私の大好きな絨毯
20代の頃、トルコを旅して絨毯文化に触れた。ある街では絨毯屋に弟子入りして、日本からやって来た観光客相手に絨毯を売った。店員が日本人だと客も信用して少々高めの商品でも気持ち良く買ってくれた。おかげで少なくない収入を得る事もできた。
そのせいか今でも絨毯が好きだ。30年前に、シリアから来た北大の留学生と知り合い、友達になった。ある時、彼が一時帰国するというので絨毯を買ってきて欲しいとリクエストした。彼が買ってきてくれたそれは、コーカサス地方のウールで織られたアンティークピースで、当時、6万円で購入したように覚えている。
ちょうど、ごろんと寝転ぶと私の身体がすっぽり収まるため、ずっとマットレスとしても使っている。
休みの日、この絨毯の上で昼寝する事があるのだが、広々とした草原で私が羊になって草を食んでいる夢をよく見る。きっと、絨毯の素材であるウールが記憶している風景なのだろう。眠っている間、絨毯は、私の無意識を遠い異国へ運ぶ乗り物になる。
⭐️ トルコ絨毯をネットで本気で購入しようと思えば、今ならこれくらいの値段はする。確かに人によっては高いと思われるかも知れない。しかし、これを夢の風景に届けてくれる「乗り物」だと考えれば、軽自動車の新車よりも安い。しかも、錆びない上、燃料代もかからない。あなたもこの一枚で豪華な昼寝、しませんか?
ヘレケ・トルコ絨毯 ウール製の手織り絨毯227×152cmフラワーガーデン・アイボリー/レッド 価格:360,000円 |
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