人生の中身の9割は「意識」によって決まる。
先週末、改めてそう確信したイベントがありました。
土曜日に知恵の木で開催しました「女神塾」。エッセイストにして美容家、そしてタンゴダンサーでもいらっしゃる黒柳眞理さんを講師に「愛」をテーマに語って頂きました。
眞理さんは会場にピンクのドレスで登場。こちらでご用意させて頂いたお花もピンクの薔薇。両者のピンクが相まって、場が華やいだ雰囲気にあふれました。
「愛」という言葉には、あらゆる要素が含まれます。男女の愛もあるし、親子愛、家族愛、人類愛・・・さまざまな愛のカタチがあります。それらを一体どのように整理され、伝えられるのでしょう?
私は当日司会を担当させて頂きながら、たいへん興味深くお話を聴かせて頂きました。
眞理さんは、日頃からご自身が女性であることを強く意識され、「美しくありたい」と願い、そのための努力を惜しみません。毎日のフェイシャルマッサージから、筋トレ、そして感性を磨くための読書や映画観賞・・・。
彼女に出会って感心したことは、いつも手帳を持っていらして、何か美しい表現や心動かされる出来事に出会った時、すぐにその場で忘れないように書き留めていらっしゃること。なので、眞理さんの頭の中の記憶倉庫にはキラキラした素敵な言葉やエピソードがいっぱいです。
そばで誰か悩んでいる人や困った人がいた時に、それらの言葉やエピソードを引き出して、そっと手渡すための準備をふだんからちゃんとなさっているのです。そんな眞理さんですから、恋愛だって生涯現役。
当日お話下さった素敵なエピソードの中から、ひとつだけお伝えしましょう。
数年前の冬。眞理さんが羽田空港で札幌に飛び立つ飛行機を待っていたところ、大雪のため、かなりの時間待たされることになりました。その時、そばにいたドイツ人の若者と眞理さんはひょんなことから言葉を交わし、仲良くなります。そして、別れ際に電話番号を訊かれました。
それから1週間後、その青年から電話がかかってきます。
聞いてみれば、なんと彼はドイツを代表するスノーボード選手。トリノオリンピックにも出場経験のある有名人で、しかもファッションモデルというではありませんか。
国際大会に出場するために来道した彼は、スノーボードの試合を終え、帰国する前に眞理さんに会いたいと思い、電話をかけてきたのでした。そして、再会した二人は恋におちます。
青年が眞理さんのアルゼンチンタンゴを踊る姿を一目見たいとリクエストし、スタジオで披露したところ、彼はそれを見て涙を流しました。実は彼のご両親もタンゴを習っていて、昔からタンゴには親しみを感じてはいたけれど、これほどまでに心動かされたタンゴは初めてというのです。
そして、青年は眞理さんに「あること」をお願いします。そのあることとは・・・
「あなたを映画に撮らせてほしい」
・・・という一言でした。
青年はスノーボード選手であると同時に、将来、映像の世界で活躍したいという夢も持っており、映画学校で映画作りを学んでいたのです。
承諾すると、青年は駅前のヨドバシカメラで撮影機材一式を購入し、わずか数時間で脚本と絵コンテを書き上げ、2日かけて短編映画を撮りました。もちろん、主人公は眞理さんと青年です。冬の北海道の美しい風景を舞台に、出会って間もない二人の男女の切ない恋が描かれた物語です。
若者はやがて帰国し、その後、しばらくして彼から手紙と一緒に編集された一枚のDVD映像が送られてきました。手紙には、眞理さんが語った言葉が今でも彼の中で印象に残り、時々思い出しては励みにしているという感謝の気持ちが綴られていました。そして、制作した作品は出会った思い出に受け取ってほしいとのことでした。
女神塾当日、参加者の皆さんと、その映像作品を観せて頂いたのですが、まるでフランス映画のようにとても美しく素敵な作品でした。二人の年の差なんと40歳以上。けれど、ちっともおばあさんと孫には見えません。
「恋愛に年齢は関係ないのよ」
眞理さんは、人が恋をするのは自然なことだし、誰もが自分を輝かせるホルモンを持っているのだとおっしゃいます。例えば、舞台に立つ女型の坂東玉三郎さん。彼がお芝居で女性を演じている時にその血液を測定してみると、男性にもかかわらず、ちゃんと女性ホルモンを分泌していることが医学的に証明されたそうです。
人が恋をした時に分泌されるホルモンに「オキシトシン」があります。
オキシトシンは、別名「愛のホルモン」とも呼ばれます。人が何かにときめいたり、幸せを感じた時に分泌されるホルモンなのですが、なんと食欲を抑えて食べ過ぎを防ぐ効果があることもわかっています。
ハーバード大学の実験では、健康な男性と肥満気味の男性に、半数は食事の前にオキシトシンを、もう半数は効果のないニセ薬をスプレーしたところ、実験後、オキシトシンをスプレーしたグループでは食べる量とカロリーが大幅に減っていたのです。
その結果を受けて、今、アメリカでは、鼻からオキシトシンをスプレーするダイエットが話題になっているほどです。「恋をすると痩せる」とか、「恋をするときれいになる」と言われるのは根拠のないことではないのです。
また、オキシトシンは、脳の疲れを癒したり、心を安定させたり、幸せの感情と関係の深いホルモンでもあります。オキシトシンの分泌量が多い人は、うつ病になりにくい、浮気をしない、血圧の上昇が抑えられるなどのプラスがもたらされます。
現在、オキシトシンスプレーは欧米では認可されていますが、日本では認められていません。でも、誰でも簡単にオキシトシンを分泌する方法があるのです。どんな方法だと思いますか?
女神塾当日、私はお話を聴かせて頂きながら、眞理さんの若々しさと美しさの秘密がこのオキシトシンの分泌にあるであろうことを確信しました。先に、オキシトシンスプレーを使わずとも分泌する方法があると言いましたが、それは以下の通りです。
①異性に触れること。
異性に触れると、カラダの中から大量にホルモンが分泌されます。眞理さんは日頃からタンゴを通じて男性に触れ、美しくあるためのお手入れを欠かしません。そのことが女性であろうとする意識をさらに高めることにつながっているようです。
②朝日を浴びること。
朝日を浴びることはオキシトシン分泌に有効です。ところが、PCやスマホの普及で枕元のそばに電子機器を置いて寝てしまう人が急増し、熟睡の妨げとなっています。実は、そうした電子機器のわずかな灯りや電磁波を私たちの脳は感知し、交感神経をONにしてしまうため熟睡できなくし、同時にホルモンの正常な分泌を妨げているのです。眞理さんは、美容の観点からPCの類は一切触らないとお話されていました。
③人にやさしくなること。
講義では、ティンカーベルが魔法の杖を振り、金の粉をかけてくれる条件がこの「やさしさ」であるというお話をされていました。医学的に私たち人間は、他人から親切にされた時にも、他人に親切にしている時にもオキシトシンが分泌されることがわかっています。
眞理さんの心構えと暮らし方の中には、ちゃんとオキシトシン分泌につながる要素が含まれています。そして、何よりも「美しくあろう」「女性的であろう」という意識が、存在をこうしていきいきとしたものにしているのだと改めて感じました。
人はいくつになっても恋ができるもの。そのために異性から見て魅力的な自分であろうと努力するのはとても大切なこと。自分の価値を認めるのはいつだって自分自身です。きっと、そんな女性には恋愛の神様だって味方してくれるに違いありません。
眞理さんが後半おっしゃっていた「年をとることを怖がらないでほしい。年をとることは素敵だって思ってほしい」という言葉に参加者の皆さんがしっかりと頷いていらしたのが強く印象に残りました。その時、皆さんの瞳もキラキラと素敵に輝いていました。
参加者のお一人おひとりが、塾で大切なものを感じて、ご自身の女神性に気づかれ、それぞれのご家庭や職場において、まわりを明るく照らす女神様となられることを願っています。
今回ご参加下さった皆さん、本当にありがとうございました。改めてお礼申し上げます。
次回の女神塾は来年3月を予定しています。テーマは「食と家族」。黒柳家に伝わる秘伝のレシピを再現。眞理さんから「食」を通じた健康と美しさについて、そして、幸せな家族のあり方についてお話頂きます。
詳細は近くなったらブログや知恵の木ホームページでお知らせいたします。またのご参加お待ちしています。単発での受講も可能ですので初めての方もぜひ、お友達お誘い合わせの上、ご参加下さい。
●女神塾第1回「愛について」(10分ほどの映像です)
<参加者の皆様へ>
*もし、映像・写真画像の公開に不都合がおありの場合は、私noahnoahまでご連絡下さい。また、動画後半の集合写真の画像もデータでお送りすることができますので、必要な方はお知らせ下さい。よろしくお願いいたします。
★人の心の安定や積極性は、自己肯定感を身に付けることができたかどうかに大きく影響される。意識が人を創り、人はそれにより人生を編む。愛をいかに自分の中で育むか?それは自分自身を愛すること。眞理さんの生き方とこの本の主張がぴったりと一致します!眞理さんの若さと美しさの秘密もここにある!
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