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ついに見つけた理想の古本屋・円錐書店

ついに見つけた理想の古本屋・円錐書店

ついに見つけてしまった!何をって?

…ふふふ、理想の古本屋を、だ。

自他共に認める本好きの私であるが、長く自分の理想とすべき古本屋および本のある空間を探し求めていた。

「本屋なんてそこかしこにあるじゃないか !?」、まぁそういうなかれ。本屋は数あれば良いというものではない。本の冊数も然り。大切なのは、自分の好きなジャンルの本がおいてあるかどうか、そして本を選ぶ時に心がワクワクして胸踊る感情が溢れてくる空間であるかどうかなのだ。

この2つの点において、私の評価に十分耐え得る店舗を昨日、市内に見つけた。場所は、札幌が誇る知の発酵・熟成器、札幌南高の北側路地。その名も「円錐(えんすい)書店」という。

 

 

もう、ネーミングのセンスからして店主がかなりのキレ者かつ、理数系寄りの書物フリークであることが伺える。路肩に車を停め、その店看板を目にした途端、私の目から涙が溢れそうになった。

以前からこの書店の存在はTwitterで知ってはいた。今年新たに開店したできたてホヤホヤの書店であることも。しかし書店の休みが私のそれと重なるため、行きたくとも行けず涙を飲んでいた。しかし本日仕事が6:30に終わり、書店の閉店まではまだ30分あるため、愛車をすっ飛ばして滑り込んだ。溢れた涙は今まで飲み込んでいた分の涙なのだ。

店内には新築の木材の匂いとまだ塗装して間もない塗料の匂いが立ち込め、手作りされたと思しき本棚には新旧の美術書や思想・哲学書、そして詩集が美しい配列で並べられていた。どの本も私好みだ。ものすごく広い店内スペースというわけでもないのだが、1m歩くごとに7、8冊は買いたい本が見つかってしまう。本屋でこんなにワクワクするのは久しぶりのことだ。

すでに閉店まであと5分と迫っていたため、ピンときた2冊を厳選しそれを持ってレジへ。店主の佇まいがこれまた良い。古書店の店主は若すぎてはいけない、かといって高齢すぎてもいけない。知の基地を守る人というのは、そこはかとなく知識の蓄えを感じさせる人でありながらも、今という時代に常にアンテナを張りフレキシブルに動ける人でなくてはならないからだ。しかも、その心の奥底には書物への無限の愛と書き手に対する畏敬の念を有している必要がある。見た目30代半ば位であろうかと思われる店主はそれら全てを完全なまでに兼ね備えていた。

これで店内の片隅に洒落たテーブルと椅子など置いて喫茶スペースなどもうけてしまったなら言うことはない。私なんかはもう仕事もせずに1週間位はここで籠城してしまうに違いない。

就寝前、ベッドで買ってきた本のページをめくった。書店に出会ったことの嬉しさで本の内容が頭に入らず、「これから私は円錐書店でどんな物語に出会うのだろう?」と考えると、ワクワクしすぎて眠れぬ夜を過ごした。

 

⭐️ 倉敷美観地区にある古書店「蟲文庫」の店主さんが書いたエッセイである。私ももし治療家にならなかったら、古書店主を選んでいたかも知れない。私は古書に思想や哲学、そして美を感じる。そうしたものたちに囲まれて自分自身も発酵・熟成がすすむように思われるのだ。もちろん商売は順風満帆というわけにはいかないだろうし、バカ儲けもできない業種ではあろう。が、しかし、そこにはしっかりと人生がある。本書を読んで古書店主の生き様に触れたい。

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