一日一食や少食化を目指す人が気をつけるべきこと

ダイエット

 

巷には色々な健康法があります。

「一日三食しっかり食べるべき」という人があるかと思えば、「いや、一日一食で十分」という人もいる。それが正しいかどうかは、誰がどのような目的で、どんな条件のもとで行うかによると思っています。また、その「一食」の食事の内容によっても評価が大きく変わってくるのはいうまでもありません。

医師の南雲吉則先生の一日一食健康法」が世に知られるようになって久しいです。あなたは試してみたことありますか?

私は過去に、南雲式ということではないのですが、一日一食を最長で一ヶ月ほど試みたことがあります。断食も時々行います。いずれも頭がスッキリして思考が冴え、カラダは軽くなって「これは良いもの!」という手応えを得ることができました。

しかし同時に、「これは人によっては、体調を崩したり、ストレスがたまる食事法かも?」とも思いました。こうした健康法を成功させるには、ちょっとしたコツがあるのです。

それは何か?、について書いてみたいと思います。

 




■一日一食健康法のコンセプト

南雲吉則先生は、群馬県出身の医師。1955年生まれですから、今年で62歳。確かにお若く見えますよね。彼ががすすめる食事法の特徴は・・・

 

●一日一食

●野菜は葉ごと、皮ごと、根っこごと。魚も穀物も全部丸ごといただくこと

●睡眠は午後10時から午前2時の時間が含まれるように眠る

 

なぜ南雲先生が「一日一食」にこだわるのかと言えば、人類が今みたいに一日三食食べられるようになったのは、たかだかここ100年くらいのことで、それまでは安定して食べ物にありつける状況にはなかった。いつの時代も飢餓が問題になり、餓死する人間が多かったからこそ、長きにわたり満足に食べられることを目指してきたわけですが、現代は逆に「飽食の時代」と言われ、先進国と言われる国では巷に食べ物があふれている。

しかし、長年飢餓と闘ってきたカラダはそう簡単に変化に適応できない。そのため、一日三食しっかり食べてしまうと、人間はそのエネルギーを体内に取り込んで飢餓に備えようとする。それが脂肪を溜め込むことに繋がって、肥満が増え、糖尿病が増え、様々な疾患が増え、老化が加速してしまう。

それを防ぐには、一日一食に食べ物を減らし、カラダの負担も減らそうというのがその理由です。

 

■糖尿病が起こるワケ

私も南雲先生の考えには、納得がいきます。この世に人類が誕生して17万年とも、25万年とも言われていますが、この間ずっと飢餓状態であったことには異論がありません。それゆえ、人間は飢餓には強くても、飽食に対応する遺伝子を持ち合わせていない。

そんな人間が飽食の中で食べ続ける結果、食べれば食べるほど肥満の人はどんどん増え、カラダそのものが飽食に適応しようとして発生したのが糖尿病であると言えるわけです。おそらく原始時代に糖尿病なんてものは存在しなかったことでしょう。

糖尿病の合併症の特徴として、視力が衰えたり、白内障になったり、心筋梗塞や足の壊疽などの症状が現れます。これらの症状は、「食べる」という行為以外に必要なくなった器官が衰えていく現象とも捉えられます。いわば、食べすぎに適応するために不要な器官を使わなくなる結果が糖尿病というカタチでカラダに現れてくるのです。

 

■一日一食で心がけること

南雲先生によれば、逆に、食べずにカラダを軽い飢餓状態におくことによって働く遺伝子があります。その名も「サーチュイン遺伝子」。この遺伝子は、空腹状態におかれた時、人間の遺伝子をスキャンして問題を見つけるとそれを修復してくれる遺伝子であり、老化や病気を食い止める働きを持つため、「長寿遺伝子」とも呼ばれています。食べないとこれが増えるのです。

アカゲザルやラットなどを使った動物実験では、エサの量を40%カットした個体が最も寿命が伸びて、1.4~1.6倍もの延命効果があったとのこと。一般に「食べすぎはカラダに良くない」と言われますが、その根拠を示すカタチとなりました。

ただ、今まで一日三食だった人が急に一食にするのはカラダにも無理がかかります。上手に移行するポイントは「少しずつ食事を減らしていくこと」。例えば、食器を小さなものに変え、おかずの品目数も減らします。一汁一菜が理想であり、栄養面を考えて具沢山のお味噌汁などをメインにし、おかわりはしないこと。

ご飯は、理想を言えば玄米や雑穀ご飯が良いのですが、好みの問題やそれを準備できる環境も考慮しなければなりませんので、この辺りはゆるくても良いのでは?と思います。大切なのは、「続ける」ことなわけですから。まとめると次のようになります。

 

①少しずつ量を減らし、一汁一菜プラスご飯を目指す

②食器を小さなものに変える

③おかわりはしない

 

■一日一食で注意すべきこと

ただ、一汁一菜、一日一食を敢行する上で、最も注意すべきことがあります。それは、食べ物の内容をちゃんと考えること。栄養バランスであったり、陰陽のバランスであったり、調和の取れたものにすることです。栄養についての基礎知識をきちんと勉強した上で、献立を考えることがとても大切なのです。

大切な一食を「マッ○」のチーズバーガーだったり、菓子パンだったりにして続けると、当然、体調を崩してしまい、とても危険なのです。どんな風に危険かというと、性格が変わり、攻撃的になったりするのです。

なぜ攻撃的になるかと言えば、食事の量を急に減らすと低血糖症状態になるから。低血糖になれば、多量のアドレナリンがカラダから分泌され、本来人間が持っている攻撃性が増してしまうのです。

一般に、脳の唯一の栄養源はブドウ糖(炭水化物、糖)とされています。普通はご飯やパン、パスタなどから炭水化物を摂取していますが、日常3食食べていた人は、いきなり2食分カットするわけです。これが低血糖状態を招きます。これに対して、カラダは低血糖状態を克服するために血糖値を上げようとします。

その時に分泌されるホルモンの1つがアドレナリンなのです。アドレナリンは別名「攻撃ホルモン」と呼ばれます。原始の時代から、人間が猛獣に襲われそうなピンチに出会った時、「逃げるか、戦うか?」を選択し、行動へと駆り立てるホルモンなのです。

 

■「一物全体」がキーワード

体内にアドレナリンが分泌されることで血糖値は上がります。それゆえ、1日1食などの少食ではアドレナリンが多量に分泌されることになります。当然、攻撃的なホルモンですから、ちょっとしたことでイライラしたり、気に障ったり、腹が立つことが多くなります。

これは少食にした人全てに起こる現象ではありませんが、多くの人は体験されることでしょう。そして、この状態が長く続けば、ストレスがたまり、他者と喧嘩したり、不注意な事故を招いたり、トラブルが多く発生する原因となってしまいます。

こうした感情面での変化について書かれたものはあまりないと感じ、お伝えしてみました。なので、少食や一日一食それ自体はとても良いものですが、栄養面や減食による感情への影響や変化を考えずに行ってしまうと危険な面もあるということです。

そこで、南雲先生もすすめているのが「一物全体」で食べること。これは食物の一部を捨てないで、丸ごと食べるということ。例えば、魚なら頭、骨、皮、尾まで全部。野菜なら、葉、茎、根まで全部食べることを心がけます。

一物全体は、南雲先生のオリジナルコンセプトではありません。もともとは仏教用語で、それが食養生やマクロビオティックでも使われるようになり、一般に広がった考え方です。実際に、魚の身以外の部分や野菜の皮や葉に栄養があるのは事実ですし、それらをしっかり取り込むことで、たとえ一食といえどもバランスの取れた栄養を摂取でき、血糖値の急激な乱高下を抑え、無駄なアドレナリン分泌を防ぐことができます。

 

■あの有名人も実践している一日一食

いかがでしたか?

私自身は、基本的に一日二食で、今でも体調によっては断食したり、一日一食を敢行したりすることもあります。

数年前から流行しているものの一つに「断捨離」や「ミニマリスト」があります。生活の中から不要なものを排除、処分し、モノゴトをシンプルにして本当に最低限必要なものだけで暮らそうとするライフスタイルだったり、それを実践する人のことを指します。ミニマリストの主張はこうです。

もともと人類の脳というのは太古の昔から変わっていない。なのに現代は過剰な情報が世の中に溢れている。そのため、私たちの脳はその情報量に対応できていない。なので、バランスを取るには、できるだけ情報量を少なくしてモノを減らすことが大切。そのためにはミニマリストになること。

これって、そのまま、現代の飽食の時代に生きる私たちにも当てはまりませんか?

誰もが知ってるリッチな有名人の中にも、実は一日一食を実践してる人って意外と多いようなのです。例えば、ビートたけしさん、タモリさん、福山雅治さん、Gacktさん、京本政樹さん、水谷豊さんなどなど・・・・

好きなものを、好きな時に、好きなだけ食べられる方たちだからこそ、健康のために本当に大切なことをちゃんと知っていて、実践しているとも考えられませんか?

全てはバランスです。「最近、少々食べ過ぎだ」と感じているあなた。

そんなあなたもピンときたら、一緒に始めてみませんか?食べ物を減らすこと。

 

 

 

⭐️ あの南雲先生がとうとう書いちゃいました病気知らずの命の食事。白米、砂糖、食パンは今すぐやめる。普段あなたが当たり前に摂っている食品がガンや病気のもととなる!レシピも満載でしかも美味しそう。ご自分でお料理もなさる南雲先生だからこその納得と信頼の一冊です。

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