🍀 Organic cafe 知恵の木は 札幌にある美味しいオーガニックコーヒーとランチの店です!

2020年

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秋刀魚の味

秋になると無性に観たくなる映画がある。日本を代表する監督小津安二郎の遺作『秋刀魚の味』だ。私が生まれる前に撮られた古い作品でありながら毎回観る度に新しい感動を与えてくれる。 初めて観た十代の時、その徹底した様式美と主演の岩下志麻の美しさに衝撃を受けた。題名にありながら一度も秋刀魚が登場しない演出にも唸った。 妻に先立たれた笠智衆演じる父が、岩下演じる娘を嫁に出すまでの話である。台詞に込められた日本 […]

キノコ先生

キノコ狩りに夢中である。昨日も早朝近くの森に入った。誰一人見かけぬ雑木林のそこかしこにいる、いる、いる、様々な色と形をした主達が。 私には「キノコ先生」と呼ぶ師匠がいるのだが、採取したものは必ず写真を送りメール鑑定してもらう。昨日は5種持ち帰ったうち1種が毒キノコだった。 「傘のとがったのはアカヤマタケといって毒を持ってます。暫くおいておくと真っ黒に変色するから気をつけて」しかしてその通りになった […]

ツマミの流儀

昨日勢い余って当ブログで1カ月間の禁酒宣言した手前、昨夜から呑めずにいる。後悔はない、だが呑めないとなると余計に考えてしまう。禁酒明けは何で祝おうかとか、ツマミは何にしようかとか…。 自分流のツマミの流儀があって蕎麦や焼きお握りで一杯飲ることはない。悪酔いの原因となるアセトアルデヒドなる成分があるが、これらに含まれる糖質がそれを増やすのだ。二十歳の頃、粋を気取って蕎麦屋でしこたま呑んで酷い目にあっ […]

アルマーニと白湯

先日ショックに打ちのめされた。お気に入りのアルマーニのジーンズを穿こうとしたところフロントボタンが留められない。測ると去年より体重は4kg、ウェストは10cm増えていた! 原因はわかっている。最近一日3食食べてたのと晩酌が多いこと。私の年齢で3食は多いし酒量は少ない程良い。ならば改善に取り組まぬ手はない、その方法がわかっているのだから。 まずは朝食を止めて一杯の白湯を飲む。そして暫くお酒を遠ざける […]

竹内結子さんの死に思う

また一人、芸能人が亡くなった。スターと言われるように芸能人は大衆の夢や希望を背負い輝かねばならぬ宿命を持つ。けれど人間だもの悲しみや苦悩は無いわけがない。光眩い程、闇もまた深い。 彼女の笑顔が好きだった。死を思う前に自身を俯瞰して見て欲しかった。私たちは皆この広大な宇宙の一部である。 宇宙は誕生以来ずっと膨張し続けている。だから時間を遡ると全ては138億年前の極小のエネルギーの一粒になる。皆始まり […]

かしわ太郎

40年以上の付き合いになる古い友達がいる。人ではない。樹齢300年の柏の木である。 少年時代、私は田舎の番長だった。チビにも関わらず成績優秀。野球は4番打者で投手。喧嘩が強く子分が他校の生徒にやられると角棒片手に殴り込んだ。 ところが札幌に来て優れた者が山程いる現実に打ちのめされた。成績は下がり、野球は補欠、新しい環境に馴染めず友達はいない。腹いせに弟を苛めると5人が束になってかかって来てボコボコ […]

不思議な音叉

日々の治療に使っている道具がある。それは音叉。以前マクロビオティック学校の講師をしていた時、授業中に胃下垂で調子の悪い生徒さんがいて治してあげた。クラス終了後、彼女がやって来て「これプレゼントします。先生に使って欲しいんです」そう言って手渡されたのが音叉だった。 受験でイラついていた息子に鳴らすと「パパこの音落ち着く」と言って机に向かった。膝の痛む患者さんに鳴らすと痛みが取れた。これは面白いと思い […]

幸宏礼讃

高橋幸宏が好きだ。小学生の頃YMOに出会ってからだからもう40年以上聴いている。今まで彼の音楽にどれだけ多くの喜びを貰ったことか。私の髭も彼の影響である。 30年前、渋谷で行われたボブ・ディランのコンサート。会場前の坂で若い美女を連れた幸宏と遭遇。しばらく一緒に歩いたのだが、連れが愛人だと思い声がかけられなかった。その後、世にFacebookが登場。彼にメッセージを送り当時のことを伝えたところ「彼 […]

私の3Y 政策

元芸能人の飲酒運転逮捕報道に思う。容疑者も悪いが、人気者の凋落ぶりを演出し視聴者の好奇心を煽るメディアも悪い。 戦後、GHQが日本弱体化を目的に敷いた3S政策。セックス、スクリーン、スポーツで国民の目を政治からそらし大衆を洗脳する。思考停止し感情的に反応する者が増え、人心は乱れる。 多くの人が心のゆとりを失っている。今こそ立ち止まり、断酒して深呼吸。清水を飲み、優しいご飯をよく噛んで食べてみよう。 […]

ムーミン

先日、芸術の森にムーミン展を観に行った。 ムーミンは、フィンランド出身の作者トーベ・ヤンソンが子どもの頃、弟との口喧嘩に負けて悔しさのあまりトイレの壁に描いたおばけの落書きから誕生した。 それが今や世界中の言葉に訳される物語となり、多くのファンを喜ばせた。私も少年時代、普通のアニメにない哲学的センスや、落ち着きとある種の暗さを含む独特の絵柄に惹きつけられた。 大人になり北欧を旅してその理由がわかっ […]

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