ジーコ伝説のセリカ
ファンの間では知られた話だが、あのブラジルサッカーの神様・ジーコは、選手時代にトヨタカップで優勝し、MVP受賞の記念にもらったセリカを40年も所有している。当時セリカと言えば、最先端の技術が駆使された日本最高のスポーツカーだった。
けれど40年間所有し続ける根性には驚く。ジーコ曰く、「何度もセリカを売ってくれと頼まれたが、頑なに拒否してきた。セリカは単なる車ではない。偉大なトロフィーであり、素晴らしい思い出だ。私が生きている限りは永遠に乗り続ける」との事。
気になる総走行距離だが、約11万2000kmらしく、40年間運転し続けた割に少ない。きっと大切に宝物のように扱ってきたからだろう。しかし問題はハンドルがパワステ発明前の製造ゆえめちゃくちゃ重いらしい。その為、ジーコはセリカを運転できるように今も毎日の筋トレを欠かさない。
使い捨てが当たり前の時代にこのエピソードは車を買い替えようかと考えている私の心に響いた。
⭐️ かつて日産のスカイラインと並び、日本のスポーツカーファンを熱狂させてきた名車、トヨタ・セリカ。そのコンセプト並びに人気の秘密は一体何なのか?本書はそれを惜しげもなく伝える。しかし、問題は読後、セリカを購入したくなってしまうこと。プラモデルじゃあるまいし、本物を購入するには、ちとコストがかかる。サンタさんが大人の願いも聞き入れてくれるなら、私は今、間違いなく「欲しいものリスト」のトップに「トヨタ・セリカ」をリクエストする。
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