その炭酸飲料があなたの歯を溶かす

歯は大事

私が昔まだ青年だった頃、アメリカを旅した時に不思議に感じたことの一つに、炭酸飲料を「Soft Drink」と呼ぶ習慣がありました。カフェやレストランに入ってメニューを開くと、そこには必ずといっていいほど「Soft Drink」という項目があって、コーラやジンジャーエールなどの炭酸飲料が名前を連ねていたものです。

Softと呼ぶにはあまりにHardなあのシュワシュワ感、なのになぜSoftと名乗るのか?若い頃の私には理解できませんでした。しかし、すでに中年から高年への階段を一歩段また一段と上り始めている今の私にはわかります。炭酸飲料はまさに「歯をSoftにする飲み物」に間違いないのです。

歯にかなりヤバい飲み物

コーネル大学にクリヴ・マッケイって名前の博士がいまして、彼はソフトドリンクの成分について事細かに調べた結果、こう結論づけました。

「ソフトドリンクは歯のエナメル質を完全に腐食させ、わずか2日でマッシュポテトのようにドロドロにしてしまう」のだと。

それがなぜかといえば「リン酸」、こいつが原因です。これはソフトドリンクに入っている成分の一つで、こいつがソフトドリンクに特有の爽やかな酸味を演出してくれるわけですが、実はこいつがよろしくない。果物や野菜に含まれている天然のりんご酸やクエン酸なら体内でアルカリ性に変わる性質を持ってますが、ソフトドリンクに含まれるそれは細分化され過ぎていて、大抵熱によって抽出されているため、酸性のままなのです。

甘い毒入り炭酸飲料とは?

しかもそれだけではありません。ソフトドリンクにはこのほかにもまだ有害なものがわんさか含まれているのです。例えば、350ccの缶には小さじ8杯分の精製された砂糖が入っています。あなたは小さじ8杯もの白砂糖を連続して食べることができるでしょうか?普通の感覚であれば気持ち悪くてできないはず。にも関わらずソフトドリンクだったらそうとも知らず一気に飲み干せてしまうわけです。

では砂糖を使わないダイエット飲料なら良いのかといえば、さにあらず。砂糖の代用品としてのアスパルテームが用いられています。アスパルテームは、現在でもその安全性や危険性をめぐっての論議が繰り返されている人工甘味料の一つです。一部の自然食愛好家たちはこれを「スウィートボイズン(甘い毒)」と呼んでいます。

日本の企業も絡んでいる人工甘味料開発

もともとはアメリカの薬品会社が胃腸薬の研究中に強い甘みを持つ成分を偶然発見し、その後、日本の味の素株式会社が大量生産技術を開発し、1983年に食品添加物としての認可を受けて「パルスイート」という名前で普及したのが始まりでした。それを1996年にアメリカのFDA(食品医薬品局)が使用を許可し、現在では欧米、日本のみならず、アジア、アフリカ、オセアニアなど120以上の国で1万品目を超える食品・ダイエット食品・医薬品などに使用されるほど普及しています。

天然には存在しない化合物であるアスパルテームの問題点はその構造にあります。口から摂取されると小腸でフェニルアラニン(50%)とアスパラギン酸(40%)というアミノ酸と有毒なメタノール(10%)に分解・吸収されます。その後、通常のアミノ酸と同じ様にタンパク質に合成されたり、エネルギー源として消化されるわけですが、そのそれぞれの成分が健康被害をもたらすのです。

アメリカのノースイースタン・オハイオ医科大学のラルフ・G・ウォルトン博士がアスパルテームを巡る論文を検証した結果、アスパルテーム製造企業から研究費を提供された研究機関の74の論文すべてが、「アスパルテームは安全である」と結論していたのに対し、製造企業から資金提を供受けていない独立した研究機関の90の論文のうち83の論文が「アスパルテームは脳腫瘍などの致命的な健康被害をもたらす危険性がある」と結論しています。また、興奮毒の専門家であるラッセル・ブレイロック医師は 「このような神経毒が市場に出回ることは人々の知能の低下と関係している。少数の知能の高い人たちが、多数の知能の低い人々を支配するためにこのような人工甘味料が出回っているのだ」とも述べています。

歯は溶かしても人生まで溶かすな

こうした事実を並べてみれば、もはや炭酸飲料が決してソフトドリンクなんて呼べる代物でないことはお分かりいただけるでしょう。このような飲料を子どもたちに与えるのは犯罪行為となんら変わらないどころか、習慣的に摂取することで大人にとっても大きな問題を引き起こします。歯が溶けるどころかからだが溶け、健康的な人生が溶けてしまうのです。

では、はたして何を飲めば良いのか?

ソフトドリンクを飲むくらいなら、まだ市販されている発泡性のミネラルウォーターにレモンかライムの搾り汁を加えたものを飲むか、日本人なら、そう、三年番茶を冷やして飲む、この一択です。

 

⭐️ 治療家としての立場から「三年番茶一択」を叫んだ私ではあるが、本当はシュワっと炭酸飲んでスッキリしたい夜はある。そんな時に選びたいのが自然食メーカーの成長株「アリサン」のスパークリング飲料。お値段は少々はるかもしれないが、こういう飲み物はたまに飲むくらいでちょうど良い。ボトルもおしゃれで非日常的気分を味わえる!

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