前衛極まりて、花枯れる
先日、知人が出品している書道展を観に行った。凡庸で単純と思われがちな書ではあるが、いやいや、なかなかどうして、見応えのある作品が多く、壁面には個性豊かな文字が躍動している。観てる私もたくさんの元気をもらった。
だが、楷書、草書、かな、と順に観ていくと、後半には前衛的な現代書の展示が。
私は、思わず立ち止まり、一つ大きな深呼吸をした。
「読めない」
それぞれの作品には、しっかりとタイトルがつけられていて、作者はおのおの、意志と意図をもって制作したであろうことは確かなのだが、それがどのような思いであるのか、極めて感じ取り難いのである。
しかしながら、中には名誉ある賞を受賞している作品もあり、その作品をじっと凝視してもみたのだが、どうにも他の作品と一線を画する価値がわからぬ。
ただ一つわかったのは、自分にはその価値を理解する感性と、下地がないらしいことである。それまでは美しく見事な書たちに元気をもらった私であったが前衛コーナーを後にする頃には、意気消沈してしおれた水仙みたいになっていた。
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