意外な便秘の解消法
意外なものが問題を解決する場合がある。せっかく解決するのなら、そこは大人、いつどんな時も優雅に気品を持って解決したい。
例えば便秘。患者様から相談を受けることが多いもののツボを用いた治療法には効果に個人差がある。かと言って便秘薬や下剤を勧めるのも副作用が伴う上、何より粋ではない。
何か良い方法がないものかと書物を調べたら、音楽療法でヨハン・シュトラウスの『ウィーンの森の物語』が便秘に効くという記述を見つけた。
頑固な便秘に悩む患者様にお伝えしたところ、聴いて二日目で快便となり大変喜ばれた。しかし副作用があった、その方じゃなく私に。
札響のコンサートに誘われた時のこと。演目には『ウィーンの森の物語』。場内でその曲の演奏が始まると腹がおかしい。クライマックスでとうとう私は便意を堪えきれず途中退席を余儀なくされた。自己暗示が作用したのかはわからない。しかし、これ程無粋なことはない。
⭐️ 音大と医大の両方を卒業された神経内科の専門医である著者が音楽療法の可能性について語った一冊。認知症にパーキンソン病、失語症など、それらの病の改善例をもとに音楽と医学を融合し真の医療のあり方を実現しようと努める強い思いにこちらの胸も熱くなる。
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