まじないの効果
あらためてその効果に驚いた。自分にかけたまじないの話である。数日前、左瞼がゴロゴロとして腫れだし、ものもらいだと思いまじないをかけた。方法は左親指の爪に釘で×印の跡をつけた。ただそれだけである。
すると翌日には見る見るうちに腫れが引き出し、昨日は綺麗に治った。これは明らかにツボ療法とも違う、まじないに分類されるものだ。
私の祖母は香川の出身で様々なまじないの術を会得していた。子供の疳の虫を取り除いたり、ギャンブルで勝つ方角を割出したり。
正月には親戚一同集まり、家で花札するのが通例だったが、祖母から勝つ方角を聞き出してそこに座ると手練手管の叔父叔母相手に子供の私は勝ちまくった。その時まじないは凄い！と思ったものだ。
香川と言えば、弘法大師空海の故郷。彼は日本の加持祈祷のパイオニアと言っていい。腫れが引いた瞼を鏡で眺めながら、思いは亡き祖母と真言宗の偉大な開祖・空海へと繋がる。
⭐️ 本書はネガティブな呪いを排し、人間を幸福に導くポジティブな護符のみ収録。思いを込めて呪文を記せば、ことは叶う。護符こそは不思議な世界との交信の扉。
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