安全で虫歯予防に効果のある歯磨き粉は自分でつくろう!

歯は大事

 

歯磨き粉、あなたは何を使っていますか?

わが家は、定期的にアメリカから重曹を含んだ製品を取り寄せて、それを家族みんなで使っています。使用感がとても良く気に入っています。

なぜ日本製品を使わないのかと言えば、虫歯予防の観点からフッ素を配合してあるものがあまりにも多いからです。きっとこのブログの読者はフッ素の問題点についてご存知の方も多いことでしょう。

フッ素に発がん性がある・なし、両方の意見がネット上には踊っています。あなたはこれについてどうお考えになりますか?

毎日、口内の粘膜に触れる歯磨き粉だからこそ、安全なものを使いたいというのは多くの消費者の願いであると思います。しかし、もしフッ素が安全で虫歯予防に効果のあるものであるならば、それを含んだ製品を使ってみたいというのも消費者の偽らざる思いでありましょう。

フッ素入りを使うか、使わないか?はたまた、それ以外の第3の道はあるのか?

今回は、そんなお話です。




■フッ化物を用いたラットの実験結果

フッ素は、もともと地球上に存在する元素の一つです。昔、学生時代に理科で習った元素周期表というのがありましたが、フッ素はその表の17番目に位置します。元素記号はF。そこには「クラーク数 0,03 」と書かれています。これは地球上の地殻を構成している物質の中で、全体の0.03%を占めていて17番目に量が多いことを表しています。

本来、フッ素は単体では存在せず、化合物のカタチで存在します。一般にむし歯予防の目的で歯磨き粉に使用されるフッ素とは、フッ化ナトリウム(NaF)を意味します。なので正式には、化合物としての呼称である「フッ化物」と呼びます。

さて、そのフッ化物に発がん性があるとの根拠は、1990年代にラットを用いた動物実験の結果によります。実験では二つのグループが用意されました。

①フッ化ナトリウムを餌に混ぜて投与されたグループ
②フッ化ナトリウムの投与なしのグループ

そして、これら2つのグループを2年間追跡調査してがんの発生率について調べたのです。結果、何が起こったでしょう?

●実験に使用されたラット(*イメージです)

 

①のフッ化ナトリウムを餌に混ぜたグループの一部に骨肉腫が発生したのです。フッ化物使用について反対の意見を持つ人たちの多くはこの実験結果から、フッ化物はがんを招く危険なものと捉えています。

 

■フッ化物ががんの原因とは言い切れない現状

しかし、実験の内容を詳しく検証してみると新たな側面が見えてきます。先の実験では、低濃度から高濃度まで様々なフッ化物濃度のグループを作り、それぞれの濃度においてのがんの発生率を調べています。

①のグループの中で骨肉腫が発生したのは、1日のフッ化物投与量が「2.5mg/kg」と「4.1mg/kg」のグループでした。これらは一体どの程度の量なのでしょう?

日本で定められているフッ化物の1日あたりの適正範囲を見てみると、最もフッ素の影響を受けやすいと思われる0歳児の上限が「0.1mg/kg」ですから、「2.5mg/kg」と「4.1mg/kg」というのはものすごく高い濃度と言えます。

例えば、これを体重22kgの子供の場合で計算すれば50mg以上となります。市販のフッ素入り歯磨き粉1本に含まれるフッ化物の量が約50mgですから、もしフッ化物を50mg以上摂取しようと思えば毎日歯磨き粉1本を消費しなければならない計算となります。それは日常生活では到底不可能な量です。

もう一つ実験結果で重要なことは、「2.5mg/kg」と「4.1mg/kg」よりもさらに濃度の高い「8.1mg/kg」と「9.1mg/kg」のフッ化物を投与していたグループでは、なんとフッ素の発がん性が確認できなかったのです!

結果、実験によりラットの発がんはあったものの、それがフッ化物が原因という証拠は決定的なものではないと結論づけられたのでした。

 

■アメリカにおけるフッ素添加の地域別調査結果

先の実験はあくまでもラットを対象としたものでした。では、人間だとどうなのでしょう?しかし、現実にはそんな実験はできません。

しかし、アメリカで実施された疫学上調査というのがあって、そこでは意外な結果が得られました。アメリカでは、虫歯予防を目的に70%の地域で水道水にフッ化物が添加されています。つまり添加されている地域とされていない地域があるわけです。そこで、地域別がんの発生率を調べたのですが、結果どうだったか?

水道水にフッ化物が添加されている州のほうががんの発生率が高いというデータが導き出されました。これによって、フッ化物反対派は「フッ化物ががんの原因」との主張を強くしたのですが、その後の何度かにわたる疫学上調査では、水道水にフッ素が含まれる地域と含まない地域でがんの罹患率が変わらないケースや、むしろフッ素を含まない地域のほうが含む地域よりも多いというケースも多く発生したのです。

つまりはここでも、がんとフッ化物との相関関係は決定的ではないと結論づけられてしまったのです。けれど、考えてみればがんの発生そのものが多くの因子により起こるのと、本来、被験者それぞれの生活スタイルや食事の内容なども考慮し総合的に判断しなければならないという点から、正確な比較などどうやっても実現不可能なのです。

 

■フッ素は虫歯予防において有効と言えるのか?

現時点でフッ化物が危険なものかどうかは明確ではないとして、虫歯の予防において有効かどうかという点についてはどうでしょう?

ネット上で見つけた資料によれば、昭和62年から始められた調査で、12歳児の虫歯の数の平均は、当初4.9本だったのが、平成5年には3.6本、平成11年では2.4本、平成17年には1.7本、平成23年には1.4本と確実に減っています。これがフッ素入り歯磨き粉の普及の度合いと一致するため、歯科医の先生の中にもフッ素入り歯磨き粉を推奨する人が多く、現在市販される歯磨き粉の90%にフッ化物が使用されています。

では、がん患者さんの数はどうなのでしょう?増えているのでしょうか?

資料を調べてみると昭和54年に年間約100万人だった患者数は、平成17年に約3倍の280万人と早いペースで急増しています。これがフッ化物の普及していく度合いと重なるため、がんとフッ化物使用と関連づけて考える人も多いのですが、先に述べたようにがん発生のメカニズムは複雑で、ただ一つの原因と特定できない側面があるため、判断はかなり難しいものがあります。

結論を言えば、一人ひとりが情報を集めて考え、自分自身の責任において判断すべきということになります。

 

■私はフッ化物歯磨き粉を使いません!

私自身は疑わしきものは用いないとの考えから、フッ化物を含む歯磨き粉は使いませんが、肝心なのはフッ素そのものは自然界にも食品にも存在するものであるということです。

例えば、私の大好きな緑茶、ワカメなどの海藻類、エビやイワシなどの海産物にも普通にフッ素は含まれているのです。これらの中には、むしろがん予防に効果があると期待される緑茶も含まれているし、海藻やエビ、イワシなどは私たちに必要なカルシウムだって豊富です。

フッ化物を極端に恐れるということは、これらの食品の摂取をも否定することにつながるわけで、やはりそのあたりはバランスが大切です。逆に、食品でちゃんとフッ素が摂れているのならば、なにも歯磨き粉に添加してまでフッ化物を摂ることもなかろうという考えもありなわけで、現在私はそんな考え方に近いです。

ただ、フッ化物に発がん性があるかどうかは別として、一つ問題点をあげるとしたならば、それはフッ化物が歯を黄色くしてしまう恐れがあるということかもしれません。

歯の汚れの原因となる硫黄イオンとフッ化物の錫(すず)イオンとが反応して、歯に黄ばみや茶色い色がついてしまうことがあるのです。そんな場合は歯医者さんでクリーニングしてもらう必要が生じます。さらには、フッ化物の中でもフッ化第一錫と呼ばれる成分は金属イオンが入っているため、金属アレルギーの人が使うとアレルギー症状が出ることもあるのです。

この辺りも、わが家でフッ素入り歯磨き粉を使わない理由となっています。うちには3人子供がおりますが(長男は21歳)、今のところフッ素入り歯磨き粉を使わず3人とも虫歯のない状態をちゃんと維持できていますよ。

 

■第3の道、それは歯磨きを手作りすること

さて、フッ素入り歯磨き粉を使うか、使わないかというテーマでお話してきましたが、最後に第3の道をお伝えしたいと思います。

第3の道、それは「歯磨き粉を自分で手作りするという道」です。

これは食品添加物としてもよく知られる重曹と植物性グリセリンを用います。重曹には食品用と工業用がありますが、ちゃんと賞味期限が記載されている食品用を選んで下さい。また、植物性グリセリンも精製されていないものは不純物を含み、これらは発がん性のある物質が含まれているという報告もあるため信頼できるメーカーの純度の高い製品を使うべきです。植物性グリセリンそのものは化粧品にも使用され安全性は確認されています。アマゾンなどでもオーガニックの安定性の高いものが手に入ります。

手作り歯磨きは、これら重曹と植物性グリセリンを2:1の割合でよく混ぜるだけでできあがり。重曹の塩味が効いて少々しょっぱいですが、もう少し清涼感が欲しいという人はこれにミントオイルなどを微量加えても良いでしょう。まるで市販の歯磨き粉のように口の中が爽やかになります。

欠点は保存料が入っていないため長期保存はできないことくらい。そのため、作る時は少量作ってその日のうちに使いきるか、大さじ1杯程度の重曹を用いて小さな容器に入れ、2~3日で使いきるのが基本です。重曹そのものは研磨効果もあるため、力を入れて強くゴシゴシ磨くのは厳禁です。優しくさらっと磨くのでも十分汚れが落ちます。

 

■私のオススメは重曹入り手作り歯磨き粉です!

私自身は、アメリカ製重曹入り歯磨き粉がない時は、手作り品を使って代用していますが大きな変化がありました。

定期的に診ていただいている歯医者さんがあるのですが、重曹入り歯磨き粉を使うようになってから、歯科衛生士さんから「歯と歯茎の状態がすごく良くなっている!」とやたらに褒められるのです。「前よりも丁寧に歯磨きしてくれてるんですね。偉いですね!」と言われるのですが、実はそんなことはありません。ただ重曹入り歯磨き粉を使うようになっただけなのです。

重曹入りが口内環境にとって良いことは明らかです。普通、虫歯菌は口の中に残った糖などと結合して歯を溶かすを生み出します。唾液には「酸」を中和させる働きのある「HCO3-(重炭酸イオン)」という成分が含まれています。なので、良く噛むことは歯を丈夫にし、虫歯を予防する上で大変効果があります。

実は、重曹にもこの「HCO3-」が含まれているのです。なので、ごく初期の虫歯なら重曹入り歯磨き粉を使うことで歯医者さんへ行かずとも虫歯菌の活動を抑制することも可能です。そうした酸の中和作用と、重曹の研磨効果によるホワイトニングも期待できる重曹入り歯磨き粉は、ひと月も使えばあなたもきっとその効果を感じられるはず。

フッ素入り歯磨き粉に不安を感じながら使うくらいなら、重曹入り歯磨き粉を手作りして安全に虫歯予防という第3の道もありではないか!私はしみじみとそう思うのであります。世に重曹入り歯磨き粉ファンが増えることを願っています。

 

 

 

⭐️ アメリカでは豊富な重曹入りフッ素不使用歯磨き粉も日本では本当に種類が少ない!けれども決してないわけではない。私ももし手作り品がなくなったなら次試してみようと思っているのが岩塩使用のこの製品なのです!

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