スムーズに下げってこない人は生理中にイライラしたり、目が疲れたりします。ひどい場合は、万引きしたくなる人もいるくらいですから、女性のカラダと心の関わりは私たち男性以上にデリケートだと感じます。
さらに4日目になると、下がった反動によって骨盤が上がりながら閉まってきて平常のポジションへとセットされます。よって、本来、生理は4日で経過するのが女性にとって理想的な状態なのです。
あ、でも絶対4日間で終わらなければ正常じゃないと言うわけではありませんからね。何においても個人差というのはありますから。けれど、生理が1週間も10日もダラダラと続きしかも重い場合は、骨盤の開閉力や可動性が低下している状態と言えますから、何らかの対応が必要になります。
例えば、生理の1日目、2日目であれば、おすすめは「足湯」。今回ご紹介するこの足湯は「野口整体」独特の方法論を持つもので、一般的に言われている足湯とは多少異なり、単なる健康法というだけでなく、そこに調整法を含んでいます。次にその具体的な方法をお伝えします。
<野口整体式・足湯の方法>
①大きめのバケツやタライなどを用意して、少し熱めのお湯にくるぶしが隠れるくらいまで両足を8分ほど浸します。少し熱めというのは、お風呂の温度よりも2、3度高めで1~2分くらいで足が赤くなるくらいです。
②その後、一度足をお湯から出し、タオルで拭いて左右の足の肌の色を比べてみます。風邪を引いている時や調子の悪い時というのは、左右の足の温度に差があり、どちらかの足の色が赤くなっていないはず。
③今度は、その赤くなっていない方の足を足し湯か、追い炊きして1度以上お湯の温度を上げた状態で中へ入れ、さらに2分間浸します。この時、もう一方の足は冷えないように十分水分を拭き取ってタオルをかけておきます。それが終わったら最後にコップ一杯の水を飲んで水分を補給して終了します。
こんな簡単なことでありながら、その効果は絶大!
普段から生理が長引くような人は正常になりますし、生理そのものも軽く経過していきます。しかも、風邪のひきはじめにも著効があるし、カラダだけでなくウツや心の問題にも卓効があるのです。なので、女性によらず男性も含め、カラダと心に何らかの異変を感じた人はまずこの野口整体式・足湯を試みていただきたいと思います。
野口整体の観点からみた「生理中に慎みたいこと」というのがあります。これらは、まるで迷信めいていると感じられる方もいるでしょうが大変興味深い項目ばかりです。整体の世界ではこのようにしてカラダを観ることもあるのです。
何も、絶対守らなければならないというわけではないのですが、何人かの気のおけない女友達に協力してもらって実際に心身の状態を観察してもらったところ、やはり生理の経過が順調だという感想をもらいました。なので、生理に関して何らかのトラブルを抱えていらっしゃる方は参考になさると良いと思います。
<生理中に慎みたい5つのこと>
①美容院に行かない
頭と骨盤は深く関係しています。生理中に頭へ刺激が加わると骨盤の状態まで変わってしまうからというのがその理由です。
②歯医者さんに行かない
歯は首と関係が深く、歯の治療によって先に述べた首の後ろにある中頸に影響が及ぶのを避けるというのがその理由です。
③髪を洗ったり、ブラッシングしたりしない
①と同様の理由で頭を刺激して骨盤の状態が変わるのを防ぐためです。生理中、数日間も髪を洗わないなんて信じられないという方もいらっしゃることでしょう。私は男で生理がないゆえ、実験のしようがないのですが、試してみた女友達の話では確かに生理がいつもより楽だったとの感想を得ています。
④セックスをしない
これには賛否両論あると思います。まずは体験してみてご自分が良いと思うことを選択されると良いでしょう。ただし、慎みたいのにどうしても性欲が強く、したくてしょうがないという方には最後に述べる「尾骨の焼塩」というのがよく効きますから試してみてください。
⑤目や指、脳を酷使しない
これらは、生理中影響のある器官なのです。これらの働きを一時休ませることで生理が順調に経過するのを助けます。
仕事やそのほかのストレスにより神経系が異常に緊張することがあります。先に述べた生理時に万引きしたくなるほどイライラしてしまうなんていうのも、もとはと言えば自律神経がバランスを崩しているからなのです。そして、異常な性欲というのもやはりそう。そんな時にはこの「尾骨の焼塩」が有効です。気持ちが落ち着いて大いに平静を保つ助けとなります。
<方法>
①コップ一杯の粗塩を厚手の鍋やフライパンを使って弱火できつね色になるまで乾煎りする。
②乾煎りした焼塩を和紙に包んで、うつ伏せになり、20分間尾骨に当てる。
③尾骨にはあらかじめ和紙を何枚か重ねて敷いておき、その上に包んだ和紙をのせ、徐々に和紙の枚数を減らしていきながら温度を調節する。
いかがでしたか?
時代が変わり、女性たちは以前よりも社会に進出し、自分を表現できる自由を得ました。しかしそれに伴って、男性同様に働くことが求められ、今までの時代にはなかったようなストレスを日々背負うようにもなりました。その上、本来自然現象であるはずの生理が新たなストレスの要因となっては切ないもの。
今回ご紹介させていただいた方法を活用しながら、ぜひ生理を順調に経過させ、あなた本来の心身のリズムを取り戻していただきたいと思います。
女性たちが健やかで美しく輝いていると、私たち男性だって嬉しくて気分が満たされるものです。共に仲良く健康に、明るく幸せな社会をクリエイトしていきましょう。
⭐️ 今、各方面から注目の根来秀行医師。アンチエイジングの専門家であり、ホルモンの専門家。ドクターの説かれる健康法は具体的かつ誰もが実践できる。ホルモン分泌が正常化すれば、生理も楽になり、女性はもっと美しくなります!
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