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2020年10月

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栗と縄文文明

今朝、庭の栗を拾った。栗には特別な思いがある。遥か昔、栗は縄文人の主食だった。氷河期が落ち着いて13,000年前には既に栗を食用としたり建材に用いていた。 縄文人は1万年以上に渡り文明を維持したにも関わらず全く戦いの痕跡を残していない。共同体は平和的で霊的能力を有した巫女を中心に自然界に存在する神々と交流しながら維持された。人々は歌い踊り感情を共に分かち合い、社会は女性性を軸に運営された。 しかし […]

まじないの効果

あらためてその効果に驚いた。自分にかけたまじないの話である。数日前、左瞼がゴロゴロとして腫れだし、ものもらいだと思いまじないをかけた。方法は左親指の爪に釘で×印の跡をつけた。ただそれだけである。 すると翌日には見る見るうちに腫れが引き出し、昨日は綺麗に治った。これは明らかにツボ療法とも違う、まじないに分類されるものだ。 私の祖母は香川の出身で様々なまじないの術を会得していた。子供の疳の虫を取り除い […]

男心と秋の空

秋の空が好きである。自分が生まれたのがこの季節ということもあるが、ほかの季節にはない秋特有の性質が今時期の空には象徴的に表現されていると思うのだ。 その澄みきった色、空気感、モノゴトが収斂されていく気配と寂しさ…。それら全てを包含し、空はただ凛としてそこにある。 目に見えるものは全て、目に見えないものを母として生まれて来た。色即是空。この世界の本質を見事に表した言葉にも空という字が含まれる。空は私 […]

執筆とものもらい

本ブログ開始からひと月が経つ。一日も休むことなく書いている。ついでに今まで休筆していた他のブログも再開したので連日鼻血が出そうな勢いで書いている。 常々ブログ更新は文章力の筋トレと考えているがかなり筋肉がついた感じだ。と思ったら鼻血が出ずにものもらいができた。昨日左瞼がいづく、見たら腫れている。きっと連日夜更かししての執筆で目を酷使したからなのだろう。 20代の頃はよく罹っていた。でも眼科には行か […]

尾骨の焼き塩

理由はわからぬが、凄く良く効く不思議な治療法が世の中には、ある。 例えば、頭がとても疲れていて温湿布しても風呂に入ってもなかなか神経的疲労が取れない、なんて時に行うと効果てきめん。その名も「尾骨の焼き塩」。小津安二郎監督の映画タイトルみたいだが。 まず一掴みの塩をフライパンでキツネ色になるまで煎る。その後、新聞の広告紙にあけて三重に包む。それをうつ伏せになって尾骨・仙骨部分に載せる。熱かったら間に […]

地獄の缶詰

忘れられない食べ物がある。今も夢に見るくらい印象に残る食べ物だ。味よりもむしろその強烈な臭いが。名前をシュール・ストレミングと言う。 スウェーデンに暮らすロシア人の友人を訪ねたところウォッカのつまみにはこれが最高よと言ってパンパンに膨らんだ缶詰を取り出した。中身が吹き出すと大変なことになるからと何枚もタオルを重ねた上慎重に缶切りの刃を入れる。 プシューと音を立てながら現れたのは嗅いだことのない物凄 […]

幸せの青い鳥

幸せはいつも落差から生まれる。一個の塩むすびが旨いのは長く空腹が続いたから。今が退屈なのは長く満たされ続けたから。 氷に浸けた手でぬるま湯に触れれば熱湯に感じ、熱湯に浸けた手でぬるま湯に触れれば冷水に感じる、それが人間。 幸せになる程簡単なことはない。長く眠るのを禁じられた後、眠るのを許されれば良い。逆に不幸せになろうと思うなら好きな人とかた時も離れずいつも一緒にいれば良い。 心はいつも今ないもの […]

意外な便秘の解消法

意外なものが問題を解決する場合がある。せっかく解決するのなら、そこは大人、いつどんな時も優雅に気品を持って解決したい。 例えば便秘。患者様から相談を受けることが多いもののツボを用いた治療法には効果に個人差がある。かと言って便秘薬や下剤を勧めるのも副作用が伴う上、何より粋ではない。 何か良い方法がないものかと書物を調べたら、音楽療法でヨハン・シュトラウスの『ウィーンの森の物語』が便秘に効くという記述 […]

戦国兵士はマクロビアン?

戦国時代がブームだ。室町時代からの世情不安をきっかけに全国の戦国大名が領土拡大の戦闘に明け暮れた。戦では鎧を身につけ重い刀や槍片手に農民出身の兵士達が大活躍した。 彼らは一体何を食べていたのか?それは玄米だった。炒った玄米を袋に入れて体に巻きつけ戦った。炒り玄米はそのまま食べたり、鍋に入れれば雑炊にもなった。 また、大豆をすりつぶし麹を混ぜて玉にしたものも携帯し、戦いの後、味噌になったのを味噌汁に […]

秋刀魚の味

秋になると無性に観たくなる映画がある。日本を代表する監督小津安二郎の遺作『秋刀魚の味』だ。私が生まれる前に撮られた古い作品でありながら毎回観る度に新しい感動を与えてくれる。 初めて観た十代の時、その徹底した様式美と主演の岩下志麻の美しさに衝撃を受けた。題名にありながら一度も秋刀魚が登場しない演出にも唸った。 妻に先立たれた笠智衆演じる父が、岩下演じる娘を嫁に出すまでの話である。台詞に込められた日本 […]

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